「グローバリズムの拡大」、この流れが変わろうとしている、仕掛けたのはイギリス、イギリスの自由貿易に苦しんだプロシアのドイツが守る側になった、歴史の皮肉か。
ニッポンは、どう動くのか、アベ政権が、はっきりしない、
「確かな一手が あるのか」
ところで『天才』は石原の作品らしいが、石原は霊友会をバックに当選したようだ、ツキジの問題を含めて、どれだけのコトをしたのか、彼の政治活動が疑われている、そんな彼だから、田中の政治力が分かったのかもしれない。
なお、この章は、以前発表したものに加筆・訂正したものです。
最近、田中角栄の人気と評価が高まっているが、田中は、アメリカ越しに、中国との国交回復・サウジアラビアとの石油交渉、だから、戦後初めて自主外交に踏みこんだ。
ところで、国連の決議242条は、中東戦争でアラブの領土を占拠したイスラエルに対して、
" Withdrawal of Israel armed forces from territories・・・”
それらの地域からイスラエルの撤退を迫っているが、" from territories "とあり、この territories に冠詞の”the”がない、これは「占拠地そのもの」つまり「全占拠地」ではなく、「占拠地の一部」を意味する、”the”ひとつでガラリと変わる、こんな手法でヨーロッパの国々は植民地を拡大させてきたんだろう、なお、フランス語の条文には冠詞があるようだ。
こうしたやり方に怒りを蓄積したアラブの国々は、ヨーロッパ諸国への石油供給の削減を宣告、そして、その中にニッポンも入っていた。
時はニクソン政権、ウオーター事件でボロボロのニクソンの代わりに国務長官・キッシンジャーが辣腕(らつわん)をふるっていた、スパコン並みの頭脳の持ち主・キッシンジャーは来日して、ヨーロッパ諸国と足並みをそろえるようにクギをさしてきた。
この時の自民党政府は、田中と大平のコンビで、
「自由諸国の一員として約束を守ってもいいが 不足分の石油をアメリカは供給してくれるのか」
数十の秘密交渉を締結させてきたキッシンジャー、そうそう、彼は周恩来との会談で、かなり辛辣(しんらつ)に日本を批判している、こういったアタマの持ち主には、日本の文化と伝統が理解できなかったのかもしれない。
アシュケナージ・ユダヤのキッシンジャーは、
「アメリカは 日本に対する石油供給を約束できない」
そこで、田中・大平はサウジアラビアと直接に交渉して、この難局を乗り越えようとした。