のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1924

2021-07-24 00:31:10 | 新しい子猫たち 
非公式棋戦となっても あの子と招待した棋士との間の公開対局は依然として続けていた。神之助は費用対効果なんぞ 毛頭頭にない。神之助個人資産会社もイヤになる程金はいまでも入ってくる。金は金として頑張って働いていて、金庫番のオッサンも部下もアホではない。それはいつもの事ではあるが いつもすぎて緊張感を失いかけていた。あの金も平気で出せないようでは と ある程度は意識したので、利益はむしろ多い。それに実は神之助は将棋そのものをそんなには知らないのだ。


香奈チャンネルの将棋チャンネルのスポンサー料はたいしたゼニでもないし、対局料もたいしたゼニではない。非公式棋戦そのものは紡績との共催にしていた。これは色々と事情もあってそうした。別にゼニの問題ではなかった。そうしないと招待した棋士が公開対局に来にくくなるといわれた。


神之助の個人資産会社にとってはこうしたゼニは全く響かない。ただ何にも流さないといけないので 劇場の予定とかネット予約の仕方、録画したものをネットで見れるやり方なんぞ流していると、期待もしていないのに そのアクセスが増えた。著作権だナンダカンダと利用を厳しくする積りがなくて自由にしているとネットにコピーが氾濫し、それが かえって人気になって劇場にくる人も増えた。あのプロダクションは神之助の個人資産管理会社には何にも言えない。低価格で劇場を使わしてもらっていたし、代表はしっかりと神之助の怖さも知っていた。