超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

「クロス・マネジ」完結編(SPサイドストーリー) ジャンプNEXT!2013AUTUMN秋号 感想

2013-10-15 14:49:58 | クロス・マネジ(WJ系)















祭りの終わり。
















本音を言えば、この日は来て欲しいような来て欲しくないような複雑な心境でした
確かに幻の夏のエピソードは絶対読みたいし絶対に面白いに決まってるし気になりもするし
だけど、これを読むまでは「まだ続きがあるんだ」と終わってない感覚を持ち続けることが出来る
裏を返せばこれを読んでしまったらこの世界は完全に終わってしまう訳で・・・
それがどうにも辛かったんだけど、
でも結局NEXT!購入して真っ先にカラーページを拝み食い入るように読んでしまったワケで。

あーもう、終わっちゃったよ・・・という喪失感は半端ではなく
恐らく本誌での最終回の感想をあんなにさわやかに書けたのはきっと「続きが残されてるから」でもあったんだなと
それを今まじまじと痛感してたりもするんですが、でも、やっぱり素敵な結末だとも同時に思う自分もいるから
最終的にはやっぱりこの日を迎えられて素晴らしいエンディングを拝めて良かった、と言い切りたいです
終わってしまった悲しみは尽きないけれど、そう感じる事が何よりも好きだった証拠でもあるから。
KAITOさん一年以上もの間この物語でファンを楽しませてくれて心からありがとう。
今一番言いたいのは間違いなくそんな言葉で。むしろそれしかないですね。



結末に関して言えば、多分これが最も良い落とし所なんじゃないかと
連載が続けばきっと櫻井の独白のページ(特別だったんだ~)辺りを引きに使ってた可能性もありますが(笑
最後にカップルになって終わり~という有り体なオチよりももっとさり気ない感じの、
これからを想起させる爽やかなエンディングにしたのは正解だと思うし
「クロス・マネジ」らしいオチだとも思う
多分関くんの言う通り進展が全くなかった、とは言い切れない
確かに櫻井は気持ちを伝えたしお互いに「意識する」という第一歩は踏み出せた
そして若本の言う通り「付き合っちゃえよ」という台詞がこれ以上なく似合う二人にもなったしね(笑)。
櫻井の中身が見事に埋まったと同時に、もう一つのテーマであった「恋」もある種の結実を迎えた
悔しいぐらいに完璧にやるべきことを片付けて終わった印象なので満足は満足ですね
きっと二人はタイミングが合った時にいつか自然に付き合うんだろうな、と
そう思わせるラストになってたのがこれ以上なく素晴らしかったです。

後はそうですね、プールのシーンは全体的に最高のクオリティだったと思います
深空の水着姿は流石にグッと来ましたね・・・
櫻井の意識の仕方も思春期まっさかりで良かったし
対する深空の意識もこれまた思春期全開で最高にニヤニヤ出来ました
あれですね、いつもとは違う環境になると必要以上に意識してしまうアレですね
こういう思春期感がたまらなく大好きだったんだなあ、と個人的に再確認出来て良かったです

それと矛盾するかもしれませんが、こういう終わり方にすることで
ある意味終わりのようで終わりじゃない、まだまだこれからの部分もあるんだと
いつかその先を描ける事もあるんじゃないかと
そんな風にファンに対して希望のようなものを与えてくれてるエンディングだったかな、とも感じました
一応の決着は付けつつ、でも続いていく隙間をちゃんと残しつつ・・・何度読み返しても最高のエピソードですね
本当にこれを描いてくれた事と、場所を用意してくれた編集部には最大限の感謝を伝えたい。
ブログだけでなくファンレターも描くと思います
またクロマネの個性豊かなキャラ達の元気な姿を拝める、それだけでも価値のある出色の完結編でした。
取り合えず少しでも好きだったのなら読む価値はあると思うので是非是非
そのついでにアンケも出してくれれば尚最高です(笑
また、KAITOさんの新作にも期待します。今までお疲れ様でした!
















しっかし龍兄ちゃんは最後まで龍兄ちゃんだったなあ(笑
いや、なんかもうここまでブレないキャラ造詣だともう認めざるを得ませんね
深空の水着姿を見て神様に感謝を告げるシーンは思わず爆笑しました

早見先輩は、頑張れ。超頑張れ。その気持ちは理解出来る、とは断言しておきたい。水着姿も神でした。

そして蝶蘭勢の白スク・・・最高でした(←白スクかなり好きな人)。





3LDKの花子さん 第20話 感想(週刊少年チャンピオン2013年45号より)

2013-10-15 04:09:15 | 漫画(雑誌感想)
















先週丸々休んだ分の雑誌感想は基本欠番にしようと思ってますが、これだけは少し書きます。















ええっと、まず頑張ってアンケ出してたので位置が上昇した事は素直に嬉しいです
しかも真ん中くらいまで上がれたので今後も張り切って当日アンケ出し頑張りたいものですね
なんとかこの漫画を推して行きたい今日この頃です。


この回は、個人的に凄くお気に入りで
まず喧嘩の理由がとても明白ではっきりしていて、どちらの言い分も納得出来ること
そしてその喧嘩の様子も理不尽なものではなくちゃんとお互いショックを受けている喧嘩だったこと
喧嘩は喧嘩なんですけど、その水面下で傷付けるような事を言ってしまった事実への衝撃で思わず涙する
結果的にはお互いの友情だったり愛情がしっかりと伝わって来る傑作回だったと思います

何が良かったって、喧嘩の内容に腹が立ってたり残念がってたりする訳ではなく
むしろ「喧嘩をしてしまった」「言い合ってしまった」その事自体にお互い泣いてしまった
本当は二人とも良い子なだけにその罪悪感や悲しみがよく伝わって来る内容で
それはある種のリアリティすら伴ってたと思うんですけど、
だからこそ自分の力で反省して
自分の言葉で仲直りを求めて・・・という着地点もまた美しくて良かったと思います
喧嘩と言っても過度にギスギスさせすぎずむしろハートフルさを前面に押し出していたのが好感触でしたね
こういう話も描けるんだ、と個人的には感心してしまったエピソードでした。


喧嘩の理由は些細な事だったんですけど
確かに信自身が「欲しい」って望んだ訳でもないですから
こっくりさんの言い分も半分は分かるんですよね
そして、そんなこっくりさんの行動の半分はやや自分勝手でもあった訳で
その辺のバランス・・・読み手を納得させられる塩梅の描き方は素直に上手いなと思いました
別のものを作って持って行く、という選択肢もあるにはありましたしね。

きっとこっくりさんは信優先の花子さんに嫉妬している部分も多少あったんじゃないかと思う
それを考えると微笑ましくもあるんですけど、やっぱり性格は違うけど
寂しがり屋という根底はきっと二人とも同じ
多少の軋轢はあっても
どちらも互いを強く求めている・・・という構図がはっきりと示されたのが友情物語として素晴らしかった
どちらかが一方的に執着してるわけじゃなくお互いに存在を強く想っているというのが実に良かったですね
今とは違ってぎこちなく花子に話し掛けるこっくりさん、彼女もまた一人だったんだろうなと思うと
案外花子さんにとってだけの救いではなかったのかもしれません。
オチもまた最高に微笑ましい感じで最終的には相当気分が良くなるお話に仕上がってました。


喧嘩のエピソードは多々ありますけど、
「喧嘩をしてしまったこと」
それ自体に動揺したり涙するようなエピソードは久々に見たかもしれません
それも後々でなくその場でそう感じちゃうあたり「本当は好きなのに・・・」って想いが滲んでてとても好きでした。
表情の描き方はどんどん豊かになっててキャラの魅力も大分掘り下げられてきた印象なのでここからだと思う。
百合とかそういうんじゃなく花子さんとこっくりさんの強い絆が感じられた傑作エピソードでした。












しかし、こんな事言うのもアレですけど泣き顔も可愛いな(笑)。
読む度に好きになってる漫画です。