秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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水道管の老朽化が進み、料金の値上げも

2022-02-25 04:32:12 | 日記
 国内の水道普及率は100%に近く、全国にくまなく普及している。水道管が全国に埋設されたことで、管路延長が延伸され、老朽化も進みつつある。

 現在、水道管の更新作業は実施されているものの、順調に進んでいるとは言い難い状況である。現在の水道料金だと更新作業が追い付かず、値上げをするしか、水道管を更新する費用を捻出することが難しくなっている。

 経済成長率が低く、物価上昇率が低い現在、簡単には水道料金の値上げはできない。自治体の議会の承認が必要であり、それ相応の理由や説明が必要である。

 しかし、近年、水道管の漏水事故が増加している。管の老朽化が進んでいることが主な要因であり、更新作業を進めることが必須になってきている。首長など政治家は水道管の更新事業については、どうしても地味な事業であり、選挙公約や政策にはほとんど挙げていないのが実情である。

 現在では水道供給はいつでも、どこでも、安価で提供されるのが普通となっていて、水の重要性、大切さが忘れ去られてしまっているといっていいだろう。水がなければ、人間は生き延びることができず、生活や産業で必ず弊害が生じることは確実である。

 水道管の維持管理を適正に行い、万人に安定した供給を維持するには、水道料金の引き上げはやむを得ない。国内では人口減少や少子高齢化が進み、節水意識が高まっていることで、簡単に水道供給量は増加するとは考えにくい。老朽化した水道管を適宜、更新していくには、現在の水道料金を引き上げることで、更新費用に回すことも必要だ。水道管の耐用年数には限りがあり、永久ではないことを考慮すると、住民の一定の負担はやむを得ない。

 ただし、水道供給事業者、つまり地方自治体は人件費や施設費などコスト削減を図ることを忘れてはならない。住民へ負担を求める以上、自らも痛みを分かち合うことで、経営努力を怠ってはならない。ただ、水道の場合、水質の維持や安定供給など別の課題もあり、簡単にリストラを求めることは不適当である。