仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

梅の積算温度は600度

2012年03月22日 | 日記
やっとお寺の借景に咲く梅の花が満開となりました。例年より20日遅れ、梅 の花は1月からの積算温度が600度に達したら開花するというので、寒冷の冬、花は正直なものです。

昨日の続きです。一昨日のことです。築地へ布教に来られた友人のMさんとの食事に、Kさんも共にすることになっていました。前日のメールでは「4時まで熱海で法話、終わって6時には築地へ着きます」とのことですした。当日、約束の6時過ぎにコンサート会場にいた私にKさんからメールが入りました。「事情があって、まだ熱海です。遅参します。」とのことです。

結局、午後8時に到着しましたが、理由は次の通りでした。

熱海行の新幹線で人身事故があり100分の遅れ、会所寺院へ「法話会には間に合わない」と伝えると、「とにかく来てくれ」とのこと。お寺に着くと案の定、法話は終わり、お茶会が始まっていた。Kさんは、本来ならば仕事を終えて堂々と約束があるからと寺院を後にすることができたのですが、なにしろ出番なしの遅参です。自分の役割はないが、帰ることもできず「事情があって、まだ熱海です」のメールになったようです。

帰りたいが帰れない。Kさんの心中を察すると、阿弥陀さまを前にして、帰りたいけどという上の空の念仏だったことでしょう。その上の空の念仏も、喜びから溢れ出た念仏も、「汝を救う」という同質の念仏であることが有り難い。遅参の詫びにと熱海の水産物を買って来てくれました。
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