国内では沖縄県を除き、JR各社は隅々まで線路を敷き、各種列車を走らせている。鉄道利用者は大都市圏を中心に数多く利用し、なくてはならない乗物である。日本は国土面積が狭い割に、人口が多いので、大量輸送に適している鉄道経営には好都合である。
JR各社は新幹線や特急列車において、自由席の設定をなくすることで、指定席化を進めつつある。来春のダイヤ改正において、JR北海道は函館-札幌間、釧路-帯広間などで、JR西日本は敦賀-大阪間、敦賀-米原、名古屋間などで、全車指定席化とするという。新幹線では東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」において、年末年始、ゴールデンウィーク、盆休み期間の3大繁忙期で全車指定席とすることを決定している。
JR各社は全車指定席化とする理由について、途中駅からの利用者でも、座席を確保しやすいことや、ホーム上の自由席を求める人で、過度な混雑をさけること、指定席料金を得ることで、運賃収入を上げられること、インターネット予約の普及により、指定券購入が容易になっていることなどを挙げている。
混雑を緩和させることはホームや列車のおける密集度を下げることで、無用なトラブルを回避することができる。指定席販売数の増加により、指定券を買いやすくなる。スムーズな乗降により、ダイヤの遅れを回避することができるなどのメリットがある。
東北新幹線の「はやぶさ号」、秋田新幹線、山形新幹線は全車指定席で運行されていて、ホームに人の滞留は少なく、列車の乗降に遅れはほぼない。この結果、ダイヤの乱れは極めて少なく、効率的にダイヤ運行がなされている。
航空はすべて指定席で運航されていて、保安検査を実施するなど、安心・安全な運航が続けられている。新幹線や特急は航空の水準まではいかないものの、混雑度が緩和される可能性が極めて高い。この結果、以前よりもトラブル発生率が低下することとなり、ひいては運行スタッフの負担軽減や安全運行につながることとなる。
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