世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

政権交代後の民主党政権 細川政権の教訓に学べ!

2009年08月27日 | Weblog

細川政権は二大政党制への布石だったが失敗に終わった。高度経済成

長を体現して来た自民党の政権担当能力の低下が齎した結果でもある。それ

が自民党の賞味期限切れであった。―― 冷戦終結とバブル崩壊で使命を終

えた ―― 自民党政権を終焉させ細川内閣の非自民政権が誕生した。小泉政

権以外は衆院選で議席は過半数を割り230議席に留まったが政権の座に踏

みとどまった。何故か?・・・“疑似政権交代”という妙案を生み出したからであ

る。即ち、公明党の議席と票を取り込み、与党内の権力の たらい回し に成功

したからである。しかし、その仕組みも、小泉政権以後の安倍、福田、麻生の1

年足らずの政権交代劇で終焉した。その教訓を民主党政権は学ぶべきであ

る。民主党の政権公約を観てみよう。<子ども手当>は当然、生活の底上げ

になる。貯蓄に回るとの懸念もあるが、杞憂というもの。少子高齢化にも繋がり

選択と集中の政策である。高速道路の無料化、農家への戸別所得補償、高校

の授業無料化も政策として喫緊の課題であり実施に伴い確実に生活の底上げ

に繋がる。官僚の天下り受け皿を通過させず直接に国民の懐に入れる仕組み

だからである。財源の捻出を懸念するが大胆に総予算を組み直し無駄を弾き

出し17兆円を生み出すことで補填する。現実的で期待したい。自公民の官僚

任せの制度疲労を打破し政治主導で解決する、その意気込みを民主党に感じ

る。ところが政権交代後の民主党政権は細川政権の二の舞を演じてはならな

い、という事である。失敗の二大要因は、一つが、選挙制度改革達成後の“国

民福祉税構想”が、付け焼刃、であった事。二つ目は、当時新生党代表幹事だ

った小沢一郎氏が権勢をふるって権力の二元構造を齎したからである。・・・民

主党政権の前途には厳しさが待っている。例の“小沢チルドレン”(100人規

模)の台頭である。細川政権当時の二の舞を決して演じない事である。・・・民

主党のマニフェストに立ち返って俯瞰してみよう。 一つは、「経済構造の持続

可能化」を定着させることである。円安・外需依存・成長率重視という従来のシ

ステムにメスを入れ、台頭してくる新興国や地球環境・エネルギー制約に果敢

に立ち向かい突破することである。円安のメリットを生かし内需を旺盛にする事

で社会保障制度を持続可能にする。年金の解決は与野党を超えた喫緊の課

題である。10人が1人から3人に1人という現実にぶつかる。それをどうする

か、超党派で解決する喫緊の課題である。民主党案なら可能である、と確信す

る。 二つ目は、日米同盟を基軸にする“対等化”という内実である。外交・安

全保障は自公民のスタンスが外交・安全保障は、「米国に委ね」、日本は、「経

済発展」に専心する、という構造を現出してきた。所謂、“高度経済成長路線”

である。それは世界に類を見ない成功を収めてきたが、反面、米国任せのこう

いうスタンスが国家としての自主性を著しく劣化させた事も紛れもない事実で

る。その克服が新生民主党政権に課された爾来の喫緊課題である。在日米

基地をどうするか、とりわけ、普天間基地を辺野古沖・県内移設か県外・国

か、大いなる試練が待っている。その解決なくして日本の外交・安全保障は

り得ない。北朝鮮問題(核や拉致)や中国の軍事拡大路線、ロシアの南下、

アジア外交等々・・・明治維新に匹敵する課題は山積する。二大政党制を成

させる、もう一つの要因は下野した自民党の再生である。程良いバランスで

権交代を演じて世界の趨勢に伍する事が日本の政治を成熟したものにす

る。