秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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西鉄の100円バスが150円に値上げ

2021-07-05 04:14:54 | 日記
 西日本鉄道(本社・福岡市)は大手私鉄である。鉄道に加え、バス路線も経営している。福岡県において、巨大交通網を形成している。

 西鉄は福岡市や北九州市など中心部で長年続けている「100円バス」において、7月から150円に値上げをした。バスの利用者が減少傾向であることや、新型コロナウイルスの感染拡大により、100円バスの利用が大きく減少していることが影響している。

 西鉄といえども、人口の少ないへき地などでは不採算路線を多数抱える。それを高速バスや中心部の路線の黒字でカバーし続けている。他の都市でもそうであるが、利用者数の少ない路線を利用者数の多い路線、いわゆるドル箱路線でカバーすることで、安定的な経営につなげている。

 バス会社に経営において、人口集積の小さい都市では行政が補助金を投入することで、赤字路線を維持しているケースが少なくはない。クルマを所有しない交通弱者を救済することで、人の移動をしやすい環境を整備する必要があるからである。

 過度なクルマへの依存は不適当である。環境への負荷はかかり、大気汚染にもつながる。エネルギー使用量は大きくなり、道路の渋滞にもつながる。公共交通機関を充実させ、正確に移動時間を読むことができれば、クルマ依存からの脱却にもつながりやすい。

 新型コロナの影響により、今後、公共交通機関の値上げが相次ぐ可能性がある。特にJR各社や大手私鉄が値上げに踏み切れば、中小事業者も追随する可能性が高い。ただ、大手事業者の場合、鉄道業以外で売上を確保しているので、どのような経営判断をするのか、注目される。