7時半、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
書斎の窓は西向きなので午前中はクーラーなしで大丈夫。
午後3時を回った頃、遅い昼食を食べに出る。カジヤマ・ベーカリーがあった場所はすっかり更地になった。
「吉岡家」に行く。
この時間帯、他に客はいなかった。中休みなしでやっていてくれてありがたい。
サイドメニューでウィンナー炒めを注文。ケチャップとマスタードが容器に入ったまま出てくるのが下町(場末か?)流である。
もり蕎麦を食べるときは何か一品欲しくなる。
もり蕎麦。注文のとき大盛りにしようかどうしようか迷ったが、サイドメニューがあるので普通にした。
花屋で仏花を買って帰ろう。
このシャッター通り化を通り越して住宅街化(店舗がなくなって一般の住宅になっている)した商店街で、昔の面影をわずかにのこしているのがこの魚屋さんだ。
「あるす」も人影のなくなったままだ。
「この暑さでいい花が入って来なくて、ごめんなさいね」と花屋の奥さんが言った。「花はどのあたりから仕入れているですか?」と聞いたら、関東はだめで、青森や北海道の花を仕入れているんです」とのことだった。そんなに遠方からですか。
西日が射し込んでくる時間帯の書斎はきびしい。
居間でレンタルしたDVDを観る。韓国映画『レッド・ファミリー』。先日、卒業生のサワチさんと映画談議をしたときに彼女が最近視て(といっても最近の作品ではないが)よかったと語っていた映画である。北朝鮮の工作員4人が韓国で家族を装って暮らしている(祖父、息子夫婦、孫娘)。周囲からは仲睦まじい家族に見られているが、家の中では、「嫁」がリーダー格で、他の3人にあれこれ命令をしている。それぞれ祖国に本当の家族がいるが、もうずいぶん長いことあっていない。もし自分たちが祖国を裏切るようなことがあれば(脱北)、家族は殺されてしまうのだ。彼らの任務の多くは脱北者の暗殺である。ところがあるとき彼らは重大なミスを犯してしまう。それは彼ら自身の死のみならず祖国の家族の死にもつながりかねないものである。上層部は彼らの祖国への忠誠をテストすべく、罪のない隣人の韓国人一家を殺害することを求めてくる。さて彼らの選択は・・・映画はこうしてクライマックスを迎える。シリアスな設定だが、随所に滑稽味もあり、娯楽作品として楽しめる。
DVDの返却がてら駅ビルの本屋をのぞいてくる。
帰り道、近所の八百屋「広島屋」のシャッターが下りていて、貼紙がしてあった。
閉店のお知らせである。最後は息子さんが一人で店に出ていたが、ご両親が元気なときは活気のあるお店だった。だいぶ前に親父さんがクモ膜下出血で急死し、数年前に女将さんも亡くなり、とうとう火が消える様に閉店となった。開業して約60年というから、私が子供のころからあったわけだ。「広島屋」というのだから親父さんが広島の出身だったのだろう。4年前に閉店した大衆食堂「越中屋」もそうだが、こういう店主の出身地を店名にするという慣習も最近はすっかり廃れてしまったようだ。
「広島屋」の向かいの「ぐるぐるベーグル」も最近、閉店してしまった(店主さんの健康上の理由らしい)。
夕食は秋刀魚、サラダ、冷奴(+納豆)、茄子の味噌汁、ご飯。
今シーズン最初の秋刀魚である。私にとっての秋の三大味覚の1つである。あとの2つは、牡蠣フライと松茸ご飯である。
デザートはメロン。
『有隣堂』で購入した『ほぼ日手帳公式ガイドブック2019』(マガジンハウス)。
私は4月始まりの手帳を使っているので、購入するのはまだまだ先のこと(来年の2月頃)だが、カズン(日記帳)+ウィークリー(スケジュール帳)の併用ということに変わりはない。私には「来年はどの手帳にしようかしら」と考える楽しみはない。でも、「どんなふうに使おうかしら」と考える楽しみはある。
2時、就寝。