のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1919

2021-07-19 00:11:03 | 新しい子猫たち 
将棋のあの子の公開対局 のそもそも の目的は あの子に実戦経験をつけよう としたものであったが、それを金銭的に支えたのは 神之助の資産管理会社で 且つ 神之助の意図が優先した。香奈チャンネルの将棋チャンネルも放送したし、猫の先生の詳細な解説 表面的には弟子筋の棋士たちの解説が有名になって そこそこのアクセスがあったが そんな事を神之助の資産管理会社も、神之助も 意図も意識もしていない。神之助の意図はあの子に金を渡す事であった。


将棋メシで 治部ホテルの料理が有名になったワケでもなかった。あの子は 結局 お子様ランチ。招待した棋士も フランス料理だ ステーキだ とか豪華昼飯を食わなかった、消化しやすい 普通の飯にする人がほとんど、初めは豪華な昼飯を頼んで、思い切り 簡単に ボロボロにされた事があって みんな真剣になった。逆に消化吸収しやすい飯として有名になったが 意図とは全く違った。


ただ 公開対局でも あの子も招待された棋士も 思い切り真剣で且つ研究された将棋なので 有名になっていった。


一方 囲碁は はっきりとした 宣伝効果を ユキエンタープライズ のアイツと云うか洋治と有希の間の娘の 婿養子は 狙っていた。色々な対応をしたし 考えた。保有する高級ブランドの服をその人毎に特別仕様としたし 指導碁もその服装で打ってもらった。勿論 記念として提供した。希望するアクセラリーも付けた。対局料も出したが、この提供した豪華な服の市販価格よりも安いという事にもなった。事実 ナンタラの目的でオークションに出すとびっくりする程 高価で落札し、アイツはそれも宣伝として 寄付した女流棋士の気持ちを讃え、同様の服をプレゼントする小細工までした。


思い切り ブランドの服の宣伝効果は上がり、中国 韓国だけでなく欧米でも 売れた。高級ブランドはウチもウチもと 参加するブランドは増えたし、ユキエンタープライズに近寄ってくるブランドまであった。 香奈チャンネルの囲碁チャンネルの海外からのアクセスはこの番組では急増し ユキエンタープライズは さして単価の高くない、ファッション品を景品として、クイズまで出した。ポスターはやたらと作った。美女と云うよりも真剣な女性とか言ったし、実際にファッションモデルみたいな棋士もいた。


しかも 商会では あの娘婿 は あの人 と言われ、恐怖の 的だったので 経理担当重役はこの間の失点をカバーしようとして 協賛を申し出て、役員会でも みんな恐れて 質問する奴さえいない。結局 囲碁の賞金も上がっていった。


費用対効果を思い切り計算された囲碁の公開対局と 全く計算されていない将棋の公開対局ではあったが、どちらも有名になっていったのは不思議な事だった。