先週のことだが、天皇皇后両陛下が南洋のパラオ諸島へ赴き戦没者慰霊をされた。
それに対する各新聞やTVの報道が滑稽だ。天皇が戦没者を慰霊すると、それは平和への祈りとして報じる。一方、安倍首相が戦没者を慰霊すると、それは戦争への道だと弾劾する。
ちなみに小泉・元総理の時も同様に非難したが、この変人は泰然と無視した。一方、第一次安倍政権の時は、そこまで安倍首相(当時)は厚顔になれなかったのか、ストレスから潰瘍性大腸炎を悪化させて結果的に退陣している。
おかしいのは民主党政権下で戦後最悪の首相として名を刻みそうな管首相(当時)が、硫黄島にて戦没者慰霊をした時だ。驚くほど控えめな報道で、淡々と伝えるだけでマスコミ様は済ませている。
私には、どうみても客観的で公平な報道には思えない。
みんな、内心はどうであれ、公的には戦地で亡くなった戦没者を慰霊する事実に変わりはない。しかし、それを誰が行ったかで、日本のマスコミ様はずいぶんと報道の仕方を変えている。
二律背反というか、自己矛盾を感じないのが不思議で仕方ない。
まァ、私の本音を言えば、マスコミ風情が客観的で公平な報道なんざ出来る訳がない、に尽きる。ところが、どういう訳か、日本ではマスコミ様は客観的で公平な報道をしていると思い込んでいる人が多い。
建前と本音の乖離が著しいのは、日本人の特徴だそうだが、それでいいのかと私は思う。民主主義社会においては、報道の在り方が選挙に大きな影響を与える以上、その報道には一定の信頼が求められるはずだ。
はたして、日本のマスコミはその役割を十分に果たしていると云えるのか。私にはそう思えないのですがね。