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穏やかな日々を

花粉症の「舌下免疫療法」とは 少ない副作用、ゆっくり治療

2017年05月20日 23時56分28秒 | 医療情報
花粉症の「舌下免疫療法」とは 少ない副作用、ゆっくり治療
2017年5月18日 (木)配信福井新聞

 今春は昨年に比べ花粉の飛散量が多く、目や鼻、のどの不快感に悩まされました。現在、来年以降に備えて治療を検討しています。抗ヒスタミン剤は種類によって眠気の副作用があるようなので、車に乗る機会が多い私は長期的に症状が抑えられる「舌下免疫療法」が気になっています。舌下免疫療法について詳しく教えてください。(福井市、30代男性)
 【お答えします】須長寛・福井赤十字病院耳鼻咽喉科部長
 ■約8割の患者に効果
 花粉症は、花粉に対するアレルギー(免疫が過剰になっている状態)です。福井県のスギ花粉飛散は2月中旬から4月中旬にあります。約2カ月間のこととはいえ苦しみは相当なものであり、穏やかな春を迎えたいと思われる気持ちは十分理解できます。
 花粉症の一般的な治療は、薬で症状を抑えます。ただ、眠気の副作用や効果の個人差があり、十分な治療にならない場合があります。薬で症状を抑える治療の他には、花粉に体をならしていく免疫療法があります。以前から皮下注射による免疫療法はありましたが、頻回の通院と注射の痛みを伴うためあまり普及していませんでした。
 2014年に舌下に薬を投与する「舌下免疫療法」が保険適応になりました。痛みは伴わず、自分で薬を投与するため通院も月1回程度です。重大な副作用は注射による免疫療法より少ないことが分かっています。ただ、ゆっくり治療する方法なので期間は最低2年間必要です。舌下免疫療法の治療効果は2割の人に根治が認められ、6割に有効(症状が軽くなる、強い薬を飲まなくてよい等)。残念ながら2割の人には無効です。
 ■今からが治療開始時期
 免疫療法は花粉に体をならしていく治療なので、スギ花粉が飛散している時期には開始できません。来春に向けて治療を始める場合、スキ花粉の飛散が終わった今の時期が最も適しています。舌下免疫療法を特にお勧めする患者さんは、花粉症が特にひどい人、薬で眠気が出やすい人、内服治療をできるだけ避けたい人(妊娠・授乳、受験を控える方)、車の運転をする仕事をしている人です。
 舌下免疫療法を希望される場合は、まずはお近くの耳鼻咽喉科を受診し、治療に適している状態かどうかの判断を受けてください。また、根気のいる治療法ですので、治療内容をよく理解していただくことも重要です。
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「共謀罪」強行劇、維新が採決促す「これ以上必要ない」

2017年05月20日 23時46分56秒 | 行政
「共謀罪」強行劇、維新が採決促す「これ以上必要ない」
小松隆次郎 岩尾真宏、田嶋慶彦
2017年5月20日01時54分

 「共謀罪」法案が19日の衆院法務委員会で、自民、公明、日本維新の会の賛成多数で可決された。与党が一方的に採決の目安と定めた30時間ちょうどの審議での強行劇。質疑のたびに深まる法案への疑問も、不安もかえりみず、「採決ありき」の決着だった。
「共謀罪」衆院委で採決を強行 自公維が賛成、可決
特集「共謀罪」
 質疑が打ち切られた19日の審議でも、野党側は具体的な事例を示し、法案の必要性の有無や矛盾点、処罰対象の範囲のあいまいさを指摘。根本的な疑問が解消していない実態を浮き彫りにした。
 「論点が満載だ。採決は絶対に認められない」
 民進党の逢坂誠二氏は約25分間の持ち時間で「一般人は捜査対象か」という論点を繰り返し問い、質疑終盤に語気を強めた。
 約1カ月の衆院委の審議で、「一般人」問題は最大の論点になったが、政府側の答弁が二転三転した。金田勝年法相はこの日、政府見解通り「捜査対象にならない」と答弁。捜査前に犯罪に関与した疑いを調べる「調査・検討」の対象にもならないと強調した。
 逢坂氏は「共謀罪」の捜査にからみ、警察による「情報収集活動」の対象に一般人が含まれるかを質問した。警察庁の白川靖浩・長官官房審議官が「情報収集は特定の犯罪の捜査を念頭に置いたものではない」とかわすと、逢坂氏は「広く多くの人が対象になる。ずっと(議論を)やってきたが釈然としない」と不満をあらわにした。
 最近の審議で新たな論点に浮上した「刑の重さの不均衡」にも明快な答弁はなかった。判例上、具体的な危険性が要件の予備罪に比べ、準備行為それ自体には危険性がない「共謀罪」の方が罪が重くなり得るという矛盾だ。
 弁護士出身の民進の階猛氏は、人を殺そうと考えて毒入りカレーを準備すると殺人予備罪で「2年以下の懲役」になるのに、組織的犯罪集団が計画を立てて普通のカレーを準備すると、組織的殺人の共謀罪で「5年以下の懲役または禁錮」になる、と説明。政府の見解をただした。
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中2自殺「体罰が引き金の可能性高い」 仙台市長

2017年05月20日 23時28分34秒 | 医療情報
中2自殺「体罰が引き金の可能性高い」 仙台市長
藤崎麻里
2017年5月19日20時41分

 仙台市で4月、いじめを訴えていた市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、この中学校の2人の教諭が生徒の頭を拳でたたいたり、粘着テープで口を塞いだりするなどの体罰を加えていたことが19日、わかった。市教育委員会が市議会の市民教育委員会で報告した。市教委は体罰が自殺の引き金になった可能性も視野に入れ、因果関係を調べる。
 報告によると生徒が自殺した前日の4月25日、授業の終わりのあいさつ時に生徒が寝ていたため、50代の男性教師が拳で後頭部をたたいた。1月には授業中に生徒が騒いだとして、50代の女性教諭が長さ15センチほどの粘着テープで口を10~15分程度塞いだという。
 両教諭とも事実関係を認めているが、自殺後に行われた市教委による調査には申し出ていなかった。全校生徒へのアンケートにもこの体罰について記載したものはなかったという。
 自殺した生徒の同級生の保護者が18日夜、校長に連絡し、市教委が把握した。市教委は両教諭が他にも体罰をしていなかったかや、ほかの教諭による体罰がなかったかも調べる。
 奥山恵美子市長は報道陣に「体罰が(自殺の)引き金になった可能性が高い」と話した。
 生徒は4月26日、1時間目の授業終了後に学校からいなくなり、自宅近くのマンションから飛び降りているのが見つかった。昨年6月と11月のアンケートでは暴言やズボンを下げられるなどのいじめを受けていると申告。生徒間のトラブルで転倒し手首を骨折したこともあった。市教委は自殺との関係を調査している。
 同市では、2014年と16年にも、いじめを受けた市立中学の男子生徒2人が自殺している。(藤崎麻里)
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塩崎氏G20保健相会合欠席…受動喫煙対策優先

2017年05月20日 21時54分55秒 | タバコ
塩崎氏G20保健相会合欠席…受動喫煙対策優先
2017年5月19日 (金)配信読売新聞

 厚生労働省は18日、塩崎厚労相が20日にドイツ・ベルリンで開催される主要20か国・地域(G20)保健相会合への出席を取りやめると発表した。
 政府関係者によると、非喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策を巡り、難航する自民党との調整を優先するための対応という。
 今回、初開催となるG20保健相会合は、抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性菌への対応などが議題となる。塩崎氏は会合出席のほか、開催国・ドイツなどの閣僚らと個別会談も予定していた。会合には、既に現地入りしている厚労省幹部が代理出席する予定だ。
 厚労省は、飲食店を原則禁煙とする健康増進法改正案の今国会提出を検討しているが、自民党の反発が強く、協議を続けている。
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膵癌幹細胞の機能阻害する化合物発見

2017年05月20日 00時58分56秒 | 医療情報
膵癌幹細胞の機能阻害する化合物発見
九大ら、緑茶カテキン化合物「No.19」
QLifePro 医療ニュース2017年5月19日 (金)配信 消化器疾患癌

 九州大学は5月16日、膵臓がん幹細胞の機能を阻害する化合物を発見したと発表した。これは、緑茶カテキンの一種である(-)-Epigallocatechin-3-O-gallate(EGCG)の化合物「No.19」というもの。研究は、同大大学院農学研究院の立花宏文主幹教授らの研究グループが、東京工業大学田中浩士准教授の研究グループと共同で行った。研究成果は、国際学術雑誌「Scientific Reports」に5月15日付けでオンライン掲載されている。
 膵臓がんは治療が大変困難ながんとして知られており、5年生存率はわずか5%程度と非常に低いのが現状だ。がんの予後不良の原因として転移と再発が挙げられるが、それには、がん幹細胞が重要な役割を担っていると考えられている。がん幹細胞は、抗がん剤に強い耐性を持つ。そのため、既存の治療薬ではこのがん幹細胞が残存してしまい、これが増殖・分化することで再発が起こると考えられている。また、がん幹細胞は転移にも関わると言われている。このがん幹細胞を有効かつ安全に阻害できる治療法は、いまだ確立されていない。
 研究グループは、先行研究で、膵臓がんのがん幹細胞性の維持に重要な分子としてFOXO3を同定し、cGMPがFOXO3の発現を低下させることでがん幹細胞機能を阻害することを明らかにしていた。また、EGCGが、がん細胞表面に高発現する膜タンパク質である67-kDa laminin receptor(67LR)を活性化してがん細胞にcGMP産生を誘導することを報告していた。そこで、EGCGとcGMPを分解する酵素として知られるPDE3阻害剤を膵臓がん細胞に作用させたところ、がん幹細胞機能の指標であるスフェロイド形成能が抑制されたという。
 EGCGとPDE3阻害剤の併用効果が生体内でも発揮されるか確認するために、膵臓がんを移植したマウスにEGCGとPDE3阻害剤を投与した。その結果、原発巣の腫瘍成長が劇的に抑制された。その作用は、現在膵臓がんの治療薬として用いられているゲムシタビンよりも強力であることが示唆されたという。さらに、転移に対する効果を検討したところ、EGCGとPDE3阻害剤の併用は、膵臓がんの肝臓への転移も抑制することも明らかになった。
 また、EGCG誘導体の中からスフェロイド形成能阻害活性に基づくスクリーニングを行った。その結果、EGCGの5、7および4’位の水酸基がメチル化された化合物「No.19」が強力な作用を示した。また、膵臓がん幹細胞を移植したマウスにNo.19を投与したところ、EGCGとPDE3阻害剤の併用と同等以上にマウスの生存期間延長作用が認められたという。
 今回の研究により、67LRの活性化因子であるEGCGの作用増強が膵臓がん幹細胞機能の阻害に有効である可能性が示された。67LRの強力なアゴニスト(作動薬)は膵臓がんに対する新たな治療薬となることが期待される、と研究グループは述べている。
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