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「裸の王様」の安倍首相

2019年02月20日 | 日々の雑感
「裸の王様」の安倍首相

安倍晋三のもとで戦後最長の好景気が続いているという。しかしその実態は、1.2%成長だという。昨日のBSフジのプライムニュースでも、経済の専門家が二人出演していて、小泉の時のイザナミ景気に比べても、経済の底力自体がほぼ0.数%だし、2015年を100としたときの経済指標が50以下に落ちたときを不景気として認定していないので、長く続いているように見えるが、戦後最長などと言わないほうがいいとコメントしていた。

昨日は内閣府のお偉いさんも出演していて、そいつに気を使っていたのか、統計不正のことにはまったく触れていなかった。実際の統計によれば、1.2%どころかマイナス成長率だという話も聞く。しかも日銀が円をじゃぶじゃぶ垂れ流しての結果がこれだ。

実際にはマイナス成長なのに、厚生労働省が安倍の三本の矢発言を忖度して、プラス成長になるように操作しただけのことだろう。それを真に受けて、「戦後最長の好景気」だなどと自慢している安倍は、素っ裸なのに素晴らしい服を着ていると家臣たちから褒められて嬉しがっている裸の王様と同じだ。

東京オリンピックもカジノも大阪万博も、どれもこれも、庶民の暮らしとは無関係の景気刺激策で、儲かるのは大企業だけ。そしてそれだけならまだましだが、そのために使った税金は私たち庶民の負担にのしかかってくる。大阪維新は、大阪万博だ、カジノだ、と言って、天下とったように我が物顔で振る舞っているが、いずれしっぺ返しを受けることになるだろう。

安倍政権のもとで国家統制も強まっている。天皇代替わりの5月に10連休を決めた政府。天皇が代わるからといって、どうして10連休にしなければならないのか。長時間労働はまったく規制しないで、過労死がいつまでたっても減らない、長時間労働、低賃金、不安定雇用、正規と非正規の労働条件や賃金格差はそのままにほったらかしておいて、10連休だけは国民に押し付けてくる。

10連休のあいだに病気になったらどうしてくれるのか。学期の途中でそんなに休んで、勉強の進度が遅れるじゃないか。商店も休めというのなら商売あがったりだ。

教育機関、医療機関、役所、商店、それぞれの機関がそれぞれの都合や考えで営業日と休業日を設定して成り立っているのに、10連休にしろと押し付けてくる。休みたい時に休んで、どうしていけないのか?

政府はこうして国家統制をしたいだけなのだ。国が決めたとおりに休め!住民が反対しようが、政府が決めたとおり辺野古を埋め立てろ!住民が住めなくなろうが、地震や津波が確実に襲ってこようが、政府が決めたとおり原発を使い続けろ!政府のやることに文句ばかり言ってくるジャーナリストは記者会見場から締め出せ!

これだけ情報が発達した現代で戦前回帰なんてありえないと思っているかもしれないが、こうして戦前回帰がもう始まっている。




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