日本農業新聞e農ネットに「農協改革断行を宣言 農家所得向上は不透明 首相が施政方針演説 (2015/2/13)」という記事がでていた。
内容は以下の通り
安倍晋三首相は12日、衆参両院の本会議で施政方針演説を行い、「60年ぶりの農協改革を断行する」と宣言した。
現行の中央会制度を廃止し、JA全中は一般社団法人に移行すると表明。
政権が岩盤規制の象徴に位置付ける農協組織に切り込む姿勢を強く示した。
政府は同日、2015年度予算案を国会に提出。
3月下旬にも農協改革関連法案を提出する。
首相が「改革断行国会」と位置付ける国会での論戦がいよいよ本格化する。
首相は演説の序盤で「戦後以来の大改革に踏み出そう」と訴え、真っ先に農政改革に言及した。
農業者の高齢化を理由に「強い農業を創るための改革。農家の所得を増やすための改革を進める」と力説し、農協と農業委員会、農業生産法人の三つの改革を挙げた。
中でも最も多くの文字数を費やして語ったのが農協改革で(1)農協法に基づく現行の中央会制度の廃止(2)全中の一般社団法人への移行(3)農協への会計士監査の義務付け――に言及し、「60年ぶりの改革」と誇った。
演説を通じ改革断行への決意を繰り返し語ったが、改革が農家所得の増大にどうつながるか具体的な説明はなかった。
「意欲ある担い手と地域農協とが力を合わせ、ブランド化や海外展開など農業の未来を切り拓(ひら)く」「これからは農家、そして地域農協が主役だ」などと述べるだけだった。
・TPP「出口見えた」
一方、環太平洋連携協定(TPP)交渉では「いよいよ出口が見えてきた。米国と共に交渉をリードし、早期の交渉妥結を目指す」と最終局面にあるとの認識を強調。
欧州との経済連携協定(EPA)については「本年中の大筋合意を目指し、交渉をさらに加速していく」と年限に触れつつ積極的な交渉姿勢をアピールした。
「オープンな世界へと果敢に踏み出す。日本の国益を確保し、成長を確かなものとする」と自由貿易の促進に前向きな姿勢を打ち出す一方、日本のTPP交渉参加に当たり米など重要5品目の聖域確保を求めた国会決議には触れなかった。
甘利明TPP担当相も経済演説で、早期妥結に向け、「国益をしっかりと最終的な成果に反映すべく、全力を挙げて交渉に取り組んでいく」と述べた。
昨年11月の北京でのTPP首脳・閣僚会合に言及し、「交渉の終局が明確になりつつあることが確認され、早期妥結に向けた大きなモメンタム(勢い)ができた」と交渉が前進していることを強調した。
岸田文雄外相も外交演説で「TPPをはじめとする経済連携交渉を国益にかなった包括的かつ高いレベルで戦略的かつスピード感をもって推進する」と述べた。
というもの。
強い農業を創るための改革、農家の所得を増やすための改革、と言っていても、具体的な内容を言わないのだから、絵に描いた餅でしかない。
声高らかに声明して、改革にならなかったら、恥さらしだな。
内容は以下の通り
安倍晋三首相は12日、衆参両院の本会議で施政方針演説を行い、「60年ぶりの農協改革を断行する」と宣言した。
現行の中央会制度を廃止し、JA全中は一般社団法人に移行すると表明。
政権が岩盤規制の象徴に位置付ける農協組織に切り込む姿勢を強く示した。
政府は同日、2015年度予算案を国会に提出。
3月下旬にも農協改革関連法案を提出する。
首相が「改革断行国会」と位置付ける国会での論戦がいよいよ本格化する。
首相は演説の序盤で「戦後以来の大改革に踏み出そう」と訴え、真っ先に農政改革に言及した。
農業者の高齢化を理由に「強い農業を創るための改革。農家の所得を増やすための改革を進める」と力説し、農協と農業委員会、農業生産法人の三つの改革を挙げた。
中でも最も多くの文字数を費やして語ったのが農協改革で(1)農協法に基づく現行の中央会制度の廃止(2)全中の一般社団法人への移行(3)農協への会計士監査の義務付け――に言及し、「60年ぶりの改革」と誇った。
演説を通じ改革断行への決意を繰り返し語ったが、改革が農家所得の増大にどうつながるか具体的な説明はなかった。
「意欲ある担い手と地域農協とが力を合わせ、ブランド化や海外展開など農業の未来を切り拓(ひら)く」「これからは農家、そして地域農協が主役だ」などと述べるだけだった。
・TPP「出口見えた」
一方、環太平洋連携協定(TPP)交渉では「いよいよ出口が見えてきた。米国と共に交渉をリードし、早期の交渉妥結を目指す」と最終局面にあるとの認識を強調。
欧州との経済連携協定(EPA)については「本年中の大筋合意を目指し、交渉をさらに加速していく」と年限に触れつつ積極的な交渉姿勢をアピールした。
「オープンな世界へと果敢に踏み出す。日本の国益を確保し、成長を確かなものとする」と自由貿易の促進に前向きな姿勢を打ち出す一方、日本のTPP交渉参加に当たり米など重要5品目の聖域確保を求めた国会決議には触れなかった。
甘利明TPP担当相も経済演説で、早期妥結に向け、「国益をしっかりと最終的な成果に反映すべく、全力を挙げて交渉に取り組んでいく」と述べた。
昨年11月の北京でのTPP首脳・閣僚会合に言及し、「交渉の終局が明確になりつつあることが確認され、早期妥結に向けた大きなモメンタム(勢い)ができた」と交渉が前進していることを強調した。
岸田文雄外相も外交演説で「TPPをはじめとする経済連携交渉を国益にかなった包括的かつ高いレベルで戦略的かつスピード感をもって推進する」と述べた。
というもの。
強い農業を創るための改革、農家の所得を増やすための改革、と言っていても、具体的な内容を言わないのだから、絵に描いた餅でしかない。
声高らかに声明して、改革にならなかったら、恥さらしだな。