超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

快楽天の新人作家「きい」を語る

2014-05-21 00:38:46 | 快楽天(特集)















最近、快楽天でデビューした「きい」という作家さんにハマってます。
ちょくちょくバックナンバーを読み返すんですが読み耽る確率がとても高い。


















この方は快楽天の漫画賞で奨励賞を取ってデビューされた純正の新人作家さんですね
デビュー時から絵も話も達者でかなりのポテンシャルを感じさせる方だったんですが
本格的に好きになったのは5月号に載った「といがーる」からです
それで過去作をじっくり読み返すしたら「あっ、やっぱいいわ」となり今現在コンスタントに読み返してます

きいさんはまず絵柄に特徴があって半分くらい少女漫画みたいなテイストの作画なんですね
そして女性的なセンスにも溢れていて快楽天という雑誌の中ではちょっと目立つ存在だと思われます
例えばなぱたさんなんかもいかにも女性が描いてるオーラびんびんだと感じますけど
この方は男性的なムチムチ感とか脚色した感じがゼロで
パッと見物凄くこざっぱりした画面に見えます
でもそれがこの雑誌の中では良いアクセントとして機能している感じもしていて
そこもまた読んでいて好きな部分ですね ちょっと素朴な雰囲気を味わえる作家さんと言いますか。

しかし、あまり脚色をしていなく女性的、基本的にスレンダー多めという作風でありながら
肝心の行為のシーンの色気は相当神懸ってるのもまた素晴らしい部分ですね
絵柄自体は見やすくこざっぱりとしているんですが
こと行為のシーンに及ぶといきなりねちっこくなるメリハリが個人的に最高で
なんというかかなり生々しい感じがしてその辺もある意味?女性的なのかもしれません
私的にはおしりの描き方、局部の描き方(なんかリアル)、ポージングとものの扱い方なんかがツボで
快楽天っぽくはない絵柄と作風で快楽天のド真ん中でも通用するセンスを持ち合わせてるのが最大の特徴かと

あと何といっても恍惚の表情の数々が素晴らしすぎる!
惚れ顔も乱れ顔も両方グッと来る作画を連発されていてこれからの活躍が楽しみですし
いつか出るであろう単行本も今から凄くワクワクしながら待っています
純愛もアナーキックなのも両方高いクオリティで仕上げる事が出来ているので今後の掲載にも注目ですね。
以下これまでの作品をちょこっと解説。








◆スプラッシュ(2014年1月号掲載)

金髪でスレンダーな先輩がヒロイン
ちょっと高飛車そうだけど実は男の事を・・・って流れがイイですね
そして題材はデビュー作にしていきなりおしっこネタっていうアブノーマルさ(笑
成年漫画ではエレベーターの故障は日常茶飯事ですがそこで我慢出来なくなり
後輩が「飲みます!」、って流れなんですがその選択も笑えるしその光景もシュールだし
結局行為に及んだ挙句直ったと同時に行為してた事がモロバレっていうオチも笑えました
でも責任取ってって涙目で訴える先輩は物凄く可愛いですね
やってる事はバカなんだけど(笑 それに負けないくらい純愛的なエッセンスも溢れ出ている秀作。

「ゆるさないからァ・・・」は決めゴマだけあって破壊力抜群!!




◆HITOMI(2014年3月号掲載)

これはタイトルが秀逸ですよね~雰囲気出てる
単行本のタイトルこれでいいんじゃないでしょうか?(笑
内容も凄まじく姉と彼氏の行為を覗きながら自慰行為をする女の子の話で
それがやたら生々しく無性に背徳感を煽って来るのが実に素晴らしい作品に仕上がってます
恥ずかしがりながら涙ぐみながら震えながらちょっといけない道に入り込んでくドキドキ感が秀逸
しかも彼氏にモロバレしてて、その様子を見て燃え上がる彼も彼で実にアナーキックで良かったです

その後、姉が留守中の時に遂に行為を重ねる二人
玄関口でちょっと怯えつつ内心扇情的な気分になっているであろう妹の表情が実に上手すぎる
普段の作画が嘘のように暴力的でねちっこい行為描写は興奮を実直に煽ってくれます
何の色気もない子供っぽいTシャツが逆にリアルで官能的ですね。
扇情的なひとみの表情とタイトルはダブルミーニングである事が明かされるオチはダークだが印象に残る。




◆といがーる(2014年5月号掲載)

これは一度感想書いてますね
それにしても冒頭の超素朴でほのぼのした男女風景から考えると
後半の作画はギャップあり過ぎで素晴らしいなあ、って(笑
表情からして「少女」から「女」になってますもん
髪を下ろした女性の官能が存分に出ていてこれまた大満足の作品でした
かなりストレートな純愛模様に完全にノックアウトされてきいさんの漫画が大好きになった思い出の作品。

にしてもなゆたの恍惚の表情の数々は何度観てもイイですね。
セリフではなく表情でキャラの心情を語れるのはやっぱり新人離れしています。
最後のセリフは男であれば誰でも喜ぶであろう発明ちっくなセリフ!

あとこの話が載った5月号は全体的に超ハイレベルな号でした。












目次ページでは作家さんの名前の下にローマ字表記が載ってるんですが
「Kii」とか「ki」ではなく「KEY」なのがとてもオシャレだなあ、って思いました(笑
最近の快楽天はひげなむちも毎回良い作品を出してくるしベテランも頑張ってるしで読むの楽しい。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿