『啓蒙思想の百科事典』(丸善出版、2023年)

18世紀学会というところが編集をして作られた百科事典である。「刊行にあたって」に「本書は読む事典として企画されており」と書かれているが、もちろんこれを普通の本のように、初めから終わりまで通読しようという人はいないだろう。
自分の関心の分野・項目や、知りたいと思う分野を目次や索引で調べて、拾い読みするのが普通の利用の仕方だと思うのだが、そのようにしてみた場合、あまりにもおそまつだと言わざるをえない。もちろん最大のネックは字数制限だろう。
執筆者一覧を見ると、そうそうたるメンバーが担当しており、私が見た限りでは(ってごく狭い分野のことしか知らないので偉そうなことは言えないのだが)、この人がこれを書いて、この内容なら仕方がないなと思わざるをえない執筆陣だ。
だからこそ余計に字数制限がネックになってたいしたことが書けていない、当たり障りのないことしか書けないというモヤモヤした感情は、執筆者たち自身が痛感していたのではないかと思う。
そのように考えると、このような企てにいったいどんな意義があるのか疑問に思う。本当に意義に釣り合うだけの内容にするつもりなら、4巻ものとか5巻ものにする必要があったと思うのは、私だけだろうか?
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自分の関心の分野・項目や、知りたいと思う分野を目次や索引で調べて、拾い読みするのが普通の利用の仕方だと思うのだが、そのようにしてみた場合、あまりにもおそまつだと言わざるをえない。もちろん最大のネックは字数制限だろう。
執筆者一覧を見ると、そうそうたるメンバーが担当しており、私が見た限りでは(ってごく狭い分野のことしか知らないので偉そうなことは言えないのだが)、この人がこれを書いて、この内容なら仕方がないなと思わざるをえない執筆陣だ。
だからこそ余計に字数制限がネックになってたいしたことが書けていない、当たり障りのないことしか書けないというモヤモヤした感情は、執筆者たち自身が痛感していたのではないかと思う。
そのように考えると、このような企てにいったいどんな意義があるのか疑問に思う。本当に意義に釣り合うだけの内容にするつもりなら、4巻ものとか5巻ものにする必要があったと思うのは、私だけだろうか?
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