世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

仏教・儒教・神道に纏わる基本用語を理解する!(2)

2010年12月12日 | Weblog

●不立文字(ふりゅうもんじ)=禅宗の根本概念。禅における悟りは文字や言語で伝達されるものではなく、心から心へと伝達(以心伝心)と、生命をかけた本質への直視(見性=<けんしょう>自己の本来の心性を見極めること)こそ肝要とする。つまり経論(きょうろん)<仏陀の説法を集大成した経と、経を注釈した論>という文字をはなれ、ひたすら座禅により釈迦の悟りに直入する意。

 

●見性成仏(けんしょうじょうぶつ)=自己の本性である本来の清浄な心を見得(けんとく)<真理に対する正しい見解を得ること>して悟りを得ること(禅宗の主張)

 

●往生(おうじょう)=死後安楽な清浄真実の世界に生まれること。阿弥陀仏(あみだぶつ)の仏国土である西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)に往生しようというもの、あるいは薬師如来(やくしにょらい)の浄瑠璃(じょうるり)の世界、あるいは弥勒(みろく)の住む兜率天(とそつてん)に生まれようとするものがある。一般に、死ぬこと、あきらめること、を 往生 ともいう。

 

●回向(えこう)=廻向=自分の修めた善行の功徳を多に回らし向けて、ともに悟りを得るよう期すること。浄土宗では往相(此土<しど>から浄土へ行くこと)・還相(げんそう=極楽浄土に往生して後、再び衆生教化のためこの世に戻ること)の二回向を説き、前者は、浄土(仏または菩薩の住む清浄な国土)に往生すること、後者は、衆生を救うため再びこの世に還ってくることとするが、親鸞はこれをともに阿弥陀仏の他力によるとした

 

●往相回向(おうそうえこう)=中国の曇鸞著『往生論註』のなかに自分の行じた善行功徳をもって他の人に及ぼし、自分と他人と一緒に弥陀の浄土に往生できるようにと願うことが「往相回向」である。