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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)桜Trick 第1話「桜色のはじまり」「やきそばとベランダと女の子」 感想

2014-01-10 16:35:17 | アニメ


















これはすごい面白いアニメだと思うのね。





















ちょっとヤバいくらいに夢中になってしまいました。
バットで頭を殴られたような強烈な感覚というか
四六時中考えちゃうくらいに脳裏に焼き付いて離れないオリジナリティがあった。
個人的にこんなアニメは正直観たことが無かったし、観てて「いいのか?」って思った位に衝撃的
また一つ「忘れられない」作品が出てきた印象で早くも感情移入しながら観返しています。

完璧なる百合アニメなんですけど、
CMとかで「キスをする」ってのはだいぶ前から知ってたんですよね
でも正直言っても爽やかな、女らしいものでしょ?って勝手に思ってたんです
そしたらばもうディープキスに近いんじゃないか、というくらい濃厚で官能的なキスですよ
その時点で伊達や酔狂ではない「本気」を感じ取ってなんだか感動しましたし
グッと来るものがありました
しかもこの1話の時点でしょっちゅうしまくるからまた堪らないんですよね(笑
ちゃんと人間が本当は「煩悩まみれ」だと言う事をしっかりと描いてくれてるのが個人的にツボでした
観ていてときめいてしまう、キュンとなってしまう、官能的な表現にドキドキしてしまう、という
正しく思春期の甘酸っぱい気持ちをめいっぱい補給出来る凄いアニメでした
百合、という部分が人を選ぶと思いますけど
ここまで際立った表現出来てれば正直そんなものはあんまり関係ないと思います
それくらい「あの頃の気持ち」で真っ当にドキドキ出来る恋愛ドラマがそこにありました
決して「無難」ではない突き抜けた世界観と「本気」を感じさせる際立った表現に完全ノックアウト
ここまですげえと感じた初回も相当久しぶりかもしれません。


ただ、キスの描写が濃厚だから、とか
官能的表現が際立ってるから、とか
それも勿論この作品ならではの「棘」で最高な部分なんですけど
「そこに至るまでのプロセス」が実は一番秀逸な作品なんじゃないかって思うのね。
キスをする前の優ちゃんのためらい恥らう表情や仕草だったり
ちょっと調子に乗って持ちかけたキスの申し出を受け入れられて「いいの!?」って口にする春香だったり
所謂予定調和ではない「作品内リアリティ」が存在しているので普通に感情移入も出来る
この二人のキスやらパイタッチの模様に興奮出来るという事は
この二人自体がそもそも「好き」って事ですから
そういうキャラクターの繊細な心情表現、ディティールの時点で冴えてる作品なんだなー、と
土台の部分がしっかりしてるからこそ、観てる側としても心を委ねる事が出来る
その意味では地に足の付いた良さも感じますし
前述のように「真っ当な恋愛ドラマ」として観れる素養は十分にありますね
それに加えて春香の心境を上手く表現している美しい演出の数々もまた見所です
線画のような演出、「二人だけの世界」を感じさせる演出、花びらのように繊細な気持ち、、、
を想起させる演出力の数々もまたクオリティの向上や感情移入の幅を広げる役割を存分に果たしているな、と
決して万人向けではないと思いますが、それでもこういうのが好きな人はとことん好きかなって思います
「純度の高い愛情表現」「情欲も含めた「好き」という気持ち」が好みな私にとっては最高の初回でしたね
正直、手放しで素晴らしかった!と言いたい気持ちが今は強いかな。

バットで殴られたような強烈な感覚、衝撃というのは何もキスや官能だけじゃなく
春香がどれだけ優の事を想っているのか、優がどれだけ春香の事を気に掛けているのか
そういう気持ちが痛いくらいに伝わって来たのも大きかったと思います
春香を心配して真夜中におせっかいを焼く優、
一緒の席になれなくて悲しむ春香、
一人ぼっちだった自分に手を差し伸べてくれた優に対する感謝と恩
優が他の子と仲良くしてると思わず嫉妬してしまう独占欲
そんな気持ちを察してくれる優の優しさ
キスした事を気に掛けてない優に対しモヤモヤする乙女ちっくな春香
キスしてしまう自分を嫌わないで欲しいという春香の気持ち
なんだかんだ言いつつ春香の甘えを受け入れてくれる優の優しさ・・・
そういう「相手の事を深く強く想う気持ち」こそ一番の衝撃描写だったのかもしれません
些細な事で喜んだり、悲しんだり、そういう部分も恋愛の機微を感じさせてくれましたし
細かな描写の隅々からお互いに対する愛情が伝わって来て理屈じゃなく感覚で物語を受け入れる事が出来る
そういう良さがあったんじゃないかなあ・・・とあくまで個人的にですが強く感じましたね
要するにキス、エッチ描写とか直接的な刺激だけじゃなく
キャラ自身の心情や造詣も優れているという話ですね

なんというか・・・この作品は互いが互いを支えあってる感じが好みなのだと思いました
どっちも子供であり、大人である感覚というか、個人的にはそれこそ「真っ当」だと思うんですけどね
どちらかが一方的に大人なのは個人的に好きではない。だからこそ素直にこの二人を大好きになれたんだと思う
普段は子供っぽく抜けてる優ちゃんがこと恋愛に関しては甘えすぎで嫉妬深い春香をなだめる姿が好きだな。
優ちゃんよりは大人っぽい春香が恋愛方面に突入すると途端にダメダメになるのも面白いし(笑
暴走気味な春香でもパイタッチされると思わず赤面してドギマギしちゃうという
「メリハリ」が効いてるのも楽しいアニメでしたね
これから毎週この二人のニヤニヤ模様が観れると思うとワクワクして来ますね(笑
飽きないように他の百合カップル?も配置されてますし個人的に思いっきり楽しめそう。
多少行き過ぎな表現は見られますが、個人的にはそういう尖った部分も含めて青春っぽくて好きです。
なんかもう観終ってしばらくはこのアニメで頭いっぱいになってしまうような、
そういうセンスの爆発力が何度も垣間見られた初回でした。
取り合えず初回は有無を言わさず興奮させられたので感想を記しておきたいなと思い。
というか、スルーする事が不可能だった(笑)。丁寧ですもん、作りが。


それと、個人的にはギャグも普通に面白かったなー、と思いました
焼きそばのおかしが単なる日常描写ではなく複線になっている構成だったり(上手い!)
カップ焼きそばを豪快に食べる事を躊躇するしずくとからかうコトネの絡み
花うらない(笑)のボケとデフォルメや
ゆずが知らないところで戦犯扱いされてたり(笑
「後ろががら空きだぜ!」ってギャグで滑って照れる描写もまた自然にニコニコ出来た

何より一番ツボだったのは机の端っこを局部にぶつける、というギャグ・・・というか妄想で
この辺は「女子高生」ってアニメを髣髴とさせるテイストでそれもまた良かったですね
そういう本筋(恋模様)の潤滑油であるギャグ描写が普通に笑えたのも
個人的には大きかったです
内容は無難でなく挑戦的だと感じますが
日常コメディとしての地力も高いのでその意味ではある程度の「安心感」も付随してるかもしれない
コメディでクスクス出来て、ストーリー描写で甘酸っぱさとドキドキを補給出来るバランスもまた素敵でした。
美少女中心の日常コメディはもう極まってる感覚もありましたが思わぬ所からすごい作品が登場しました。
ちょっとアナーキックな要素もあるのでそういう無難ではない刺激的な作品が好きな方は是非
その上で地力や丁寧さもあるので正にいたれり尽くせりって感じですね。めちゃくちゃ面白かったです!!


















にしても「気持ち良すぎて止まんない!」って台詞は最高過ぎる(笑
官能的なものが好きな自分にとってはご褒美のようなアニメでした。
密かに支持して行きたい。
いや、或いは全力に近いテンションで(笑
一発でメインの二人が大好きになってしまいました・・・!




キルラキル 第3話「純潔」 感想~キルラキルの個人的な見所を語る

2013-10-19 04:34:50 | アニメ
















今期一番面白いわ。取り合えず思った事を書いておこう。















①流子さまがめっちゃ格好良い、そして可愛い(笑

グレンラガンは名作だと思いますし主人公の格好良さは徐々にヒートアップしていく類の作品だったと思いますが
このアニメは初めから流子さまの存在感と行動力、アネゴ的な格好良さの表現が堪らない作品になってますね
ただ、今までのこういう頼れるアネゴ肌のキャラクター達と違うのは
一方で乙女の恥じらいも同時に持っている点で、
一話の中でめっちゃ格好良い姿とめっちゃ可愛い姿が同じ分量で楽しめるんですよね
正に「一粒で二度美味しいキャラクター」というか・・・こういうキャラ造詣は新鮮に感じました
普段がアネゴ肌な分急に少女の一面を見せられるとなんだかグッと来てしまいます
そんな流子さまの姿を眺めているだけでも楽しいアニメですね
途中からは女に見えなくなってたけどね(笑



②リアクションが一周回って新しい

このアニメは古き良き時代のアニメーションのような演出を所々に再現してるんですが
最近のアニメを観すぎていて既視感が増えてきた今となってはむしろ新しく思えるのが不思議です
またシリアスの合間にちょくちょく挟んで来るので良い潤滑油にもなってるんですよね
しかもそのリアクションが過度に大げさなものが多いので笑いにも繋がりますし、
上手い具合に現代用にブラッシュアップされている印象で観ていてあまり飽きが来ないアニメですね
ある意味こういうのを今やるだけで人を喰ったようなインパクトを感じてますが、
それをやれるだけのセンスとバイタリティがあってこその今作
並々ならぬ気合を感じさせるのが素晴らしいですね。
あの教師キャラの謎のセクシー路線なんかも割と好きです(笑 マコとマコの家族もまた素敵やね
堂々と着替えを待ち伏せてるところと他人の家族なのにむちゃくちゃに縛り付けてるシーンで爆笑しました
そういう細かいコメディセンスが燃え一辺倒になってなくて個人的に好きなのかな、と



③とことんまで燃える

毎回各々の分野のボスキャラを攻略していく・・・という流れは
私の大好きな「ロックマン」に通じる部分もあって観ていて非常にワクワクします
また最初は必ず苦戦するところも実に「ロックマン」っぽいなあ、と個人的に感じられて好き(笑
バトルのリアクションもいちいちスケールがデカいというか笑っちゃうくらい破天荒なものが多いので
ある意味バトル系の作品に興味がなくなってるような人でも観れるアニメに仕上がってると思う
羞恥心を克服している皐月と比べて
羞恥心が大半の流子が劣っていた~という流れも不思議と納得出来ましたし
いずれ水面下で漂っている事情が明かされたり激突の瞬間が再び訪れるのが楽しみですね
ハイスピードかつ突き抜けてる故多少コミカルに思えるアクションのお陰でバトル描写も相応に面白いです
ひたすらに上を見上げてもがきつづけている流子さまが試行錯誤と紆余曲折の果てに何を得るのか、が楽しみ
次週は地獄の通学路という事でこれまた単純に燃えられそうなお話ですね
多角度から期待出来る今作品、
その変遷と爆発力を今後も全力で追いかけていきたいと思います
取り合えず今期個人的には流子さま以上のヒロインが見当たらない時点で支持せざるを得ない(笑
最後まで熱くて濃厚だったグレンラガンなみに全力疾走を続けるアニメであって欲しいですね。
















しっかしまあ、目の保養的にも最高のアニメですよね・・・(笑
毎週絶対にサービスを欠かしてない時点で強いこだわりを感じる
正に野郎の為のアニメって感じです。色々な意味で。





(アニメ)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 第12話「モテないし、将来を考える」 感想 

2013-09-24 16:06:15 | アニメ

















もこっちはまだ希望を捨てていない。















先週がちょっと救いを感じさせるエピソードだっただけに最後に空回りENDというのは
可哀想だけどその分もこっちらしくもありました(笑
その上で最後に懲りずに不敵に笑えるんだからある意味もこっちは強いのかもしれません
ネガティブだったり寂しさに震えながら長年生き続けている人はその点誇っていいのかもしれない
後ろ向きだけど、ここまで生きてきたよ、って。

もこっちは最後までOPのように鎖を断ち切ろうと彼女なりに頑張っていました
クラスの中で人気者になろうと画策したり、
少しだけ顔見知りになった人に話しかけようと怯えながら奮闘もしたり
結果的に仲良くも人気者にもなれなかったけど、そんな彼女を今江さんだけは分かってくれている
もこっちが暗くてジメジメした性格でも本当は彼女なりに一生懸命生きてるんだって
それこそがこれまでも一貫して描かれてきた「ちょっとの救い」だったのかもしれません
いつか彼女のような人物と真の意味で分かり合えたらいいですね・・・という訳で
アニメ本編はこれでお仕舞い
原作が続いてるので最後まで報われずに終わりましたが
また続編等あればもっと違う終わり方も迎えられると思うしなくても原作は続いてますから。
「その先にあるもの」を観る為にももこっちを陰ながら応援する為にも(笑
まだまだ追いかけたいと思っています
最後まで失敗続きだっけど、その分一握りの成長は見せられたんじゃないかと思います
弟をトークに付き合わせることもなくなったし、自発的に話しかけようとする努力も垣間見せた
まさかコミックスのおまけ漫画を最終エピにするとは予想外だったんですが
振り返ってみると成長の表現、という意味合いではこれはこれで正しかったのかも
もこっちは一人ぼっちのようでも周りにはそんな彼女に付き合ってくれる人が多少は存在している
それもまた周りの優しさ云々でなく自分から関わろうとした思考の賜物なのかもしれません。
だから、何も得なかった訳ではない、と思いました。


アニメと原作の違いはいくつかあるけれど
アニメの方が若干ディープっていうか
時には原作の描写を死にたくなるくらいにダウナーに誇張した表現が見られたり
画面から伝わって来る焦燥感はアニメの方が強かった印象ですね
だからこそ深く傷跡として残った訳ですが、
その分いい感じのエピソードは原作より更にハートフルに仕上げられていたり
その辺のメリハリは上手くもありアニメならでもあり・・・と言った感じで中々楽しかったですね
原作の方はアニメよりもコミカルなので傷口を抉る威力はアニメの方が大きかったかな、と(笑

そんなアニメ版を観ていて一つ発見した事柄があります
原作を読んでても気がつかなかったんですが、そもそも上手く行かない日常を楽しむ
そういう描写に頷いたり昔を思い出すのがこの作品の醍醐味だと思ってましたが
そういった恵まれない報われない日常の中の「ほんのちょっとの幸せ」
基本的に誰とも通じ合えてないけど
それでも時々認めてくれる人がいたり、ちょっと良い事もあったり、不憫な中でも幸せや希望
自分にとっての豊かさを思い描いて生きていく事が出来る、という彼女なりの幸福の表現
それもまたこの作品の大きな醍醐味なんじゃないかなあ・・・と
要するに不憫の中にある些細な喜びを楽しむという目的でも観れるんじゃないかと
全12話通して観ていく内にそういう発見を出来たのは原作ファンとしては間違いなくプラスでしたし
時には原作以上の物悲しさを魅力的に見せ付けてくれたセンスも個人的にお気に入り
勿論「これは原作の描き方のがいいな」って思ったエピもありましたが
前述の事もあり最終的にはアニメ化で得たものも多々あったな、と私的に感じれたのが嬉しかったです
見方にまで影響してくれたのは予想以上で頼もしかった。良いアニメ化だったと思います。感謝。















それにしても最近更に自分の中でもこっちが大切なキャラクターになってきた感覚があります
はっきり言ってここまで何とも言えない可愛さのあるキャラも珍しいですね
ほおって置けないというか、
心の中で「頑張れ」「負けるな」と思いながら様子を見守りたくなるキャラっていうか。

あ、2期やるなら喪43は必ずアニメにして下さいね!(笑顔)




(アニメ)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 第11話「モテないし、文化祭に参加する」 感想 

2013-09-17 03:09:39 | アニメ
















ナチュラルに気にされない人。














あのー、自分から手伝いを申し出たのに断られるっていうのは相当のものだと思うんですよ(笑
と、同時に結局は仲の良いグループだったり要領の良い人だけが得をするシステムにもなっちゃっていて
参加者全員が楽しめるような行事ではない訳です
個人的に仕事が見つからないからひたすら作業を引き延ばそうとする場面は
凄く分かるなあ・・・って気持ちで観てました 別にサボりたいんじゃなくて
積極的に輪の中に混ざる勇気も要領も持ち合わせていないだけ。
そんな中でも最終的に体育館で手伝いをしたのはきっと根底には「何かしなくちゃ」という想いがあって
勿論暇つぶしの意味合いもあっただろうけど、そこで彼女が得た小さな感謝は間違いなく
その後の行動に於いてプラスになっていただろうな、と思うと
やっぱりこの物語にはどこかしらに「小さな救い」があって
ルサンチマンと共にそういうものに触れるのがこの上なく至高なんだな、って
そう感じる事が出来た今回のエピソードでした。

文化祭の食べ物は確かに美味しくはない
だけど、美味しく感じなかったのはきっと一人で暇を潰すように食べていたからだ
その反面2日目は大して美味しくもない出し物でも決してやるせない気持ちにはならなかった
即ち、大切なのはきっと「誰と食べるか」「誰と歩くか」それでしかない
そう考えると
文化祭っていうのは出し物は茶番でも大事なコミュニケーションの為のイベントなのかもなあ・・・と
私自身はまあ、最後まで一人だったんですけど(笑 その分満たされたもこっちの姿を観るのが楽しかったですね
あの時顔は伏せていたけど流れていたBGMからも多分相当グッと来てたんじゃないかなーとか思いつつ
実行委員のお姉さんもまたそんなもこっちの頑張りを認めてくれたようで
素直に良い気分になれるようなお話でした
クラスの中では居ても居なくても同じような存在だけれど
でも誰もがそう思うほどこの世の中は捨てたもんじゃない・・・
そういう根源的な救いが描かれていた今までで一番ハートフルに近い?お話だったんじゃないでしょうか
客観的に考えればただ単に風船をもらっただけですけど、そんな小さな喜びが確かな糧になる。
いつもはそこそこ頑張っても報われない様を描く作品ですが
今回はもこっちなりに頑張ろうとした分しっかりと小さな喜びが発生した
だからこそ観ていて胸がいっぱいになるような、そういうお話でもあったと思います
前回がひたすら寂しかった分、今回と合わせるとバランスいいなあって。素敵なエピソードでした。


いつもは彼女の一人語りが中心なので意識しませんけど、
こうやって他者と関わる事が多いエピソードだともこっちの脆弱さが目に見えて伝わるというか
ビクビクしながら一生懸命話そうとしている姿勢にある種の健気さを感じるなあ、と
心の中ではやたら強気ですけど
でも他人と触れ合うとあっさりとその強気もボロボロと剥がれ落ちる
その様子もまたリアルで理屈じゃないんだなあ・・・と感じさせる部分であります
本当はもっと堂々としたいけど体質的に堂々とは出来ない
それでも確かに得る事が出来る幸せだってある。
形は違うけど、これもまたある意味豊かさを目指そうとする切実なストーリーなのかもしれません。
取り合えずビクビクしながら話すもこっちを一度大丈夫って肯定してやりたいなと(笑
先週は感傷的過ぎて泣きそうになりましたが
今週はこれまでもチラチラ小出しにされていた「ちょっとの救い」がしっかりと描かれるような回で
その少し救われている様子に気持ち泣けたなあ・・・って思いましたね。















それにしても、ゆうちゃん天使過ぎるなあ・・・(笑
もうこの際百合でも良いんじゃない?って思ったけどゆうちゃんが拒否するか。
なんつーか、今はちょっと疎遠だけど大切にすべきだね、この関係は。

でもやっぱ、気持ちを分かりたくなるもこっちが一番好きなんですけどね(笑)。




(アニメ)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 第10話「モテないし、二学期が始まる」 感想 

2013-09-10 19:06:00 | アニメ
















あの「つまらない日常」が蘇る。













日常は日常でも、所謂日常アニメと呼ばれる幾つもの作品群とは違う
かといって誰もが共有出来る素朴な日常描写でもない
これは・・・
学生時代に「何もなかった」者の日常です
というか、ある意味こっちの方が日常だった、という人も多数いるでしょうな。

誰も飯を一緒に食べるような仲の良い友達はおらず
基本的に常にソロで行動し、
でもそんな自分を「可哀想」などと思わず自分なりの、他人から見たら侘しいだけの幸せを一人で貪る
その光景は客観的に見ればただ単にしょっぱいだけの日常なのかもしれない
だけど、それはきっと彼女なりの幸せで
それもまた確かな一つの幸せの形であって。


漫画はシンプルにぼっちだったり馴染めない人の行動を面白おかしく描いているが
アニメはアニメでその当時の、あの日々のリアルな空気感まで再現しちゃってると感じた
変な話、観ていてちょっと泣きそうになってしまったくらいである
あの「何もない日常」、
想像だけで何も変わらない日常
それは友情や部活に没頭していた人々の日常とは違う
結果的に一人にならざるを得なかった彼や彼女の日常そのまんま
でもそれも間違いなく「そこにあった日常」なんですよね。それを再現してくれた事に感動した。
今やもこっちの声を聴くだけで安心するしアニメならではの空気感も心地良く感じてきたしで
アニメ化に関しては素直に感謝していたりします

あの時、あの日、「確かにそこにいた」彼や彼女もこういう日常を送っていたのかなあ・・・と思うと
不思議と愛しく感じれるような、私にとってはそういうアニメ。分かる人は分かると思います。
椅子取られてたら自分が我慢してどっかいけばいいや、ってなっちゃうんだよね(笑)。
そういう部分も含めてよく分かる30分間でした。
自分の中では紛う事なき日常アニメです。










教室で一人でご飯を食べてるシーンが特にお気に入りでした
理屈でなく感覚で観ればあのシーンがいかに空しさ一杯かよく伝わると思う。
そういう空気を表現したアニメもほぼ初めて観たに近いなあ。