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こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

産地よ、これが現実なんだよ

2010年01月09日 21時18分40秒 | Weblog
某産地からセンターの職員が尋ねてきて、色々な話をしているときに、自分の産地のお米が、どの程度売れていたか、センターの職員は気が付いただろうか。

実は、来店されたお客様で、購入された方はゼロ。配達については3件程度あっただけだった。

その横で、「こんな産地にお米があったの?」と言われてしまうようなマイナーな産地や品種が、次々と売れていったのだ。
以前は、最大級の米処と言われて、市場をコントロールしていた時代もあったのだが、これが今の産地の現実なのだ。

生産者は、実際には食べ比べをしたことも無いのに、「俺の米が一番うまい」と言い張って、天狗になって、実力を伸ばすことを怠り続けている。
そして産地は、ブランド名にしがみつき、大量流通に全力投球し、ブランドと言う亡霊にしがみついて、ひたすら守りに徹してばかりいたから、時代から置いていかれてしまったのだ。

しかし、この産地には、生まれながらも、そのまま眠り続けてしまっている、貴重な2つの銘柄米がある。
運が良いことに、この2銘柄米は、まだ汚されていない。

産地が本当に真剣になって、この2銘柄米で復活したいと言うのなら、ブランド米になる期間は過ぎてしまっているが、まだまだ不可能なことではないと自分は思っている。

いや、不可能ではないではなくて、何が何でもやり遂げなければならないのが現実だろう。
そうでないと、この産地に将来は無いのだから。

話の中で、協力要請的な話があったが、正式に要請があれば、この産地については協力してみたい気持ちにはなっている。
なぜなら、この産地のブランド化については、取り組みながらも上手く動かすことが出来ずに、そのまま止まってしまっていて、自分の中で「やり残していることなんだ」という思いもあるからなのだ。
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早くも通常の忙しさに戻った

2010年01月09日 20時54分06秒 | Weblog
今年の暦は、大型休暇になりにくかったし、市場の景気も回復していないので、例年の1月よりも早く、いつも通りの忙しさに戻るだろうと考えていたが、思っていたよりも早く忙しさが戻ってきたようだ。

午後に某産地からセンターの職員が尋ねてきて、店舗で色々な話を、1時間以上に渡ってしていたのだが、その間の来店されるお客様の人数は、今までと全く変わらない状況だった。

センターの人と話をしながらも、来店されるお客様の会話も同時に聞いていると、お米の質問をする人、数種類を買っていく人、料理との相性で探している人、特徴で探している人など、産地や品種にこだわらずに、本当に幅広くお米を選んでいる。

本当に良いお米の選び方と買い方だと思う。
このイメージが、もっともっと他の店に広がっていけば、米穀店は必ず復活することが出来るだろう。
問題は、米穀店に準備が出来ているかということだ。

準備が出来ていなければ、せっかく起き始めている波に乗ることが出来ない。
この波を逃がしてしまったら、次は無いと思う。

米穀店よ、準備は出来ているか!
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