のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1903

2021-07-03 23:22:35 | 新しい子猫たち 
なぜ あの男の子が 微笑んで 饅頭を食っただけの話 が 饅頭事件 と呼ばれるのか


あの男の子 の将棋 が それ以降 微妙に変わってきた

AI的な ほとんど疑問手がない確実な指し手 が微妙に変化してきた、猫の先生は それをよく見ていた。


いわば読みの深度が 今まで一定すぎた。それが饅頭事件以降 読みの深度が局面によって変化するようになった。当たり前の話だったが、あの男の子にとって 読みに柔軟性が出てきたのだ


あまりにも計算されたような指し手が あの男の子の将棋の特徴と云えたが これが微妙に変化していくキッカケになった。


タイトルも取ったし、猫の先生にとっての弟子筋の棋士と あの男の子との練習試合もするようになった。それもジブシティーの将棋道場で公開対局 そしてその後の感想戦もみんなの前でした。猫の先生も意見を言った。あの男の子が負ける事もあったが、笑顔で感想戦を出来るようになった。


見ていた 将棋道場のジイサン は、

あの子は変わったね、これでいいんだ、負けて笑うのは本当はいい事ではないが、あの子にとってはいい事だよ、


猫の先生も言っていた。

負けて強くなれるのが本当に強い、負けた事を明日の勝利の糧と出来れば、偶然の勝利よりもずっといいんだ。