のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1920

2021-07-20 00:20:18 | 新しい子猫たち 
碁も将棋もそれからのあの男の子と 女の子の上達の方法に差が出た


どっちがいいとは言えないが 差は明らかだった


将棋は 神之助の資産管理会社の まあ神之助チームの金庫番のオッサンが金を出した。金だけ出すつもりが少しづつ変わっていった。ある程度あの子名義の金が出来るとジブシティーの 曽祖父たちと相談しながら資産管理会社を作り、この金庫番のオッサンが資産運用の方法を考えた、それはコイツのいわば本業だけにすんなりと進み、それだけで コイツの仕事は良かったのに、神之助にこれからも面倒みたれと言われて、考えた。


神之助チームは、新人の才能を見つけ、ソイツを見守りながら育成していく方法を取っていた。確かに個人の資質によるが ほっておいて 銭が儲かる程 相場は甘くない。神之助がコイツにはこの相場がいいとか判断していたし、為替、商品相場 果ては債権から金融まで幅が広かった。


金庫番のオッサンは将棋そのものは知らない。ただ猫の先生が弟子を育成しているとは知っていた。猫の先生は 何人もの棋士を育てた。それぞれに特徴があるらしい。金庫番のオッサンは 棋士は個人営業と云う原則すら知らなかった。それぞれの長所をあの子が取り入れる方法を考えろと部下にいい、部下も相場師たちを育成するように考えた。そいつも将棋はよく知らない。


猫の先生に聞きながら、結局 猫の先生の一門 みんな を そして弟子筋に入門してきた奴らまで一括に考えた。元々神之助チームはそうして金を儲けてきたからだった。結局 猫の先生はAIと人の思考との融合を図り 猫の一門がそれぞれ強くなり、更に切磋琢磨してもっと強くなった。怠けると一人取り残される。元々研究肌でもあった棋士たち、棋士の卵たちであった。


そして神之助の個人資産管理会社が猫の先生一門がそれぞれ生活できるように とも考えたのだ。本だ 営業だとは考えない、資産と云うか金の面倒を見ながら、生活指導もして 今後も支えてくれそうな人との付き合い方法も考えた。まさしく会社としての営業のやり方でもあった。金庫番のオッサンが部下たちを使い、考えさせた。部下たちは 組織育成の専門家たちと相談とした。結局 相談した将棋の専門家はあまりいない。そもそもそんな人は知らない。金庫番のオッサンも部下も ゼニ儲けのための組織を作り、それを維持させる事がいわば仕事なのだ。こういう人たちを抱えている所が神之助チームのいわば強み。バクチ打ちたちの集団ではないのだ。


洋太郎は将棋そのものを知っていたし、棋士は個人営業、猫の先生一門でもいわばライバルと知っていたが 金庫番のオッサンは知らない。チームで強くなればいいだろうと相場のチームを育成するように考えたのだ。


研究肌の棋士たち 棋士の卵たちと付き合う内に、相場の王者にして、資産を築き上げて達成感も強かった神之助グループそのものが影響を受けた。棋士たちも棋士の卵たちもみんな真面目でひたむきであった。


神之助もみんな 変わってきたな、何でもワシに聞き、決断から逃げようとする事もなくなった。たいしたものだね、まあ 逆にヒヤヒヤする事もあるが と 金庫番のオッサンに言っていた。金庫番のオッサンも経費も要ったが、ウチのグループがこの位変われば安いものですよと神之助に言った。