OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

ばあちゃんとアニメ

2010-02-23 11:47:24 | Weblog
家族団欒の時間といえば、やっぱり夜ですよね。我が家では、もう子どもたちが家にいないので、団欒できる家族は母と夫とわたしの三人。しかも、夫は帰りがとても遅いので、主に母とわたしで団欒することになります。

でも、少し前から、母がすぐに自分の部屋に行って、一人でTV見ようとするようになったので、「どうして?」と聞いたのです。そうすると「あんたの見ているTVは何がなんや分からんから」と言うのです。と言われても、別に、わたし、むつかしいTVは見ていませんよ。主に地上波のバラエティーです。なのに母は「よく分からん」と言います。「何を言うてんのや、何で笑ってんねや、ぜんぜん分からへん」と言います。

なので、最近は、CSで再放送されている昔の時代劇や家族ドラマを録画しておいて、団欒の時間には、それを見せるようにしています。と、母はとても幸せそうです(^^;。

けれど、夫が帰ってくると、母はソソクサと自分の部屋に引っ込みます。夫が休みの時もそうです。別に二人は仲が悪いわけではありませんが、生さぬ仲の二人が一つ屋根の下で暮らす母なりの気遣いなのでしょう。わたしも、そうしてもらった方が、夫が気を使わなくて嬉しいと思っています。外から帰ってきて、家でも妻の親に気を使うのでは、休まるときがないですものね。

で、ですね・・・あれは、夫が家にいた日なのかな・・・母は一人、自分の部屋で『風の谷のナウシカ』を見たのだそうです。「よく名前を聞くアニメやし、マンガやったら簡単かと思って」挑戦したようです。でも結果は「まったく分からんかった。マンガって難しいなぁ~」とのことでした(^^;。

でも、ほんと、アニメって難しいですよ。基本、SF的ですし、普通じゃない世界を描いていることが多いので、素地がないとイキナリでは分からないと思います。わたしたちの世代は、すでに子どものころからアニメが生活の中にありましたから、いくら歳をとっても、たぶん母のように「分からない」とは思わないと思うんです。けど、母たちにとって、アニメは、子守代わりに子どもに見せておくもので、自分たちが楽しんで見た経験がありませんから、ほんとに理解しづらいのだと思います。

けど、母のアニメに対する「子ども向けに作られたものなのに分からない」という困惑は、なかなか新鮮でした。言われてみれば「そうだろうな」って思えることなのですが、自分にはない感覚なので、面白かったです。

けれど、これが世代の違い、子どものころの経験の違いなんでしょうね・・・そこをお互いに理解しておかないと、相手のこと、変に誤解してしまうの、当然ですよね。なあんてことを思ったのでありました。