八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

端午の節句

2008年05月05日 12時32分12秒 | 国民の祝日

Kokkijpg_2 本日5月5日はこどもの日。

この日は古来より端午の節句として様々な行事が執り行われた日です。

端午の“端”とは初めてを意味し、本来端午とは月初めの午の日を指していました。それが“午”と“五”が同音であり、更に中国の月と日の数が重なる日を祝日とする風習等から5月5日を端午と定め、祝うようになったと言われています。

旧暦の5月(現在の暦の6月頃)は高温多湿の時期で疫病や虫の害等が発生し易い悪月(あしげつ)と言われ、古来中国ではこの日に薬草を摘んだり、蓬(よもぎ)で作った人形や菖蒲(しょうぶ)の剣を軒先につるしたり、菖蒲酒を飲んだりして邪気を祓う行事が執り行われました。

これが奈良・平安時代に日本に伝わり貴族の間で取り入れられ、次第に民間に普及していったと言われています。

また日本では古くから田植えが始まる時期に早苗を植える早乙女が家に籠って身を清め、田の神を迎え祭る行事があり、そこからもともと端午の節句は女性の節句であったとも言われています。

それが武家社会になり菖蒲(端午の節句は菖蒲の節句とも言う)が尚武(武事・軍事を尊ぶこと)や勝負に繋がるということで次第に鎧兜(よろいかぶと)や家紋の入った旗指物や幟、そして登竜門の故事により鯉幟を上げて、男児の勇ましい成長を祝い、祈念する行事となりました。

またこの日には魔除けや清めの意味で菖蒲湯に入ったり、子孫繁栄の願いをこめて柏餅を食べたりします。

各御家庭でも本日は菖蒲や柏餅、ちまきを御用意いただいて昔からの節目の祝日をお祝いしていただきたく思います。

尚、本日のこどもの日、祝日法には「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされています。

この文言を読んで、なぜ感謝する対象が“母”だけなのか?“親に感謝する”とか“両親に感謝する”ではいけなかったのだろうか?と、ふと疑問に思う二児の父親でした。 禰宜

     

     ~本日の幸せのおすそわけ~

今日はあいにくのお天気でしたがこどもの日ということもあり、たくさんのお祝いのお子様が来てくれました。

その中で本日は初宮詣でお越しの3人のお子様を御紹介します。

H20551jpg_2 先ずは壮太(そうた)くん。

何かお電話しているみたいです。

    

    

H20552jpg 次に太一(たいち)くん。

疲れたのでしょうか?ぐっすり寝ています。

    

H20553jpg そして彩花(あやか)ちゃん。

眠いのに頑張って目を開けてくれました。

     

3人ともとても可愛いですね。

壮太くん・太一くん・彩花ちゃん・御家族の皆様本日は誠におめでとうございました。

またその他の本日お越しのお祝いのお子様・御家族の皆様、並びに全国の初節句の男の子、本日は誠におめでとうございました。 

皆様の健やかなる成長を衷心より御祈念申し上げます。 


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