のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1913

2021-07-13 00:54:46 | 新しい子猫たち 
ただ洋太郎がジブシティーの将棋道場に行くとしても 超高齢の洋太郎 一人と云うワケにはいかない、見張り役と云うか雑用係を会長室として出す、会長室は忙しい。神之助の組織は 儲けているし 比較的人は多い、神之郎の組織に応援を頼む事がある。人が多いと云っても、相場の流れを見ておく必要もあるし、ドーンと金出す事もあるので見かけ程 ヒマでは実はない。神之助側近は大切な決断もするが普段は現場の担当に任せ、さして忙しくはない。結構 エライ立場の人がこの応援に出る。


将棋道場と云っても 実はサロン 将棋の話をしたり、飯くったり、酒のんで ウダウダと話をしている事の方が多い。付き添いだ、見張りだ、雑用係だ とか 云いながら、敷地内の治部ホテルのレストランから 食事 とか酒を取り寄せ、ジブシティーの将棋好きのジイサンたちと 飯を食い、酒を飲んで 一緒に将棋界の雑談している 仕事なのだ。 多少将棋界を知っている人がこの仕事を担当するのが当然の流れとなる。これはお仕事なので ペーペーでは残業代を出さないといけない事もあるが ジブシティーの将棋好きのジイサンと云うのも そこそこの立場の人、その人たちとも話できる人となると 管理職と云うか役員クラスに近い人になるのも まあ当然の成り行き。


神之助と洋太郎は祖父と孫の関係で そして仲もまあまあ、神之助は投機の神様として知られるが今は金融界の大親分でもあり、実質的には無借金の紡績の洋太郎の仕事と直接クロスする事はあまりない。神子とか神太郎は関係する実業関係の会社は多いし、洋太郎の仕事とクロスする部分もあるが、洋太郎と神之助には、利害関係がそんなにはない、祖父と孫なのだ。敷地内は祖父と孫、兄弟そして親子でも この利害関係が複雑なのに、この二人にはそれが少ないのだ。