子宮頸がんワクチン無料 補正予算案計上、年度内開始の方針
2010年10月27日 提供:毎日新聞社
予防接種:子宮頸がんワクチン無料 補正予算案計上、年度内開始の方針
政府は26日、女性の子宮頸(けい)がんと乳幼児の細菌性髄膜炎を予防する3種類のワクチンについて、今年度内に無料接種を始める方針を決め、同日閣議決定した補正予算案に関連経費1085億円を計上した。29日に国会に提出、12月上旬までの会期内成立を目指す。
対象は▽子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)▽細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)▽小児用肺炎球菌--の各ワクチン。市町村が行う接種事業に対し助成し、国と市町村で費用を折半する。
厚生労働省によると、子宮頸がんワクチンは原則13歳の女児に3回接種し16歳まで受けられる。ヒブと肺炎球菌のワクチンは0歳時に3回、1歳時に1回の計4回接種が原則で、この年代に接種していない乳幼児は2~4歳時に1回接種する。
子宮頸がんは毎年約8500人が発症、約2500人が死亡しているが、ワクチン接種によってがんの原因となるウイルスの50~70%の感染を防止できるとされる。細菌性髄膜炎は5歳未満で年間500~700人が発症し致死率は2~5%、約20%に精神発達遅滞などの後遺症が残るが、ヒブと肺炎球菌のワクチンで90%以上防げるという。
補正予算で計上したのは今年度と来年度分の経費。現在3種類のワクチンは任意接種で、自治体独自の補助がなければ全額自己負担になる。厚労省は予防接種法の定期接種に位置づけ、将来的に無料接種にする方向で検討している。【佐々木洋】
2010年10月27日 提供:毎日新聞社
予防接種:子宮頸がんワクチン無料 補正予算案計上、年度内開始の方針
政府は26日、女性の子宮頸(けい)がんと乳幼児の細菌性髄膜炎を予防する3種類のワクチンについて、今年度内に無料接種を始める方針を決め、同日閣議決定した補正予算案に関連経費1085億円を計上した。29日に国会に提出、12月上旬までの会期内成立を目指す。
対象は▽子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)▽細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)▽小児用肺炎球菌--の各ワクチン。市町村が行う接種事業に対し助成し、国と市町村で費用を折半する。
厚生労働省によると、子宮頸がんワクチンは原則13歳の女児に3回接種し16歳まで受けられる。ヒブと肺炎球菌のワクチンは0歳時に3回、1歳時に1回の計4回接種が原則で、この年代に接種していない乳幼児は2~4歳時に1回接種する。
子宮頸がんは毎年約8500人が発症、約2500人が死亡しているが、ワクチン接種によってがんの原因となるウイルスの50~70%の感染を防止できるとされる。細菌性髄膜炎は5歳未満で年間500~700人が発症し致死率は2~5%、約20%に精神発達遅滞などの後遺症が残るが、ヒブと肺炎球菌のワクチンで90%以上防げるという。
補正予算で計上したのは今年度と来年度分の経費。現在3種類のワクチンは任意接種で、自治体独自の補助がなければ全額自己負担になる。厚労省は予防接種法の定期接種に位置づけ、将来的に無料接種にする方向で検討している。【佐々木洋】