秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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大型商業ビルはキーテナントが入るかどうか

2015-11-08 04:24:56 | 日記
 バブル崩壊以降、第三セクターによる商業ビル開発で破たんあるいは経営難に陥り、経営が問題視されるケースが増えてきた。経済の低迷が長期化し、簡単には売上増にならないという時代ではあるものの、経営改善が求められる。

 商業ビルで重要であるのはキーテナントが入居するかどうかである。五所川原市のエルムの街ショッピングセンターや弘前市の弘南ビルにはイトーヨーカドーが、イオン盛岡や盛岡南にはイオンが入居している。これらはいずれも高い集客力を有し、地元の購買力を支えている。地域住民にはなくてはならない大型店となっている。

 対して、青森市のアウガや弘前市のヒロロなどが特別キーテナントが入居してはいないので、苦戦している。何とかテナントを入れたというケースもある。売上不振だと撤退することとなるため、一定の集客力がないと厳しい経営を迫られることとなる。

 商業ビルにはキーテナントが入り、ビル全体をリードし、集客を図りながら、カネを落としてもらうというパターンを構築しないと他との競争もあり、長続きは期待できない。時代の先を読み、消費動向を的確に把握していかないと破たんへと近づくこととなる。

 近年はイオンなど郊外型ショッピングセンターが全国各地に進出し、地元の中心商店街と競合するケースが増加している。大規模小売店舗は以前よりも進出しやすくなった。特にイオンは全国に攻め込んでいる。イトーヨーカドーは全店舗の2割を閉鎖する意向を示しているが、イオンは閉鎖する意向は示していない。

 商業ビルにいろいろな形態の店舗が出店するのは結構なことではあるが、まとめ役となるキーテナントが入居しないと複合経営施設としては高い効果は得られないケースが多い。