フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月7日(火) 曇り、時々晴れ

2024-05-08 10:59:18 | Weblog

6時半、起床。旅先だと早く目が覚める。

雨模様ではあるが、雨は降っていない。

スープパスタを食べながら、昨日のブログを書く。

ブログは途中まで書いて、残りは「栞日」が書くことにする。

お久しぶりです、菊地さん。市会議員の仕事は大変ですか? まぁ、この笑顔ならば大丈夫でしょう(笑)。

ドーナツと珈琲を注文してから二階に上がる。先客はいなかった。

壁際の丸テーブルに座ることにする。

さて、昨日のブログの続きを書こう。

菊地さんがプレインドーナツとブレンド珈琲を運んできてくれた。

1時間ほど滞在して、昨日のブログを書き上げてアップする。

昼食を食べに「源池のそば」へ行く。

ほどよい込み具合。カウンター席の端に座る。

山家天そばと、サイドメニューから独活(うど)と揚げの煮物を注文する。ちなみに「こしあぶらのかきあげ」というのは何ですかと聞いたら、「濾した油で作った玉葱のかき揚げです」とのこと。玉葱を使うんですね。大きな天かすではなく(笑)。★後記 これは「こしあぶら」が山菜の一種であることを知らなかった私の誤解です。お恥ずかしい。

信州に来たら一食は蕎麦だろう。

いつもはざる蕎麦なのだが、今日は風が強くて体が少し冷えたので、温かい蕎麦にした。

季節の野菜の天ぷら。一つ二つそのまま食べ、残りはかけ蕎麦にのせて食べた。

独活(うど)と揚げの煮物。酒の肴だが、私は白いご飯を食べたい。

「グレインノート」へ行く。

火曜日は奥様の店番の日のはずだが、違う方が店番をしている。聞くと、奥様は引退されたたのだそうだ。お元気なのですかと尋ねたら、「お元気ですよ」とのこと。

店番をされていたのは酒井さんという方で、この卓袱台テーブルは酒井さんの作。スタンドに載せればテーブルにもなる卓袱台だ。明日、会う予定の坂井素思さんも購入されたそうだ。大町の別荘で使っているのかな。

このブック・CDスタンドも酒井さんの作。挨拶代わりに購入する。ほかに昨日窓の外から確認しておいた高橋一光作の紺色の湯飲みを購入。

昨日まで信毎メディアガーデンで「子どもの椅子展」をやっていたのだが、最終日は15時までで、私は観ることができなかった。ところがその椅子たちが二階に置いてあるというので見せてもらった。来週末からここで「子どもの椅子展」をやるのだそうだ。「いまはただ雑然と置いてあるだけですが、ご覧になられますか」と言われ、見せていただくことにする。

私が巨人のように見える。

しっかり作られていて、大人が座っても(座り心地は別として)大丈夫。

人気のない路地を歩く。GWのときはどうだったのだろう。

「音楽喫茶室」とある。これが店名なのだろうか。名曲喫茶のようなものか、あるいはカラオケパブのようなものか?

営業中のようである。ココナッツチキンカレーやアジのフィッシュカレーがメニューに書いてある。興味はあるが、ちょっとドアを押して入るには情報不足だ。

お隣は居酒屋である。

入店するには条件があるようだ。『孤独のグルメ』の井之頭吾郎のように「ご飯を食べたいのですが、飲み物はウーロン茶で」なんて客はダメなのである。

私にとっては異世界、完全アウェーである。

「パンセ小松」へ行く。店から出て来た人が袋を切って、パンを取り出し、食べなら歩いている

たくさんの調理パンが並んでいる。後から入ってきた夫婦と思しき男女が、「マカロニサンドがある」「フィッシュサンドもある」と興奮気味に話している。コロッケパン、照り焼きチキンサンド、チョコパンを購入。どれも大き目で、中身もたっぷ入っている。頼もしい。

「パンセ」とはフランス語で「考えること」という意味だが、「パン」と掛けたのだろうか。たしかにこの店のパンにはパン作りの哲学のようなものを感じる(ホントか?)。

近くの和菓子屋「東もん磯村」。老舗であることは間違いない。

柏餅は人気のようである。

お店の方に伺ったら明治30年(1897年)の創業だそうである。若草(五家宝)と蜜豆を購入。五家宝(こかぼ)は懐かしい。

あれこれ買い物をしたので、ホテルに戻る。1時間ほど昼寝をする。街歩き(カフェ巡り)が主目的の旅行は市内にホテルをとって、こうして昼寝の時間を確保するのがよい。朝から晩までずっと外にいたのでは疲れてします。

昼寝から覚めて、松本城公園に行く。

いつみても姿のよい城である。天守閣には登らない。外から眺めるだけでよい。

営業再開が近いと聞くカフェ「ユキリ」に行ってみる。空き地(駐車場)になっているところが以前「ユキリ」があった場所。その隣の新築の建物が新しい「ユキリ」。

裏手の駐車場に回ってみたら「お茶でものんで行きましょう」の札が立っていた。次回、松本に来たときは立ち寄らせていただきますね。

縄手通りに行く。

顔ハメ看板から顔を出してみる。

カメラを置くののおあつらえ向きの杭があったので。

「じゅげむ」に顔を出す。

店主の女性と知り合いらしいお客さんが話をしている。「このところご飯ものの注文が多いのよ。でも、三合炊きしかないから、すぐになくなってしまう。カレーライスの注文が続くと、思わずチッと舌打ちしちゃう」店主さんが言っていた。

よかった、カレーライスではなく、カレーうどんを注文しておいて。危うく舌打ちをされるところでしたね、と私が言うと、二人とも笑った。冷蔵庫の上には一升炊きがあるそうなので、下ろすの手伝いましょうかと私が言うと、「ありがとうございます。でも、下ろしても置く場所がないんですよ。まずそれを作ってからです」。

ごちそうさまです。私はこの店のカレーうどんが大好きなんです。

店の裏は女鳥羽(めとば)川である。店主さんは窓から川面を眺めながら、「ゲリラ豪雨が増えて、川の水嵩が急に増えて、怖い思をすることが増えましたね」と言った。「もちろんそのときの保険には入ってますけどね」

「チーアン」に顔を出す前に、松本民芸家具のショールームでやっている「丹波布の会」をのぞいてみることにする。

昨日、「染織作家 本郷孝文」展を観て、反物の興味がわいたのだ。あちらは絹、こちらは木綿だが、模様は似ている(ところがある)。

丹波布の美を「発見」し、世に広めたのは柳宗悦である。

「本郷孝文」展では展示品は触ることができず、写真も撮れなかったが、こちらは触るのも写真の撮るのもOKである。絹は上品で、木綿は普段使いのものなのであろう。

担当の方がとても熱心に説明して下さった。話はこの地における織物産業の歴史にまで及び、私にはとても興味深かった。おそらく私が興味深げに話を聞き、熱心に質問もするので、あちらも「やる気スイッチ」が入ったのでないかと想像する(笑)。会話というのはそういうものである。

30分ほど話をうかがい、お礼がわりにこの切れ端を買う。豆皿と珈琲カップを置いて使うのにちょうどよいだろう。値段は3000円で、昨日買った絹織りの栞と同じ値段である。

さて、本日最後のカフェは「チーアン」へ。

私は大きな勘違いをしていた。「チーアン」の閉店時間は5時なのであった。6時というのは昔の話(コロナ以前?)である。現在の時刻は4時40分。ラストオーダー(4時半)を過ぎているではないか。織物の話に興じ過ぎた。

しかし、持つべきものは馴染みのカフェである。「どうぞ、かまいませんよ」と入れていただいた。店には先客が一組いた(もし誰もいなかったらさすがに入りにくい)。

チャイを注文する。

カステラ入りジェラードも注文(飲み物だけにしておかないのが図々しいところである)。

ご主人と最近見た映画の話をする。ご主人の一押しは『パストライブス 再会』だった。

確か『あさイチ』で紹介していた作品だ。

「韓国・ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後、24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たすが、互いを思い合っていながらも再びすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合うのだが……。」(映画.comの解説より)

「アーサーがいい男なんですよ。あの映画を観たすべての男は自分もアーサーのような男になりたいと思うことでしょう」とご主人は言い切った。「すべての男が」ですか!それはすごいですね。自分の妻が初恋の男と再会することに寛容な男・・・この作品、そのうち「キネカ大森」で観られるかな。

ちょうど明日のお菓子が焼きあがったところで、奥様は手が離せない。今日はご主人の韓国風ハートマークに見送られて店を出た。閉店時間を15分ほどオーバーしていた。

日中の強い風も収まり、5月らしい爽やかな空気に包まれた街を歩いて宿に戻る。

日没にはまだ時間がある。夕食の前に風呂に入ろう。

風呂から出て、オンデマンド講義の収録を一本。ワーケーションだ。

夕食は「パンセ小松」のパンと宿備え付けの珈琲。

NHKの『ジブリの唄』という番組を視聴しながら、今日撮った写真の整理をする。

お茶のお供は五家簿とおかき。甘いのとしょっぱいの。(蜜豆は明日の朝にとっておく)

1時、就寝。

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