フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月4日(月) 晴れ

2018-06-07 23:05:41 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

ルハーブのコンフィチュールの瓶を開けた。

土日で晴天は終わりかと思っていたら、今日もよく晴れている。むしろ昨日以上かもしれない。「鎌倉日和」である。

説明しよう。「鎌倉日和」とは次の3つの条件を満たしている日である。

(1)よく晴れている。たんに晴れているだけではだめで、水平線まで見渡せるようなすっきりとして晴れでなくてはならない。

(2)平日である。週末の鎌倉はとても混んでいる。近年、ますます混んできているように思う。

(3)初夏あるいは初秋である。夏を出迎えに行く、あるいは夏を見送りに行くのだ。

幸い私は月曜日は授業はない。スピッツに「月曜日の週末」という歌があるが、私にとってはまさにそうで、月曜日は週末の一部なのである。やるべきことを終わらせて、午後1時に家を出る。

蒲田ー(京浜東北線)-横浜ー(横須賀線)ー鎌倉というルートで、家を出て1時間たらずで鎌倉駅のホームに降り立つ。

西口を出て、御成通りを歩く。最近の鎌倉は平日でもかなりの人出らしいが、鎌倉駅で降りた人はそのまま江ノ電に乗って江の島方面へ向かうか、東口を出て小町通を八幡宮方面へ向か人が多く、若宮大路や御成通りを由比ヶ浜方面は向かう人はそれほど多くはない。

通りの路地にも鎌倉らしい風情が感じられる。

御成通りから由比ヶ浜大通りに出たところを右に行く。

昼食はここ「橘」にしようと決めていた。以前、わらび餅で有名な「こすず」があった場所で、「こすず」が別の場所に移って、その後に入った(他所から移ってきた)店である。

ランチメニューは3種類。その中から「お魚と彩り野菜膳」を注文する。値段は手ごろだ。

器にはお替り用の氷の入った麦茶が入っている。

突き出しは、サーモンと水菜を和えてレモン汁(だと思ったら後から確認したらシークワーサーだった)をかけたものと、絹ごし豆腐の味噌漬け。

続いての小鉢は、ふろふき大根にゴーヤを添えて。

主菜とごはんと味噌汁。ご飯にかかっているのは、私がふろふき大根の器に残っていた肉みそをかけたもの。

お魚と彩り野菜。魚は海老、カジキ、アマダイ、稚鮎。野菜は、レンコン、筍、かぼちゃ、茄子、春菊など。野菜の天ぷらは塩で、魚は稚鮎の南蛮漬けやカジキの味噌漬けなどあらかじめ下味のついたものを揚げたり焼いたりしているので何も付けずに。

一つ一つが丁寧に調理され、そして美しい。ごちそうさまでした。

店を出て、江ノ電の踏切を越えて若宮大路の方へ。

踏切を渡ってすぐのところにある「SLOW」というカフェで食後のコーヒーを飲んでいくことにする。

店内は2人掛けのテーブル席が1つと、5人が座れるカウンター。

2階はバッグなどのショップになっている。注文したコーヒーが出てくるまでの間と思い、昇ってみる。

革製のバッグが中心だが、帆布製のものもある。気に入った形の帆布製のトートバッグがあり、色違いのものをみせてもらう。結局、カーキ色のものを購入。

ちょっとコーヒー一杯のつもりで入ったが、予定外の出費となった。

買ったトートバッグは海岸に行って戻ってくるまで店で預かってもらうことにした。

若宮大路を一気に下って、由比ヶ浜に到着。

上空にはトンビの一群がいる。海岸でおにぎりやサンドウィッチなど食べていると急降下して持っていかれてしまう。

海の家の準備が始まっている。私は夏真っ盛りの頃は鎌倉には来ない。その前後、夏を迎える頃と、夏を見送る頃だ。海の家を建てようとしている頃と、海の家を撤去しようとしている頃だ。その間の海水客でごったがえしているときの鎌倉には足が向かない。

海に注ぎ込む滑川の右手が由比ヶ浜海岸、左手が材木座海岸と呼ばれている。人が多いのは由比ヶ浜海岸だが、私は子供の頃から材木座海岸派だった。父親の勤務先(千代田区役所)の海の家(宿泊施設)がそちらにあったからだ。

こちらにも海の家は建つが、数が少ない。

この浜辺の電柱というのはもしかして海の家に電気を供給するため用なのかしら。

これから梅雨に入り、そして梅雨が明けたら、この浜辺も人でいっぱいになるのだろう。

空にはまだ夏の雲とは呼べない雲のかけらが浮かんでいた。

 ちょうど引き潮の時刻で、波打ち際の近くには小さな潮だまりがいくつもできていた。水はきれいだ。

 

サーファーが何人か。

親子連れが何組か。

 

ここは複数の家族かしら。

わんちゃんの散歩も何組か。

みんな思い思いに夏本番前の浜辺の時間を過ごしている。

材木座海岸を後にする。

 

トンネルを抜けると材木座の商店街。

ついつい「材木薬局」と読んでしまう「村木薬局」。

「進藤商店」は酒屋さんのようですが、食料品も売っているみたいですよ(急にモヤサマ調)。

バスが走っている(鎌倉駅⇔逗子駅)。

 

お母さんの自転車に乗っている男の子がこの店の前を通りながら、「アメリカヤ、まだやってるんだ」と言った。そうだよ、頑張っているんだよ。

この店の前で急に立ち止まる。ハタと立ち止まる。

「よろず相談所」日本共産党材木座センター。

 

「8時間働けばふつうに暮らせる社会へ」というスローガンには党派を超えて共感する。ほんと、そうでなくちゃ。

鎌倉材木座郵便局。なんか、いいですね。

「伊沢板金店」は現役のお店である。

ここは空っぽになっている。

 

材木座一丁目。

小さな木橋を渡る。

名前に親しみがわく。

若宮大路に戻ってきた。 

そこからまた由比ヶ浜大通りの方へ。

鎌倉散歩の最後は「こすず」で一服。いま「橘」がある場所からこちらへ移ってきたのだ。

宇治金時わらび餅入り。五臓六腑にしみわたるとはこのことか。

さて、駅に戻ろう。

六地蔵の交差点。

行きがかり上、不偏不党という意味で、公明党のポスターも載せときましょう。鎌倉はどの党も女性なのかしら?

今日はしたかった「鎌倉散歩」できました。

 

「公文堂書店」を覗いてみた。

 

挨拶代わりに4冊購入。

 長部日出男『桜桃とキリストーもう一つの太宰治伝』(文藝春秋)

 清水卓行『断片と線』(講談社)

 三木卓『鎌倉日記』(かまくら春秋社)

 粕谷一希『反時代的思索者ー唐木順三とその周辺』(藤原書店)

どれも店内ではなく店先の棚に並んでいた本である。鎌倉の古書店の水準は高い。

昼食を食べた「橘」はもう閉まっている。中休みがないかわりに夕方で閉まるのだ。

「SLOW」で預けておいたバッグを受け取って。御成通りを駅へ向かう。

手前が江ノ電の鎌倉駅、奥がJR横須賀線の鎌倉駅(西口)。

 

駅前の時計台の裏手の東西の連絡通路を通って東口へ。

東口駅前の「豊島屋」で鳩サブレーをお土産に買っていく。

東口の大きな改札口から駅構内へ。

上りの電車を待ちながら。

7時半、帰宅。普段、大学へ出た日と同じだ。

夕食はカレーライス。

デザートはメロン。

そしれ鳩サブレー。

今日歩いた道を地図に落とすとこうなる。

これが本日購入したトートバッグ。持ち手が革製で、長さを調整できるようになっている。

2時、就寝。

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