
陸別の道の駅、その左前方の広場に『柴田牧場のサイロ』があります。
これは今年の連続テレビ小説「なつぞら」のロケで使われたセット。
主人公・奥原なつの幼少期から少女期を過ごした家の、サイロです。

ロケ地から移設したものだそうですが、母屋はどこに行った?
場所は変わり、ライトアップされた増毛駅。

線路は廃止されても、駅はまだまだ元気ですね。
それにしても、雪の様子が柴田牧場のサイロがある陸別町とまるで違います。
日本海側、札幌も含めて雪が多いんだよなぁ。
屈斜路湖を望む絶景ポイントは国道243号線の美幌峠(標高525m)が有名です。
また道道102号の小清水峠や藻琴峠も川湯や網走から行きやすいポイントです。
さてもうひとつ、穴場なのが道道588号から入る津別峠です。
屈斜路湖側からだとプリンスホテルの近くに入り口がある道道588号、非常に狭隘です。
舗装はされているものの道幅は狭く急カーブが連続し傾斜もキツイ。
そのため大型車の通行は禁じられており、大型観光バスでは行くことができません。
冬季は通行止め、今年は5月24日に開通しましたがその開通初日に行きました。
想像していたよりはるかに厳しいドライブ、こんなに狭くて急な道を走るのは久しぶり。
津別峠を過ぎてすぐ、更に林道を走ることしばし、やっと展望施設にたどり着きました。
いやぁ、ひでぇ道だった。
お城みたいな展望台は開業準備の作業中、中には入れません。
営業していたならもう1段高いところからの眺望を楽しめたろう仁。
が、そんなことはどうでもいい、目の前には雄大な屈斜路湖が見えます。
何しろ標高は947m、屈斜路湖を望む展望施設では一番高いところにあるのですから。
眼下の屈斜路湖、和琴半島がよく見え、遠くには知床連山も。
いつもと違うアングルなので新鮮だ。
条件が合えば雲海も出るそうで、プリンスホテルでは雲海ツアーも行っています。
春や秋の晴れた早朝が狙い目です。
さてまた急な坂道を下り津別へ。
狭隘路のため運転初心者にはお勧めできませんが、旅の上級者ならぜひ一度は行くべし。
弟子屈町川湯温泉の隣、仁伏温泉に2軒あるお宿のうちのひとつ。
仁伏には一度ここで書きましたが“仁伏ハット”というお宿がありました。
今は“Coffee&sweets花音(かのん)”となっているのですが、それはまた次回に。
さてこのホテル、何もかもが古い。
建物が古いのは仕方なく当然なのですが、館内に入っても何もかもが古い。
フロント、ロビー(と呼べるかどうか…)、調度品、客室、備品などがとにかく年代物。
客室の冷蔵庫なぞは完全に昭和(!)、何年製か確認してくればよかった。
同館のHPに紹介されている館内設備のうち売店はほぼ休業、露天風呂は案内されず、
喫茶コーナーも休業、いずれも繁忙期には営業しているのだろうか?
もちろん働いている方も超ベテラン、領収書の発行者は個人名、何もかもが凄い。
チェックインのときも詳しくは書けませんが驚くことがありましたし。
こういうお宿、好きだなぁ。
さて立地ですが屈斜路湖に異常に近い。
湖畔からの距離はわずか5m、大浴場に入ると窓のすぐそこに湖面が見えます。
これだけ近いと冬はオオハクチョウが泳いでいるのが間近に見えるのであろう。
常連と思しき方がそう言っていましたし、私も経験からそうだろうなと思う。
これは冬に来てみたいお宿だなぁ。
大浴場につかりながらオオハクチョウを見るなんぞ、なかなか経験できない。
温泉は源泉掛け流し、肌や体に負担のないお湯で、ゆっくり入ることができました。
まともな観光客は、特に繁忙期には泊まってはいけない。
夏の繁忙期なら私でもイヤ、ですが冬はお勧め、洗練されたサービスを期待してはいけないが。
昭和の雰囲気を懐かしめる方はチャレンジする価値があり。
また冬に泊まりたいなぁ。