のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1908

2021-07-08 00:35:41 | 新しい子猫たち 
猫の先生 の一門があった。猫の先生は 棋士ではないので 一門は オカシイのであるが 猫の先生が いつまで経っても 四段に成れず、本来の師匠にも見放された、奴らに教えて 棋士にした人たちがいた。その後本来の師匠と よりを戻した人もいるが、名前だけの師匠として、猫の先生を師匠と仰ぐ人たちもいた。猫の先生は 気持ちの優しい、勝負師肌と云うよりも研究肌の人が好きなのだ。そしてそんな人たちは本来の師匠と心の溝が出来ていた。


猫の先生は 洋太郎と近い、そして洋太郎は今では 将棋界の大きな 後ろ盾 と云えた。それも反映して 猫の先生 一門はそれなりに認められていた。


治部一族は 日本の財界ではいわば名門、今はジブトラストがあまりにも大きくなったが、本来の治部一族の本流は洋太郎の家系であった。紡績そのものは ぱっとしないが 洋太郎の家系と云うか 純子と洋之助は 日本の実業の歴史を作っていった。その流れの継承者が 洋太郎なのだ。しかも信じれられない程 長生きしていて、洋太郎と対等と話をできる人は今はいない。単なるジイサンではない、商会は純子が作った。商社と云う考えが無かった時に純子が作り、日本のビジネスを作り上げた。鉄鋼も世界でも有名な鉄鋼メーカーにしたのも純子、正しくは純子の息子の一人、ただその息子の相談に乗り、助けたのは純子 そして それを大きくしていったのが洋之助、洋之助は紡績の社長だったが 実は商会の影の親分として日本のビジネスを世界で通用するようにした、マスコミも洋之助の弟子たちが作った、洋太郎を筆頭とする資産管理会社が 日本の一流と言われる会社の株主になっている。そんな伝説のジイサンが洋太郎なのだ。