若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

日々勉強 日々成長

2009-05-14 10:05:11 | 日々雑多
子供のころや学生時代は、毎日何か新しい知識・経験を自分に加えていました。

OLだった頃、最初の内こそ新しい知識の洪水で、わくわくしたものでしたが、段々と平坦な毎日になり、「あーあ」と思っていました。今から思えば、それは自分側が楽な方を向いて怠惰になっていただけのこと、と分かるのですが、あの頃は、自己憐憫がカッコイイような気がしていたのかもしれません。

先日、一人で隣町まで納品に行く道すがら、その日初めて出来た『新しいコト』を幾つも得て、とてもイイ気分になりました。

5月9日 私が新しく出来るようになったこと

・国道50号で、後ろに車が見えたのに、車線変更が一人でできたこと
・1台分しか空いていない駐車スペースに、上手に車を停められたこと
・ラテン語の歌を数曲、運転しながらでも歌えるくらい暗譜できたこと
・万年ソプラノ病を克服しつつあり、運転しながらでも下パートを歌えたこと


今や足利人としては、全国区で有名になった相田みつをさん曰く、『一生勉強 一生青春』。ごもっとも!




褒め上手

2009-05-12 19:49:09 | 日々雑多
友人のブログで紹介されていた『ほめられサロン』ってサイト、ご存知でしょうか。何やら、ちょっとハヤっているそうな。

名前を入力すると、ひたすらひたすら私のコトを褒めてくれるのですが、その褒めコトバが人によって異なっており、何やらその人が嬉しいポイントを付いてくる疑惑があるのです。私もピンポイントできました。

人を褒める、というのは出来そうでなかなか難しい。こんなに素晴らしいと思っているのに、言葉にすると急に陳腐になってしまうっ!というジレンマにいつも悩まされます。「すっごい」とか「超いい」とか大雑把な表現しか出来なくて、あとでクヨクヨと「あー言えばよかった、こー言えばよかった」と悔やむものです。

褒められて育つ代表選手の二代目は、意外と褒め上手。しかも、面と向かって臆面もなく相手を褒めることができます。そして、無口な彼が突然極上の褒めコトバを口にすると、かなり信憑性が高いのです。おしゃべりスズメのような私が「すっごい、すっごい感動!」などと安っぽい言葉を連発してジレンマに陥っている時に、重い瞼を開いたふくろうのような二代目が「……すばらしい、本当に。」なんてつぶやくともう、思いが伝わりまくりで、ちぇって感じ。

褒められて育つくせに、褒められ下手な二代目。機会がありましたら、褒めちぎってやってください。照れて逃げ出しますが、その後ぐーんと育ちます。






富弘美術館

2009-05-11 21:25:15 | 日々雑多
先日、撮影旅行で近くへ行ったので、星野富弘さんの美術館に寄ってきました。家族や友人とも行ったことがありますが、二代目と付き合い始めた頃のデートで行った場所でもあり、ちょっとした思い出の場所。

すっかり最近では有名になられましたが、まだ星野さんが無名だった頃、小学生(だったと思う)の私は母に連れられて、足利の公民館で行われた小さな小さな個展に行きました。その時、口に加えた筆で描いているのに上手だなぁ、と素直に感じたこと以上の何かが自分の中に残ったように記憶しています。

その後も、星野さんの絵や詩はいつも身近にあり、様々な局面で、ほっとさせられたり、勇気づけられたりしてきました。特に、星野さんが結婚なさったときに奥様に送られた詩は、自分が結婚を決めたときに、この詩を心に留めていようと決心したものでした(下記に引用します)。

今回、何となく行ってみたい気分で、二代目に寄ってみようよ、と少し強引にお願いしました。そして、GW明けのガラガラの美術館内をゆっくり歩きながら、今の私の気持ちをそのまま詩にしている作品に出会いました。星野さんがお父様を亡くされたときに描かれた作品でした。明日で義父の四十九日という節目を迎えますが、その日を前に富弘美術館を訪ねたこと、何かが導いてくれたような気がしてなりませんでした。



「がくあじさい」

結婚ゆび輪はいらないといった
朝 顔を洗うとき
私の顔をきずつけないように
体を持ち上げるとき
私が痛くないように
結婚ゆび輪はいらないといった

今、レースのカーテンをつきぬけてくる
朝陽の中で
私の許に来たあなたが
洗面器から冷たい水をすくっている
その十本の指先から
金よりも 銀よりも
美しい雫が落ちている





私は孔雀

2009-05-09 23:08:21 | 音楽(足利市民合唱団)
「貴女って○○○な人ですね」
というコトバには、誰しも敏感です。自分は人にどんな人間だと思われているんだろう、というのは気になるものです。

先日、合唱団仲間の一人で、極めて独創的な世界に住んでいる一回り(以上かも)年下のお嬢さんから、

「まつもっちんは、後ろにビジョンが見えるよね」

と言われました。そこに居たメンバーはみんな『???』状態。でも、皆がもう少し突っ込んで尋ね始めました。

「表情が豊かだってこと?」
「ジェスチャーが大きいってこと?」

それに対する彼女の答えは、

「だからねぇ、孔雀が羽を広げてるみたいなこと」


……結局、その晩、私は彼女にどういう人間だと思われているのか判明しないままになってしまいましたが、自分が他の子たちから、表情が豊かでジェスチャーが大きい人間だと思われていることだけは分かって、ちょっと面白いな、と思いました。

二代目にそのハナシをしてみたところ、『孔雀が羽を広げるのはオスだけど?』と冷静に突っ込まれました。

そして今日、わたしは「絶世クジャクまつげ」というマスカラを、つい購入してしまったのでした。

連続音

2009-05-08 11:06:49 | 日々雑多
持続する音に対して、意外な弱みを持っています。

具体的に言うと、換気扇、クーラー、現像機、ドライヤー等です。料理中は、換気扇を回しますが、「早く切れ~、早くゆでろー、焼け!煮るんだ!!」と叱咤し続けられている気がするし、車の中でクーラーを強くかけていると、「急げ!急げ!!行け~!!」と言われているような気がします。

お風呂の中でも換気扇を回していると「髪を洗え~、体も洗え~、さぁ早く!いつまでのんびり浸かっているのだぁ!」と言われている気がしてリラックスできないので、入っている間だけは換気扇を止めて、窓を開けています(二代目が知ったら、危機管理が足りない、と叱られそうだけど)。

そんな私ですが、昨日新たな発見をしました。自然界の連続音は大丈夫だ、と。

なかなか壮大な滝を見に行きました。ゴォーとも、ザーとも表現しにくいその強烈な連続音ですが、二代目が黙々と撮影をしている間、私はその音の中で非常に心地よい時間を過ごしました。

そういえば、車の音がうるさい旅館ではよく眠れなかったけど、海や川の音が聞こえる場所では、ぐっすり眠れたな、と。

それは新しい、音と私の関係の発見でした。

コーンスープな気分かもしれないと

2009-05-07 08:54:21 | 日々雑多
高校時代に家庭科検定を受けた(受けさせられた)ことを久しぶりに思い出しました(こんなトコロがやっている、極めて真面目な検定)。家政科も併設していた女子高だったので、家庭科教育が特に熱心だったようなのですが、『調理・被服・保育・音楽・体育』の5つから選択、という機会に『体育』を選択していた私ですから(音楽じゃないんかい!)、それは殆ど地獄の検定。

キュウリを切る、かき卵汁をつくる、線に合わせて縫う……。そういう試験を受けたのです。友人が「おぐちゃん苦労してたよねぇ」と記憶している程、苦戦した私でした(受かるまで受けた)。

しかし、そんな私の料理を毎日「おいしいよー」と喜んで食べている(食べ過ぎている)二代目は、ものっすごい家事オンチです。仕事の忙しい時期などは、一生懸命手伝ってくれようとするのですが、「あぁ、ヒトに与えられた才能というのは、平等なんだ」と思うくらい、家事という分野の才能がありません。

先日、友人が訪ねてきてくれて、店先で話し込んでしまいました。落ち込む私を励ましてくれている友人に気を遣った二代目は、お茶を出そうと試みました。でも、何を準備すればよいのか分かりません。お盆に「コーヒー・日本茶・紅茶・コーンスープの素」を乗せてやってきました。半べそだった私達はすっかり大笑い。天然元気付けの才能はあるようです。

スナップ撮影

2009-05-06 10:56:26 | マツモト写真
写真屋さんの仕事のひとつに、スナップ撮影というのがあります。

スタジオで、きちんとして撮る写真とは異なり、遊んでいるところ、スポーツをしているところ、歌っているところ、花嫁さんを取り囲んでいるところ……等をカメラマンのタイミングで撮影するものです。実は、家族や友人がいつも見て、「あぁ、いい顔してるなぁ」と感じる表情を本人が知らないことが多いのです。それを捕らえるのが、スナップ撮影。

先日、我らが合唱団の練習風景を、二代目が撮影に訪れました。必要な撮影は終了したはずなのに、最後まで撮影を続けていたので「どうしたのかなぁ」と思っていましたが、家に戻って写真を見せてもらい、彼の『イイ写真撮りたい魂』に火が付いたのだと納得しました。6月7日に本番を控えた私達は、いま一番大変な時期。であると同時に、一番充実した時期でもあると思います。二代目が撮影しまくった写真は、イイ顔の集合体でした。

大満足の顔、不安そうな顔、失敗して苦笑いの顔、とーっても楽しそうな顔、名アイディアが浮かんでウッシッシと企む顔。多分、どの顔もご本人はあまり知らない表情でしょう。鏡の前や、「はい、チーズ」の時には、つい自分の信じる『極上の顔』を作ってしまいがちですから。


ところで、先日箱根旅行で撮影していただいた写真が届きました。さんざん「リラックスしてくださいね~」と言われた二代目の表情は……、カッタイ!!

やかましい私

2009-05-05 17:36:47 | 日々雑多
決してイバれることではありませんが、寝ている時に『歯ぎしり』をする癖があります。子供のころから疲れるとしていたようです。

隣に寝ている二代目にはご迷惑をおかけしています(時々、両頬をムギューーーとされて目覚めます)。何とか治したいと思っているのですが、歯医者さんも3軒くらい相談したのに、みんな口を揃えて「ストレスです」と言います。「いやー、ストレス溜まってないんすよ」と言っても、「噛み合わせに問題がある訳でもないし……」とストレス説で押し切られてしまうので、何も解決しません。どなたか、『歯ぎしりを治す10カ条』とかご存知の方、いらっしゃいませんか?


そして、今朝。「昨日の夜、何を笑ってたの?」と二代目。

二代目が本を読んでいると、眠っている私が突然「こらーっ」と怒ったそうです。「どうしたの?」と聞くと、「誰かが私の車に板をぶつけて傷を付けている!」と激怒していたそうな(その夢は覚えてる)。そして、暫くすると、今度は「キャハハハハ」と笑ったので、「何?なにっ?」と聞いたのですが、「えへへ~」とニヤニヤしたまま、眠りに戻ってしまったそうな。

なんだろう?一昨日の珈琲館の夢でも見てたかなぁ(夜中の珈琲館で超迷惑な女7人、大騒ぎ)。

公開御礼

2009-05-02 16:15:16 | 音楽(足利市民合唱団)
無事、合唱団に復帰しています。
自分に勢いをつけようと、超ハイテンションで途中加入し、少しハシャぎ過ぎているかもしれません。ケガをしないように、気をつけます。

約1ヶ月、音楽から離れている間に、ある尊敬する先生から励ましのメールを頂きました。本当は復帰一日目に、きちんとお礼を言おうと思って、手作りケーキを焼いたのですが玉砕し、結局ちゃんとお礼も言えないままになってしまいました。多分大はしゃぎする私を見て、「なーんだ、元気じゃん」と今は思っていてくださるかな。

「音楽は苦しみも、喜びも、悲しみも、みーんな受け止めてくれるよ」

その先生が送ってくださった言葉です。最初に読んだときは「分かってるの。分かってるんだけど。」と思いながら素直に受け取れず、でも頭に残ったままで、だんだん「そーだよなー。今までもそーだったよなー。」と素直に思えるように変化していきました。

そのコトバで一気に引っ張られたのではないけれど、そのコトバが起き上がろうとする私にずーっと手を貸してくれていた感じ。

また直接お会いすると、恥ずかしくて、アホな事ばかり口にしてしまうので、ここでお礼を言ってしまうことにしました(ずるい)。この件について直接お話するのは照れるので、今度の練習のときにウヘっと笑いあう程度で許してください、ね、美和子先生。

玉砕した(生焼け、ぐちゃぐちゃ)チョコレートケーキは、優しい家族が「いやー、味はおいしいよー」といって食べてくれました。とほほ。