のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1917

2021-07-17 00:06:59 | 新しい子猫たち 
ただ やがては そうなったと言うだけで


将棋は そこそこの棋士が時々 きて あの男の子と研究将棋を指した。 序列の高い あの男の子が持っているタイトルの挑戦者決定トーナメントのかなり上の所の対局料と同じで 研究将棋を指しただけの話。それ以外は一門の棋士とさした。対局料は同じ、勝者は敗者の三倍近い対局料が出る、極めて対局料の高い対局ではあった。


元々 これは神之助 側近が 神之助の気持ちを汲んで企画した。神之助は、あの男の子の資産を作りたかった。ナンダカンダと金を貸して、その金を運用して資産を作る事も考えたが 何しろあの子は、まだ小学生なので そういうワケにはいかない。対局料名目で金を渡す事にした。猫の先生に聞くと あの子の期待勝率は まあ 7割から8割かなと言うので そういう資金配分にしただけ。


金は 神之助の個人資産管理会社から出ていた。神之助の資産管理会社は各国に色々とあったが、神之助の金庫番と自認し 神之助も信頼している人がトップの資産管理会社がジブシティーにあった。そして劇場とか会議ビルを保有もしていた。ジフシティーは原則的にはジブシティー株式会社が不動産を保有し 使用権を貸す形になるが 一部の不動産は、使用者が保有している。初期の頃から特別な処置がされていた。これはジブ関係者とか治部一族に限られた。ごっそりと金を出してジブシティー株式会社の初期の頃の資金繰りを助ける目的でもあったのだ、


神之助の個人資産会社の資産は 各国にあるが この本拠地の資産管理会社の資産はそれこそ世界にばらまかれている。そしてゼニはゼニとして働いている。この資産管理会社の利益は莫大であって、会議ビルとか劇場なんて 儲けを初めから期待もしていないのだ。ただ劇場は神香のコンサートのために作ったのに、神香は滅多にコンサートはしない。そしてお地蔵さんミュージアムが出来ると益々 この劇場の使用頻度は減った。今はアイドル会社と云うかアイドルたちを抱えるプロダクションの劇場みたいになっていて、これがそこそこ儲けた。会議ビルは大小様々な会合を開き、ごっそりとはいわないが そこそこ儲けていた。元々ゼニ儲けの目的ではなく 神之助グループの会合が出来ると思ったのだった。ただ神之助グループはゼニ儲けには敏感、みんなしている事は少し違い、みんなで一堂に会する事は滅多にないので 普通の会議ビルとしても使用した。使用料も安く、各種便宜に応じ、それがみんなに知られ、かえってそれなりに利益が出たのだ。