岸田文雄首相は3日、松野博一官房長官、後藤茂之厚生労働相らと新型コロナウイルスに関する関係閣僚会合を首相公邸で開いた。感染が拡大する東京都や沖縄県などの状況について報告を受け、対応に万全を期す方針を確認した。

 3日の新規感染者数は東京で103人、沖縄で130人に達した。100人を超えるのは東京で昨年10月8日、沖縄で昨年9月25日以来。沖縄県の玉城デニー知事は、感染拡大が続けば国にまん延防止等重点措置の適用を要請するとしており、要請を受けた場合の対応も協議したとみられる。後藤氏は会合後、記者団に「情勢分析をした」と述べたうえで、首相から「臨機応変に対策に取り組まないといけない」と指示があったと明らかにした。

 これに先立ち、首相は文化放送のラジオ番組(昨年12月28日収録)でワクチンの3回目接種について「医療関係者、高齢者、リスクの高い方、約3100万人の方に前倒しで受けていただく。今後、ワクチンの供給力を見ながら更に幅広い方に前倒しで受けてもらえる体制を検討したい」と話した。【川口峻】