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(患者を生きる:2967)がん 医療費を軽く:3 薬、3カ月まとめて処方

2016年01月15日 10時18分12秒 | 医療情報
(患者を生きる:2967)がん 医療費を軽く:3 薬、3カ月まとめて処方

その他 2016年1月14日 (木)配信朝日新聞

 慢性骨髄性白血病と診断された新潟県の建設会社員の男性(48)は、2014年7月から治療薬グリベックを飲み始めた。翌月からは2カ月分をまとめて処方してもらった。処方された月の薬代は3割の自己負担で約20万円になるが、1カ月の支払額に一定の歯止めをかける高額療養費制度で限度額の約8万4千円で済んだ。

 グリベックは生涯にわたって飲まなければならない。家計にかかる負担を少しでも減らそうと、月3万円のこづかいを1万円に減らした。

 治療開始から2カ月を過ぎた9月下旬の検査では、血液中の白血球数は1マイクロリットル(0・001ミリリットル)当たり3100個に下がった。正常値の下限付近の値で、治療の効果が表れていた。ただ、「薬がいつ効かなくなるかわからない」という不安があった。

 10月、血液がん患者の支援団体などが秋田市でフォーラムを開くことをインターネットで知り、妻(41)と一緒に参加した。

 会場では、白血病の最新治療法など専門医の講演に耳を傾けた。懇親会で患者たちと語り合った。副作用の経験や、周囲への病気の説明の仕方など、知りたかったことを聞くことができた。

 「治療の効果や症状が長期間安定していれば、薬の処方は3カ月に1回でも大丈夫なはずです」。慢性骨髄性白血病の患者と家族でつくる「いずみの会」代表の田村英人(たむらひでひと)さん(65)から教えられた。3カ月分の薬代をまとめて払えば、高額療養費制度によって実際に払う額は2カ月分と変わらず、1カ月当たりでみると軽くなるという。

 通院先の新潟県立がんセンター新潟病院の主治医、張高明臨床部長(61)に「薬を3カ月分出してもらうことはできますか」と尋ねた。張さんは、男性の状態が安定していることから応じてくれた。

 高額療養費制度では、直近の1年間で限度額の適用を3回以上受けると、4回目以降は限度額がさらに低くなる。月収約30万円の男性の場合、4万4400円。男性は継続して高額の支払いをするため、ずっとこの額が上限になる。3カ月処方になれば1年間の負担額は2カ月処方と比べ9万円弱少なくなる。(鍛治信太郎)

 ■ご意見・体験は、氏名と連絡先を明記のうえ、iryo―k@asahi.comへお寄せください。

 「患者を生きる」は、有料の医療サイト・アピタル(http://www.asahi.com/apital/)で、まとめて読めます

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