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奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

昭和がそのまんま、3周遅れのお陰で今やトップランナーの『高砂温泉』

2022-02-20 06:16:57 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

先月、旭川の高砂温泉に泊まってきました。
場所は高砂台、創業は1965年で今年で57年目になります。

まずは大浴場のお話し。
昭和40年生まれですよ、そんなに古いと普通は中をリニューアルするものであろう。

パブリックスペースなどはリニューアルしています。
が、浴場は基本的に昭和のまま今も受け継がれていると見受けられる。

その昭和の大浴場、怪しさ満点ですごく楽しい。
それぞれの浴槽に案内されている、云われなどが本当に嘘くさい。

今どき、これと同じものを作ると訴えられるだろうという代物だ。

これはHPやいろいろな訪問記を見るだけではわかるまい、実際に現地に行って体験するべし。
昔からここを知る人も、何も知らないで初めて訪れる人も満足するに間違いない。

か、あまりのふざけっぷりに怒りに震えるかどちらかです。

古すぎては今となっては3周遅れの時代ものですが、かえってそれが新しい。
いい“ブツ”を発見したという気分です。

しかし、体が温まるいい湯だなぁ。
大雪山の伏流水を使っているのでしょうが、札幌市内の温泉よりよっぽどいい。

これはクセになるなぁ…。

 

 

 

 

そうそう、泊まったのでした。
客室はいたって普通の和室です。

高砂温泉、ダテに歴史を重ねているわけじゃないな。
立派です。

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湯元 協和温泉 … 後

2021-11-10 05:16:07 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

昨日はお品書きを書き出しましたが、本当に見事なきのこ料理ばかりでした。

画像もアップしましたが、お造り(刺身)もきのこですしあれもこれもきのこ、
それも何ひとつ特別なきのこが見当たる訳でもありません。

普通にそこらのスーパーで売っているようなどこにでもあるきのこです。

ところでタンパク質がほとんどないのが分かりますか?
実際にも土瓶蒸しの中の海老、柳川鍋の玉子、そしてきのこグラタンの中に貝らしきものがひとかけ、
それだけがタンパク質でした。

そしてきのこご飯はお代わりができないという。
炭水化物も足りない、これでは仕事を引退したシニア世代しか満足できないのではないか。

これで1泊2食付きで11,000円(税込)となっています。
やはり私が当初から思った通り、原価はかなり低いとみた。

町の名物のきのこをふんだんに使い“きのこの宿”として売り出し、
原価を抑え利益を確保する。

戦略の勝利ですね。
これで得るものはありますし、失うものもある。

どちらがいい悪いではありませんが、宿としてそういう戦略ならありでしょう。

私は次、ここに来る機会があったらどうするかって?
それはナイショです。

ちなみに、もう泊まらないという選択肢はありません。

※画像は駐車場から見た景色

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湯元 協和温泉 … 中

2021-11-09 05:36:12 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

チェックインは17時頃、あたりはすっかり暗くなっています。

まずは温泉でひと風呂、温泉にも秘密があるのですがここでは書きません。
ご興味のある方はネットで調べるか現地でご確認ください。

和室に宿泊の方(私のこと)の食事は部屋食となります。
ナント、泊まっている部屋ではなく空いている別の客室に案内された。

金曜だというのに、どれだけ空いているんだよ。
ちなみに宿泊客は4部屋に5名、とみた。

さて、お品書きです。


先付   椎茸のきんぴら
八寸   舞茸白和え、椎茸裏白、焼きシメジ、えのき梅肉和え、なめこ柚釜
造り   椎茸
炊合せ  土瓶蒸し(舞茸、シメジ、えのき茸、海老など)
焼物   きのこグラタン
中千代口 黄金舞茸
揚物   香り揚舞茸、椎茸、えのき茸
強肴   きのこ柳川(舞茸、シメジ、えのき茸、椎茸、なめこ、三つ葉、牛蒡)
酢の物  うど、らくよう茸
御飯   きのこごはん


どうです、見事なきのこだらけでしょう。
ここまで徹底するとは、大したものだ。

ちなみに朝食もきのこだらけでした。

明日で最後です。

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湯元 協和温泉 … 前

2021-11-08 05:41:01 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

愛別町の名物は“きのこ”、札幌のスーパーにもたくさん売られています。

街中から下川方面へ向かう道道沿いにある山中の一軒家が『湯元 協和温泉』です。
泉質は単純二酸化炭素冷鉱泉、下川町の五味温泉と同じ二酸化炭素を含むお湯。

部屋数は11部屋、和室は10部屋でアウトバストイレ、1室は洋室でバストイレ付となっています。
典型的な田舎にある山の中の一軒家、という佇まいですね。

ここの名物がきのこ料理、夕食はきのこのフルコースを頂くことが出来ます。

さすが愛別町、きのこ尽くしとは素晴らしい。
そう思った方、いらっしゃいませんか?

世の中にはステーキにできるような肉厚のシイタケなどの高級なきのこが存在します。
が、愛別町ではそのような高級なきのこがあるとは聞いたことがない。

要はスーパーで普通に売られている普通のきのこが生産されているのです。
それを、名物だからとふんだんに使ったところでそんなものは知れているでしょう。

原価も相当安いはずだ。

もちろん、料理長がとんでもない調理法で特別な料理に仕上げているという可能性がある。
一度それを確かめてみたいものだと思っていました。

ついにその機会が訪れた。
いざ行かん、協和温泉へ!

明日に続く

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なよろ温泉サンピラー、その界隈

2021-10-13 05:53:42 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

冒頭の画像はなよろ温泉サンピラーの外観です。

手前の高層の建物がホテル、棟続きの低層の建物はピヤシリスキー場のロッジなど、
その先にあるのが体育センターで向かい側にはピヤシリスキー場があります。

 

 

 

 

そしてすぐ近くにピヤシリシャンツェ。

ノーマルヒル(K90公認)とミディアムヒル(K65公認)があります。

 

 

 

 

ホテルの中には普通の宿泊施設の他にも合宿施設もあります。
つまりここはアルペンとジャンプの合宿と競技ができる総合施設なのです。

有名なのはピヤシリジャンプ大会で、冬季純ジャンプの開幕戦としてシーズンを占う大会となっています。
歴代優勝者を見てもそうそうたるメンバーが名を連ねています。

サマージャンプもできるシャンツェですし。
私がホテルをチェックアウトした日も下川町の子どもたちがシャンツェを前に準備運動をしていました。

下川町が純ジャンプの有力選手を生み出す一因はこのシャンツェにあったのだな。
ホテルを含めこの一帯、もっと評価されるべきだと思います。

合宿施設は揃っている、特にジャンプ台はサマーシーズンを含め無料で利用できる、
実際に滑ったわけではありませんがスキー場のサイトを見ても初級から上級まで対応できる場であるのは分かる。

このスキー場、本格的に滑ろうとすれば難易度は高いな。
シャンツェは言うものがな、日本のジャンプ界を支えている。

強化合宿もホテルの施設があり、その中に普通の観光客とは違う合宿施設もあってこそ。
合宿施設、供食設備に温泉、更にゲレンデにシャンツェ。

揃っているのですが、生かし切れていないなぁ。

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なよろ温泉サンピラー

2021-10-12 06:16:12 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

仕事で名寄です。
名寄か士別で泊まろうとネットで検索、安かったのでここにしました。

決め手は温泉、そして客室にシングルがなくツインだということ。
場所は名寄駅から車で10数分、ピヤシリジャンプ場やスキー場があるところです。

このホテル、HPを見てもよくわからない。

レストランがありますがどんなメニューがあるのか、客室にどんな備品や設備があるのか、
館内施設も通り一遍の案内で旅行客には不案内、直接の宿泊予約も電話だけの受付。

 

 

 

 

地元客だけならそれでもいいのでしょうが、真剣に宿泊客を増やそうとは思っていないな。

温泉の泉質は旧泉名でいうところの含重曹ー石膏泉でこれは珍しい。
更に大浴場横の大広間ではこれも珍しく飲泉もあります。

お湯はぬるめながら上がるとじわじわ汗が出てきます。
やっぱり温泉なのだなと思う。

 

 

 

 

客室には最近にしては珍しく、ブックマッチと小さな固形石鹸が置いてありました。

昔はどこの宿にもあったものですが、最近はなくなりましたね。

ロビーにはジャンプなどの選手の手形とサインが飾ってあります。

 

 

 

 

葛西紀明、萩原健司、伊藤大貴、山田いずみなどそうそうたるメンバーだ。

冒頭に書いた通り、近くにはスキー場やジャンプ台があります。
そのお話はまた明日。

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旧神居古潭駅

2021-05-14 05:00:25 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

神居大橋を渡り石狩川の反対側にやってきました。
ここには線路付け替えで廃止になった『旧神居古潭駅』があります。

現在の函館本線・納内―近文間は山岳部をトンネルで一気に走り抜けますが、
1898年の開通時には石狩川に沿って鉄道が敷かれていました。

神居古潭駅は1901年、神居古潭簡易停車場として開業し翌年に神居古潭駅に改称、
1969年の函館本線複線電化に伴う線路付け替えで廃止になりました。

廃止になった線路跡はサイクリングロードとして今でも使用されています。
今年廃止になった伊納駅の横にはそのサイクリングロードが車窓から見えました。

駅舎は廃止後、1989年に廃駅当時の姿に復元され明治期の洋風建築として保存されました。
またサイクリングロードの休憩施設にもなっており、観光客他多くの人に親しまれています。

それにしても120年も前にですよ、こんな洋風の瀟洒な駅舎をよくぞここに建てたものだ。
当時の神居古潭の集落は意外と経済力があったのだと思わされます。

そしてその駅舎が廃止まで使われ、今も残っていることも驚きです。
旭川の皆さん、お目が高い。

 

 

 

 

駅自体は相対式2面2線のホームがあり、それも当時のまま残っています。
そして9600、D51、C57の3両の蒸気機関車も静態保存されている。

 

 

 

 

9600(キューロク)は渚滑線で貨物を引っ張っていたなと、懐かしく思いました。

ここは観光客も少なくゆっくり観光できる、今どきピッタリのスポットです。
感染が心配な方は是非どうぞ。

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神居大橋

2021-05-13 04:30:17 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

神居古潭の国道側から石狩川の向こう岸までには『神居大橋』という吊り橋がかかっています。

初代の橋は1898年、上川線(現・函館本線)が空知太ー旭川間を開業したした時にかけられました。
その際に、橋の向こう側に駅が出来たためですね。
建設したのは地元の住人だったようです。

当時の技術では大した構造の橋ではもちろんありません。
橋を吊っていたのは太さ4㎜の28本の針金だったので「針金橋」と呼ばれていた、との記録があります。

集落から駅に行くにはその貧弱な橋を渡るしかなかったのですが、悪天候のときは渡れなかったのではないか。
危険で駅に行けない、駅に降りたが橋を渡れない、などが頻発したような気がする。

本当のところは分からないけど。

2代目の橋は絵葉書になっていて、その画像が記録に残っています。
リンクは張りませんので【asatan 神居大橋】で検索してください。

それを見ると2代目でも危なげな橋だったことが分かります。

 

 

 

 

現在の神居大橋は1938年に建設された3代目、幾度かの補修を経て今に至ります。
歩道は木製で床下は鋼で補強されている木製補鋼トラストという構造です。

完成してから83年も経つというのに、なんと立派な橋であろうか。
が、「一度に100人以上渡れません」という注意書きがその古さを物語っています。

 

 

 

 

橋自体はその古さもあってなかなか風情があります。
人専用の吊り橋というのもその風情を増しています。
そして真下には神居古潭の渓谷美、上を見れば急峻な山々。

観光客も少ないここは、今どきのドライブの休憩にはピッタリの場所だな。

紅葉の季節にはまた来てみよう。

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神居古潭

2021-05-12 04:54:16 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

旭川市内、国道12号線と深川からの道道57号線が合流する神居古潭、
そこから更に旭川方面に進むと神居古潭トンネルがあります。

トンネルに入らず左側の旧道を行くと、『神居古潭』があります。

ここは上川盆地を流れてきた石狩川が急峻な地形により渓谷になっているところで、
古くからアイヌの方々には交通の難所として知られ、恐れられていました。
そこで安全を祈念するためにカムイコタン(神の住む場所)と名付けられたという説があります。

 

 

 

 

交通の難所で神仏に祈り安全に通行できるよう願ったところは全国各地にあります。
アイヌの方々にとってはここがそういう場所で、交通の要所だったのです。

地形としては小石が岩を削り形成された『甌穴(おうけつ)群』があり市の天然記念物に、
地質学的には『神居古潭渓谷の変成岩』が日本の地質百選に選ばれています。

ここは学問的に珍しい地形や地質ということで研究者の間では有名なところなのです。

 

 

 

 

また『神居古潭竪穴住居遺跡』はアイヌ文化期前の擦文時代を中心とした集落で、
竪穴219基とチャシコツ(砦跡)1か所が確認されています。

こんな内陸で長期にわたり大規模な集落があったということは、
石狩川の鮭をはじめ豊かな自然の恵みがあった証拠です。
ここに住む擦文人はかなり稼いでいたのではなかろうか。

それはともかく、穏やかな天気のときは美しい渓谷美を見せる景勝地です。
国道からも近いので、休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

※荒天のときの荒れた石狩川も見てみたい。交通の難所、がわかるはず

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リアル『ネコバス』

2021-05-11 04:54:34 | 北海道の旅日記(道北、道南)

 

 

峠の名前は『トトロ峠』、となれば…。

駐車公園の向かいの畑の中にバスが置いてあります。
塗装はもちろん、『ネコバス』。

峠の名前にぴったりのオブジェではないですか。

バス停もあり、そこには時刻表も。
中は座席が取り払われ、ガランとしていました。

この峠は、私もそうですがこのバスを見学する方が訪れています。
リアルネコバス、見ているだけで和むよ。

 

 

 

 

ところでこのバスは「深川流アウトドア推進グループ“戸外炉”」により設置されました。

戸外炉の名前は「アウトドア(戸外)で炉を囲んで集まろう」が由来になっています。
そしてもちろん、あのアニメの名前にもあやかっています。

最初にコンセプトがあって、ここにネコバスが置かれ、
そのあとに戸外炉峠と名付けられ駐車公園ができた。

面白い由来だ。
ということなので、場所も坂の途中で全然峠ではありません。

戸外炉はアイヌ語地名かと思いましたが、全然違いました。
まさに、やったもん勝ちでそれが今やこうやって人が集まるところになっています。

こういう発想は好きだなぁ。
深川には面白い人がいるもんだ。

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