ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「甲子園の空に笑え」 川原 泉

2007-04-05 09:32:19 | 
小学校までは野球少年だった。

地元の野球クラブは人数が多すぎて試合に出られないので、有志で新たにチームを作ったこともある。やっぱり補欠じゃツマラナイからだ。でも練習は厳しかった。ノックや素振り、ダッシュと一通り終えれば、汗と埃でボロボロだった。当然に軟式だったから、大人たちが硬式でやっているのを憧れの眼差しで見つめていた。

しかし、中学入学してからは野球から離れた。野球は真面目すぎて、やる気になれなかった。それでも厳しい練習を積み重ねている野球部の連中には、それとはなしに敬意を持っていた。ホント、厳しい練習をやっていたと思うよ、彼らは。

だから表題の漫画を初めて読んだ時は唖然とした。弱小野球部の監督に就任した女性新任教師が、そのお気楽な指導(?)で、野球部を甲子園に導くのだが、一読して有り得ねえ~!と叫びたくなった。なにせ・・・

 「みんな、運が良いといいね」

である。運とは死に物狂いの努力で掴むものだろ!

 「みんな、楽しいといいね」

楽しいだけで勝てるか!苦しみもがいて練習して、勝利を目指すものだろ!

 「みんな、幸せだといいね」

いや・・・そうだけど、それだけじゃないだろ。根性とかさ、気合とかさ、いろいろあると思うゾ。

 「仲直りは、バルタン星人の握手~♪」

・・・もう、いいです。勘弁してください。恐るべし、川原泉。そのホニャホニャ・ワールドにはまると、なんか膝から力が抜けていく。男性誌では絶対ありえない野球漫画です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする