秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

一日一日を大切にし、暮らしや経済を活性化させることを1つの目的とする。

並行在来線は第三セクター会社に原則、移管

2019-07-23 04:38:44 | 日記
 現在、北は新函館北斗、南は鹿児島中央まで新幹線網が整備され、ほとんどの主要都市の移動が新幹線でできるようになっている。

 東海道、山陽、東北(東京-盛岡)、上越以外の新幹線はフル規格新幹線として整備され、原則として、新幹線に並行する並行在来線はJRから経営分離され、第三セクター化されることとなる。ただ、例外として、利用者が多く、黒字経営の場合、JRがそのまま経営を続けていることとなる。博多-新八代、長野-篠ノ井などはJRが経営を続けている。

 新幹線が開業することで、移動時間が大幅に短縮される。観光客が、増加することが非常に多く、地元の観光振興へつながる。企業誘致の面でも、行き来しやすくなることで、メリットが生ずる。

 一方、デメリットとしては、移動時間の短縮により、宿泊者数が減少するケースも少なくはない。従来、宿泊していたケースで、日帰りを選択することとなり、地元へ落ちるカネが減少する。人が大都市圏へ行きやすくなり、買物等を地元ですることが減少している事例もある。

 新幹線に並行する在来線を考えると、新幹線開業後、ほとんどはJRから経営分離され、第三セクターの会社が経営にあたることとなる。運賃が値上げされることがほとんどであり、JRよりも割高な運賃で利用せざるを得ない。新幹線という高速交通を手に入れられることの大きな代償となる。数は少ないものの、赤字経営がひどい場合、廃線となることもあり得る。

 今後、新幹線の整備を促進する自治体がある場合、並行在来線の問題を真剣にとらえるべきだ。高速交通機関を手に入れても、在来線がJRから経営分離されると、地元の利用にはマイナスとなることは確実である。

 長崎新幹線(九州新幹線長崎ルート)が最終的にはどのようになるのか、今後の動向が注目される。

コメントを投稿