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奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

上興部駅の駅弁 … 中

2013-01-30 06:08:50 | 渚滑線・名寄本線
私が「やまべ寿司」を知ったきっかけは「京王百貨店駅弁チーム」(光文社新書)。

そこには『廃線駅弁の復刻』という企画があり、そこで上興部駅の「やまべ寿司」に目をつけたとあります。
そして紆余曲折があり平成9年の「駅弁大会」で「やまべ寿司」は復活、大好評だったという。

本の中には出店した西興部村・村田氏のこんなコメントもあります。

「2週間の間に私の人生で作った数よりも多いくらいのやまべを作りました。」

まさに名物催事の面目躍如ですね。

この本で私はかつて上興部駅で駅弁が売られていたことを知りました。

その後私はこの駅弁の事を忘れていました。
それを西興部村史の中で偶然見つけたのです。

そこには上興部駅で駅弁販売を止めた理由が書いてありました。

名寄本線では沿線の発展により昭和37年から、
遠軽から紋別、名寄を経由して札幌を結ぶ急行「紋別」の運行が始まりました。
その停車駅から上興部駅が外されたことがわかったからだというのです。

急行「紋別」は気動車なので機関車の付け替えが要らないため上興部には停車しません。
当時は名寄本線開通時とは違い、他の普通列車も気動車化されていたのでしょう。

となると上興部駅で長時間停車する必要もなく、駅弁を買う時間もありません。
そこに急行「紋別」が停車しないということもあり上興部駅での立ち売りをやめた。

時代の流れというものでしょう。

そこで当時の販売店はどうしたかというと…。

なんと同じ名寄本線の興部駅に移ったというのです。

これに私は驚きました。
興部駅の駅弁なら知っている、食べたこともある。
そうか、あの駅弁のルーツは上興部駅だったのか。

続く
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上興部駅の駅弁 … 前

2013-01-29 05:05:01 | 渚滑線・名寄本線
ある調べ物をしていたら偶然、西興部村の歴史に目が留まりました。

廃止になった名寄本線・上興部駅でかつて売られていた駅弁、「やまべ寿司」について。
これは上興部駅で大正14年(13年の説もあり)から昭和36年まで売られていた駅弁です。

まずは当時の名寄本線の状況を説明しましょう。

この駅弁が売られ始めた大正14年はまだ石北本線が全通していませんでした。
札幌から当時の北海道開拓の要衝・網走に行くには旭川から名寄に向い、
興部ー紋別ー遠軽ー北見(当時の駅名は野付牛)を経由して行くしかなかった。

なんという遠回りかと思いますが、当時はそういう時代でした。
(そのお陰で渚滑線の開通が早かった)

上川管内とオホーツク管内の一ノ橋ー上興部間には急峻な天北峠があり、
上興部駅には峠越えに備えた機関庫もありました。

上興部駅は交通の要衝で、機関車の付け替えをするために停車時間も長かったのです。

そこで売り出されたのが「やまべ寿司」で、列車の乗客には大好評だったようです。
札幌の物産展で入賞したこともあったとか。

昭和36年は私が生まれる1年前、当然私がこれを知る由もない。
ところがこれとは全然関係ないところで私は上興部駅で駅弁が売られていたことを知ります。

「京王百貨店駅弁大会」

今は全国のデパートやスーパーで定番企画になっている「駅弁大会」、
その元祖といえる京王百貨店の名物催事です。

今年は1月10日~22日まで行われました。
この催事だけで数億円の売り上げがあるという、とんでもない企画です。

ちなみに去年の販売個数1位は函館本線森駅の「いかめし」。
毎年不動の1位ですね。

「やまべ寿司」に戻ります。

続く
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今年もあります、名寄線代替バスの1日無料バス

2012-07-16 05:28:23 | 渚滑線・名寄本線
遠軽町から名寄市までを結び平成元年に廃止になった旧名寄本線。

代替バスは名寄ー興部間は名士バス、興部ー紋別間は北紋バス、
紋別ー遠軽間は北紋バスと北海道北見バスが運行しています。

この路線もご多分に漏れず利用客が年々減少しています。
そこで利用促進を図るため沿線自治体では毎年1日無料バスを実施しています。

今年は(毎年同じなのですが)もんべつ観光港まつりの開催に合わせ7月28日。
この日は名寄ー興部ー紋別ー湧別ー遠軽間のバスが無料になります。

車内には沿線7自治体の宣伝ポスターを掲示するそうで、
運行経費として70万円の予算を見ているそうです。

70万円って、内訳はどうなっているのだろう?
ちょっと気になる。

ところで過去の実績は以下の通り。

昨年は1,420名、一昨年は1,471名、20年度は1,618名。
名寄本線の路線距離は143kmだったので、1kmあたり約10名の乗車。

無料にしてもこれくらいしか乗らないのか…。
港まつりに合わせているとはいえ、土曜日で学校も病院も休みだし…。

いろいろな要素があるとはいえ、これを多いと見るか少ないと見るか。

地方の路線バスは大変だなと、思います。

でもまぁ、せっかく無料だしお近くの方は試しに乗ってみてください。
たまには路線バスもいいものですよ。
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昭和55年、北見滝ノ上ー北見の往復乗車券

2012-06-21 04:42:58 | 渚滑線・名寄本線



国鉄時代の往復乗車券です。

とはいっても専用の往復乗車券ではなく、
普通の片道乗車券に「往復」のスタンプを押したもの。

これで「北見滝ノ上→北見」の普通乗車券が2枚発売されましたが、
北見から乗る時もこれを提示すれば乗ることができました。

ちなみに北見滝ノ上は廃止になった渚滑線の終点の駅、
途中はこれも廃止になった名寄本線を通り石北本線の北見まで。

経由地の「安国」は石北本線・遠軽の隣駅です。

有効期限は2日間となっていますが、
往復なので倍の4日間と手書きされています。

「運賃変更」のスタンプが押されています。

この頃の国鉄は毎年のように運賃の値上げがあり、
きっぷの額面と実際の運賃が違う時はこのようなスタンプが多用されていました。

最後にパンチ(鋏)。

パンチの形からするとこれは北見駅のもの。
行きの乗車券は北見駅で回収され、帰りのものが手元に残ったのですね。

今のきっぷはほとんど機械で印字されて出てきます。

ですが印刷済みの硬券が主流だったこの頃は、
既存のきっぷに様々工夫を凝らし使っていました。

そんな1枚です。
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S51年、渚滑線・濁川ー北見滝ノ上往復乗車券

2011-10-23 11:02:52 | 渚滑線・名寄本線
昭和51(1976)年10月6日付け、渚滑線・濁川ー北見滝ノ上間の往復乗車券です。

手書き。

昔の国鉄にはいろいろな書式の切符がありました。

今はほとんどバリエーションがなくてつまらない。

運賃は往復で80円(大人)。

この区間は3.3kmなので今のJR北海道なら400円になります。

35年で運賃は5倍になりました。

ちなみにこの年の宝くじ1等賞金は1000万円でした。

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“おわかれ”渚滑線記念、「乗車証明書」

2011-10-18 05:38:17 | 渚滑線・名寄本線
昨日の続きです。

渚滑線廃止の時の乗車証明書です。

昨日も書きましたが、この時私は乗っていません。
なのでこれは誰かから譲り受けたもの。

でも誰から譲り受けたかは思い出せない…。

この証明書の日付を見ると、60年3月26日になっています。

渚滑線に最終列車が走ったのは3月31日なのでそれより5日前。

廃止の何日前からこの証明書を配っていたのでしょうか。

今とは違って“鉄”がブームになる前ですので、
その受け渡しはかなりのんびりしていたものだったと想像できます。

今ならかなりの混乱があるだろうに。

渚滑線くらいのマイナー路線はそうでもないかな?

とにかく、貴重なコレクションであるのは間違いありません。
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渚滑線廃線記念乗車券セット

2011-10-17 05:47:54 | 渚滑線・名寄本線
名寄本線渚滑駅から分かれて北見滝ノ上駅まで、34.3Kmの盲腸線だった渚滑線。

廃止になったのは昭和60年4月1日。

昨日、探し物があって書棚を探していたら出てきました。

発行は国鉄旭川鉄道管理局。

背景は、広さ日本一の芝ざくらで有名な滝上公園。

私が買った切符ではありませんが何故か手元にある。

どうやって手に入れたかは覚えていませんが…。
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遠軽駅

2011-09-11 05:25:33 | 渚滑線・名寄本線
網走から遠軽行に乗って到着したのが14:53、ここで1時間19分の待ち時間があります。

まずはお昼ご飯。
かねてから機会があれば是非食べたいと思っていた駅そばの「北一そば店」。





ここは実家にいた頃、数限りなくお世話になったお店です。
大学生のときに食べて以来の「北一そば店」、20数年ぶりの一杯となりました。

就職してからも遠軽駅には何度も立ち寄っていましたが、なぜか食べる機会がなかった。
やっと念願叶い…というところで。

昔と変わらない味の天そば、390円。
本体の駅の立ち食いそばらしい店構え、こういうお店は本当に少なくなりました。
創業は昭和16年だそうで、このままずっと残って欲しいものですがさてどうなることやら。

遠軽駅といえばかつては名寄本線の分岐駅。

広い構内には機関区もあって、
多数の蒸気機関車やディーゼル機関車で活況を呈していました。

その名残の転車台を見かけたので、その画像をアップしておきます。





また名寄本線を走る列車の多くは今はなき0番線に発着していました。
今の0番線(の跡)にも足を伸ばしてみました。





線路は剥がされ雑草も生えていますが、よく原形を留めています。
この先に線路が延びていたのですね。

歴史的には名寄本線の方が石北本線よりも先に開通しています。

先輩の方が先になくなり後輩は残っている。
いろいろな経緯があったとはいえ、仕方ないですね。
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渚滑線、各列車の想い出(17) … 終わりに

2011-07-08 05:31:29 | 渚滑線・名寄本線
最後に、本文とは関係のない渚滑線の話題をいくつか。

私が持っている一番古い道内版時刻表はS42年の2月号。

そこにはここで記した以外に1.5往復の列車が載っています。

その他に貨物列車が走っていたので、
田舎のローカル線とはいえ駅はかなり活況を呈していたと思われます。
駅には売店もあったくらいですし。

さてその貨物列車は当初、当たり前ですが蒸気機関車が牽いていました。
8600型と9600型でしたがやがてディーゼル機関車に替わり、
私が中学生のときに貨物営業が自体が廃止になっています。

またその当時は元紋別を始発着とする列車も1往復あります。
渚滑線から元紋別まで直通するニーズがあったということに驚きます。

最後に、駅名について。

上渚滑駅と滝ノ下駅の間にあった「奥東仮乗降場」の読み方ですが、
「おくとう」が正しい読み方です。

ウィキペディア他一部では「おくひがし」と読ませているものがありますが、間違いです。

また滝ノ下駅と濁川駅の間に「雄鎮内仮乗降場」がありました。
駅の読み方としては「ゆうちんない」ですが、地名は「おちんない」です。

地名と駅名は同じ漢字を書くのに読み方が違うという一例です。

長々と続けてきましたこのシリーズはこれで終ります。
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渚滑線、各列車の想い出(16) … 733D(渚滑始発、北見滝ノ上2344着)

2011-07-07 05:28:26 | 渚滑線・名寄本線
渚滑     22:52
   ⇓
北見滝ノ上 23:44


さていよいよ下りの最終列車、単行です。

この列車は何といっても札幌からの急行「紋別」の接続列車だということ。
もうそれしかありませんね、という列車です。

急行「紋別」は札幌発名寄経由、遠軽行の列車。

札幌出発時点では網走行急行「大雪5号」と幌延行急行「はぼろ」に併結、
通常期は10両編成、多客期は13両編成という堂々とした姿で走っていました。

急行「紋別」について詳しくはこちらをご覧下さい。
    → http://blog.goo.ne.jp/okui-m/e/35c6973685ea84d08c8b9c0ceef73a8b

ということで、私も急行「紋別」からの乗り継ぎでよく乗っていました。

それから実は、急行「大雪5号」に乗って遠軽経由で来てもこの列車に接続していました。
どちらに乗るかは気分次第というところですが、やはり圧倒的に急行「紋別」だったなぁ。

それから北見方面からの接続もよかったのですが、
あまり乗ったことはありません。

理由はいろいろあるのですが、
北見からの帰りに終列車では辛いなぁという気分でした。

それと忘れてはならないのは、紋別みなと祭の後。
毎年祭りの最後を飾る花火大会の帰りに乗ったのさ。

祭りの最後に花火を見て終列車で帰る。
あの気だるさは、なかなか悪くないなと思っています。
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