ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

シラノ・ド・ベルジュラック4

2018-06-18 15:07:00 | ライブ
さて、20分の休憩を挟んで、第2部(75分)開演…といっても
セットは第1部のラストと同じ、バルコニーの場面のままで
しかも、ドラマやバラエティ番組でよくある
CM前の映像をCM明けにもう一度流す手法と同じように
第1部のラストシーンが再演されたらしい(笑)

戦闘地では、籠城を余儀なくされて食糧が底を尽き
空腹のために負傷者ともども横たわる者がほとんど…といった状況(汗)
そんな中で、シラノは毎日のように危険地帯を往復し
クリスチャンの名前で、ロクサーヌへ手紙を送り続けていて
愛する夫からの手紙に感激したロクサーヌが、戦地までやって来てしまう
…って、どんだけ「言葉」が好きなんだ!?(苦笑)

ちなみに、どんな愛の言葉が綴られたかというと…
「わが心を永遠に捉え離さぬ、そは御身の涼やかなる眼差し」とか
「どんな言葉も、この胸に浮かび次第
そのまま貴女に投げつけましょう
その花を花束に整える時さえ惜しい!
貴女を愛しています、息も詰まるほどに!」とか…
まあ、こう言われて嬉しくないことはないでしょうね?

吉田鋼太郎さんご自身は…「僕なんてファンレターを貰っても
途中から共演している誰かの話題になっているんですよ
藤原竜也とか小栗旬とか…俺を通して伝えたいだけじゃないか!」と
私生活での「シラノ」ぶりを明かされてます(笑)

ともあれ…シラノから代筆を申し出られた際に
クリスチャンは「何故そこまでしてくれるのか?」と疑問を抱いたものの
「詩人というものは…」というシラノの説明に納得し

「じゃあ、ウィンウィンの関係ってことで…」(笑)
「ゴメン!ちょっと判らない…」
「『どちらにとっても良い』って意味です」
「俺達の頃は『ルイルイ』だったけどなあ」(笑)
…と「二人三脚」が始まったみたいですが

ロクサーヌは、長らく離ればなれになっていた夫に、この戦地で再会して
最初はクリスチャンの美しい容姿に惹かれたけれども
毎日のように届く愛の手紙を繰り返し読む内に
「その心の美しさをこそ愛しています
姿形は移ろうけれど、美しい心は永遠だわ」
と悟ったことをクリスチャンに告げ…

「明るい、すっとこどっこいタイプ(笑)」のクリスチャン役
大野拓朗さんは…「クリスチャンは真摯で誠実な男
でも、中身は三枚目に近いんですよね
個人的には『残念なイケメンをやらせたら日本一』と言われる役者になりたいと思っているので
願ったり叶ったりのキャラクターです(笑)」と話され

「生真面目な爽やかバカ正直系(笑)」のクリスチャン・白洲迅さんは…
「『超』が付くほどの純粋さが、最初は面白おかしく見えていたのが
どんなにバカでも(笑)気づきたくないことに気づいてしまう
その切なさ、儚さが出せたらと思いますね」とおっしゃっていたんだけど

クリスチャンが「僕は、僕自身で愛されたい
そうでないなら、まるっきり相手にされない方がよっぽどいい」と苦しみ
また一方で、ようやくシラノの本心にも気づき
身を引こうと自ら危険な任務を買って出て負傷してしまい
ロクサーヌの腕の中で息を引きとるシーンは

それまでの「おバカ」だけど憎めないキャラゆえに尚更、胸に迫るものがあり
すすり泣きの声も聞こえて来たみたいで
奥さんの隣の席にいらした女性は、白洲さんのファンらしく
超前方の席にも関わらず、双眼鏡でガン見なさっていたんだとか…(笑)

でも奥さんは、それよりも、そこそこの年齢とおぼしき男性お二人が
最前列から黒木瞳さんを双眼鏡で見つめておられたことにビックリ!(苦笑)
イヤ、確かに黒木さんは、お顔もホントに小さくて

また、ハイビジョンでも、4Kでも、たとえ8Kになっても
「ノー問題でしょ」と思えるほど、お綺麗な方だったそうだけど
「舞台に出演中の女優さんとしては
ちゃんと演技を観て欲しいんじゃないのかなあ?」と申しておりました

まあ、これは奥さんが、甲斐さんのライブで後方の席になった際に
双眼鏡を持参したものの、結局、MCの時にチラッと覗いたくらいだったり
野外イベントで大型のモニターに、どアップが映し出されても
ついつい豆粒みたいな「ご本尊」を目で追うのに忙しかったり…と(笑)
ライブそのものを楽しみたいタチだからかも知れません

ちなみに…甲斐さんは、前方で双眼鏡を取り出されたファンの方に
「それ、要る!?」と驚かれたことがあるそうですが(笑)
もともとカメラも苦手な方みたいですし(苦笑)
ステージ近くから双眼鏡でガン見されるのは
ハードルが高くていらしたのかなあと…?(苦笑)

それはさておき…クリスチャンの死後、ロクサーヌは修道院に入り
シラノは週に1度、その修道院を訪れ
ロクサーヌもその日を楽しみにしていたが
その訪問の日に事故に遭い、絶対安静の容態にも関わらず
怪我を隠してロクサーヌと語らう内に

「クリスチャンの最後の手紙」…もちろんシラノが書いたもの…から
ロクサーヌは全てを悟り、ある意味、シラノの想いは届いたと言える訳だし
地位や名声やお金には縁がなくても
自分の思う通りに生きて来られたのが、何より幸せなんじゃないかと…

「それが俺の心意気だ」というシラノのセリフに関して
吉田さんは…「自分も芝居を始めたこと自体が、言ってみれば心意気
幸せになれる保証は何もないけど
好きなことをやって生きてるんだからいいんだと…

逆に、そういう心意気を持たないと
芝居なんて続けられなかったでしょうね
そろそろ楽してもイイかな?なんて思ったらトンでもなかった(笑)」
…と話されてますが、エンターテイメントに携わられる方は皆さん
そう思っておられるような気が…?

だって、いわゆる「衣食住」とは違って
「どうしても無くてはならないもの」ではないし
極論を言えば、たとえ赤字を出しても「みんなに楽しんで貰いたい」
あるいは「作らずにはいられない」「やらずにはいられない」といった
突き動かされるような強い思いがないと続けられるものではないでしょう

…って、これは「照和」で甲斐バンドライブをなさった後
甲斐さんが「スタッフが笑った」くらいのギャラしか残らなかった際に
「あれは心意気だからね」とおっしゃったことを思い出しながら書きました(笑)
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