政権与党の宿命で、野党から攻撃されるのは想定内である。野党の政権公約は、帯に短かし 襷に長がし、で良い処執りで煮え切れない中途半端な感がする。この日本を任せるには心もとない。やはり、民主党に安定感を覚える。民主党が、自民党一党支配の長期政権に終止符を打ち世紀の政権交代を成し遂げた。だが、出だしは野党慣れが高じ与党としての不慣れが災いして鳩山政権は失脚した。そこに弱点を見出した自民党は“夢よ!もう一度”と政権奪回に心眼を注いでいる。谷垣総裁の命運を賭けての参院選になった。民主党に敗退したら辞任すると背水の陣を引いた。結果は吉と出るか凶と出るか7月11日が命運を分ける。他の野党も一斉に菅首相の“消費税増税”を視野に入れた言及に轟々たる非難の罵声を浴びせた。でも財政再建無しに、この国の将来は無い。子や孫の世にツケを先送りする事になる。世論調査でも“消費増税”は喫緊の最大課題であるとの認識に傾いている。実施時期は明確にしていないが今から消費増税論議は遣るべきだと訴えている。低所得者への配慮、日常必需品や食料品等への無税化と逆進性への取り組み等、分かりやすい丁寧な説明が欠かせない。世界を相手とする大企業や中小企業等の法人税の軽減、世界標準域の25%まで引き下げる(対外的に互角に競争するには必要な政治的措置)。所得税等を含め「税制改革」に抜本的に取り組む。菅総理の意図は、そこに有る。だのに野党、特に自公民は相変わらず民主党攻撃に矛先を向け“小鳩隠し”だ、と喚き、マニフェスト違反だと血相を変えて訴える。参院選公示の初日の第一声が、この様な有様では「政策無しの無策」と言われても致し方がない。もう、そういう野党の出で立ちでは国民はウンザリしている。政策論争がメインでなければならないのに・・・。相変わらずの従来型陳腐な出でたちに二重のウンザリである。菅政権の現実路線に期待したい。経済成長と財政再建は車の両輪であり互角に支え合い両立する。そういう意味で来る参院選には、民主党を支援支持したい。