仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

ハトの喧嘩

2016年11月21日 | 日記
『産経新聞』(28.11.20)“新聞に喝”で京都大学霊長類研究所教授正高信男氏が、導入の部分に次のように書いていました。
 
心理学の世界では口数の少ない人ほど、いざけんかとなると暴力的になることが多いといわれている。悪口や雑言を言わない分、怒りや憎しみをため込みやすいためだ。人間にかがったことではない。たとえばトリで残忍な行動が見られるのが、意外にも平和の象徴であるハ卜だ。周知の通りハトは音声のレパートリーが乏しい。飼育下でいったんけんかに発展するや、仲間を殺してしまうこともあるほど抑制が効かなくなる。(以上)

以下、話題は沖縄の“土人”発言に行くのですが、上記の生き物の特性に興味を持ちました。関連ですが、次のような記事がありました。

ネットに〝ハトの喧嘩〟について次のようにありました。

http://satukirou.hatenablog.jp/entry/2013/10/03/202215

鳩を籠に入れて喧嘩させると、際限なく殺し合う。相手が無様に倒れ伏してもその皮を剥ぎ続け、容赦のない追撃を加える。これが平和の象徴とされるか弱き存在の真実だ。

 鳩は自らを弱者と思っている。どこに行っても生態系ヒエラルキーの下位に甘んじるし、鋭い爪も牙もないが故に、広い場所で鳩同士喧嘩した際、逃げ出した相手を追い打ちして仕留めるほどの攻撃力もない。

 だから、鳩には自らの暴力を抑制しようなどという発想は生まれない。暴力の均衡を探ることの重要さも理解できない。条件が整ったら無限にエゴと暴力を解放してしまう。

 人間も、自然界においては鳩と同じく、物理的な暴力を持たない弱者であり、基本的に己の暴力を抑制する発想を本能レベルでは持ちえないのだと思う。

 実際、人は簡単に、「自分は弱い」「自分は虐げられている」という思いを、「だから自分は何をしてもいい」に転換して、落としどころの見えない過激な行動に走ってしまう生き物だから。(以上)

おとなしい人は、意外と危ない面を持っているということです。また性格には二面性があるということでしょうか。
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