のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1906

2021-07-06 00:30:26 | 新しい子猫たち 
アイドル三人組は 元々 可愛いので 人気があった。歌が上手い、心を打つ とかで人気があったのではない。ただ一生懸命に歌っていて、それが聞いている人にも判ったのだ。


神香もそれが判った。歌唱力を評価したのではなく、可愛い 女の子が一生懸命に歌う それが神香の気持ちを 動かした。神香のコンサート、地蔵ミュージアムのコンサート、ジブシティーのコンサートにも この三人組を共演した。


神香のコンサートには 世界的に有名な オペラ歌手 音楽家たちも出る。金にはそんなにならないのだが、神香は 世界的にファン層がいて、その人たちを組織していた後援会組織があって、その人たちに定期的に 地蔵ミュージアムの録画などを見せる、会費もそこそこ高いのではあるが。


神香も世間一般で云えば オバはん いやバアサンに近い、魔法の里の敷地内なので若さを維持できるので、昔みたいに世界で コンサートを開く事はとてもできない。つまり 神香のコンサートに出ると神香ファンの人たちにアピールできるのだ。金もある。音楽もそこそこ判っている人たちにアピールできるのだ。事実 神香のコンサートに出て その後 ブレイクした人は多い。


実力に自信がないと 神香のコンサートには出ない、恥をさらすだけになる


あの三人組にとっては 試練の場が続いた。神香も認めたように 彼女たちは一生懸命に歌う。


アイドル三人組にとっても 必死の毎日が続いていた


父親の かつては傲岸不遜の秀才たち も 圧倒的な天才たちをその目で見て、必死で 頑張る、母親たちも必死で頑張る、男の子は将棋で 女の子は碁で有名になっていく、他の子供たちも本質的に 負けずキライ、自分の得意な道を探そうとする


饅頭事件 は こうした家族にも 一時の休息を与え、むしろこれが大切とみんなにも判ったのだ