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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)桜Trick 第3話「会長はお姉ちゃん」「プール掃除でお約束」 感想

2014-01-24 10:53:26 | アニメ


















溶けるようなふたり。





















美月会長は思ってた以上にいい人でした
こういう場合妙に性格がストレンジだったり或いは厳格だったりするんですけど
割と普通に・・・普通の体温を感じさせる人でしたね 話はちゃんと話せば分かってくれるし
そこまで友人の関係性に干渉してくるほどおせっかいな性格でもない
あまり達観をしていない年相応の描き方が個人的には凄く良かったと思います
ちょっと固そうに見えて実はすごく心優しい女性、、、というのが意外性あって観てて面白かったです
というか一応優と姉妹なのに立場的な意味でも性格的な意味でもあんまり似てないのな(笑)。
それもまた過度な記号化を避ける為の配慮だったりするんでしょうか
兎角、新キャラの美月会長を観てるだけでもある程度面白い回だったと思います(無論それだけじゃないが)。

美月会長はそこそこ生徒から慕われてるっぽいですが
家では優ちゃんに起こされてたり、
食べ物をボロボロ零してたり、
割と未成熟な一面もあってそこが人間らしくて観てて面白く感じましたね
それとメガネがないと見えにくく他人を睨んでしまうあるあるもまた楽しめました
本当に「キズものにしやがって・・・」って思ってたとしたら随分な修羅場展開ですけど(笑
実際はそういう性的な事にはウブでドキドキしつつも春香と優の関係性を逐一気にしてる様が可愛かった
どこで個性付けをするのかな、って思ってたらそういう妹と友人の関係性にドギマギする役割なのね
一応常識人と言えば常識人のポジションなんでこれからもどんどん関わって来て欲しいですね
多分変に妄想したり二人の様子にドキドキしちゃったり、二人の世界を盛り上げる為のキャラって気もする
見た目・行動ともにおしとやかで真面目なんだけどだからこそ客観性をもたらしウブさで可愛くも映る
確かにこの作中観には必要なキャラクターだなあ、と感じれたのが個人的に良かったですね
単純に可愛くもあったし(笑
これからもじゃんじゃん気にしてて下さい。その分ニヤニヤ出来るし。
それと春香におっぱいダイブされたシーンはとても良かったです。こういう部分も優と違うのね(笑
良いお姉さんだ。


今週のキスシーンもすこぶる良かったですね
Aパートのはお菓子の取り合い・・・というか春香の目配せから意地張った末のキスでしたけど
これがまた雰囲気出てて、とても官能的で、観ていてドキドキしました(笑
このまま二人で溶けてしまいたい、、、
もうすっかり優ちゃんもガチになって来てますが(笑)。
お菓子よりキスの方が甘いね、とか随分大人びた会話をするようになったもんだ
それもまた春香が優ちゃんの為に頑張ってくれたからなんでしょうけど、割と一方通行ではない
より相思相愛になって来ている感覚が観ていて気持ち良かったですね
甘酸っぱいを通り越して文字通り激甘なキスシーンでございました
最後にラブラブなシーンを見られて終わる、っていうオチ?も笑えました。

Bパートに関しては優ちゃんの勘違いがきっかけだったんですけど
それに気付いて顔を赤らめ意地を張っちゃう優ちゃんもまた可愛かったです
そのあとの人工の花びらの中で美しくキスをする二人の姿がえらいロマンティックで
そういう姿を見てると「これはこれで正しいんじゃないか」とか思えてくるのが不思議ですね
家でする感謝のキスから
誰もいない二人きりの倉庫での秘密のキス・・・
毎回演出のツボが冴えてるので良い具合に堪能出来るのが嬉しいです(笑
今週は不幸重なる優を春香が「優ちゃん・・・」と悲しむ姿に彼女の愛情を感じられたし
会長に掛け合うシーンに関しても優の為に頑張りたいという気持ちが伝わって来たし
後半も水着の名札のやりとりから二人のイチャイチャを順当に楽しめてカップルものとしても楽しめた
段々と優ちゃんから求めるようになりつつある塩梅がより二人を素敵なものにしているなあ、と
来週以降もまた甘甘な描写をしっかり堪能出来ればいいな、と思います

その他にはゆずの太ももネタが良かったですね(笑
おおざっぱな性格に思えて意外と繊細だったのにグッと来ました
ゆずと楓は割とノーマルな関係性に思えるけど、
だからこそ色々と想像しちゃう隙間があるのがいいですね
優ちゃんの人工ポットネタも面白かったし、スク水のカットも多くあって視覚的にも楽しめました
春香が名札を見せて二人のラブラブっぷりをアピールしようとしてたシーンは、
結果的には単なる乳自慢になっちゃってましたね(笑
でもそれもまた色気があって良かったです。
こういう時は優がちゃんとストッパーに回ってくれるのは血と言えば血なのかな、と今少し思いました。
個人的にゆずと楓もかなり好きなのでこれからの掘り下げにも期待しています。
















それにしても毎回キスの描写がえらい印象に残って素敵ですね
加えて新キャラも順当に面白かったし良い具合の3話目だったかなと
どんどんと深化していく二人の様子がこれからも楽しみ。




(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。第3話「たわわな果実」 感想

2014-01-19 12:36:42 | アニメ
















男性不信とその再発。
















美月は母親が所謂だめんずに引っ掛かってる所を散々観てきたのもあって、
今のような中々男性の他人を信じ切れないような性格になってしまった
風呂場での夕哉兄ちゃんは正しくイケメンで(顔も)格好良かったんだけど、
「女のきょうだい云々~」の台詞に関しては確かに傍目から見るとかなり矛盾してますし
また調子の良い事をのたまう今まで見てきた男性陣と変わらない何かを感じてしまったんでしょうね
ただ夕哉兄ちゃんの言う通り幼い頃は兄貴として接して来たからある種の不可抗力ではあるんでしょうが・・・

でも、はっきり言って「そのまま」ではいけませんよね
そのまま男性を信じずに生きて行ったら結果的には不幸になってしまう
だから日和の行っている事はただ単に自分自身の欲望以外の目的もあるんじゃないかと思います
夕哉に対しては好感度上がったり下がったりを繰り返してますけど、でも彼の誠実さはきっと伝わっている
そういう風に徐々に徐々に「雪解け」を進めていく真っ当さが個人的には好みですし
ご多分に松沢まり作品らしいなあ、って思えますね。

そして、今回はそんな美月だけではなく夕哉兄ちゃんもそこそこ意識し始めましたね
立派に兄貴やってやろうと頑張ってたんですが徐々に女性として美月を意識し始めています
あられもない格好にドキドキしたり、そんな思考を振り払おうとしたり
そういういじらしい二人の様子を眺めるのが最高にニヤニヤ出来るような作品です
多少生々しい部分はありつつも真面目に恋愛描写にも着手してるのが私的にお気に入りの部分ですね
今回も色々とトピックが多くて非常に面白かったです!
「日和の気持ち」とのたまいつつ、ちゃんとドキドキしてたりやきもちやいてるのがいいなあ、と


それにしてもアニメでも美月の反応や仕草はすこぶる可愛くて癖になりますね
純な風ですが意外と夕哉が服を脱いだだけで挙動不審になったり(想像しちゃった?)
ブカブカの服を着てちょっと赤くなってる表情や、
イケメン夕哉にドキッとしたり、
水に濡れたパンツを見られて「何見てんのよ」と恥ずかしがる仕草と
その容姿と性格に似合った下着の描写もまたラブコメ的な旨味があって良かったです
一番は勿論倒れて重なってしまったあのシーンですけどね(笑
ちっぱいを気にしたり、
「やきもち?」と言われて赤くなったり
強風の中いちいちスカートを押さえながら歩く姿だったり女の子の繊細な可愛さがよく出てて素敵でした
そういうディティールの細かい女性らしい描写の妙は女流作家ならではの視点と言う気がする
確かにガードしつつ顔赤らめながら歩く姿は男性的にグッと来るものがありましたね

美月ちゃんの素晴らしい部分はそういう過剰な恥じらいを持ちつつも、
性的な事に興味やカタルシスを感じないわけでもないギャップなのだと思います
こんなに赤面のシーンが似合うキャラクターも早々いないような(笑
サービスシーンは多いものの
キャラクター自身には確かな羞恥心、プライドが備わってるのが利点の一つだと思う
だからこそ余計にサービスの場面で「おっ」と思ってしまうんですよね(笑
最後のTSTのみ見られた時の反応もまた両方おいしかったです。どうもありがとうござ(略

サービスシーンがある、というのは個人的にはラブコメに於いては評価ポイントですが
ただ単にサービスシーンを連発しても意味はなく「好きなキャラだから」というのが重要です
要するにそういうシーンを見れて「嬉しい」と思えるくらい良いキャラに仕上がってるのか、が大切
その意味だと美月ちゃんは合格ラインを余裕で越えてるくらいに魅力溢れるキャラクターですね
それもまた土台の「信じ切れないけど、段々と信じていく」というストーリーのコンセプトが秀逸だからかと
彼女もただ仏頂面かましてる訳じゃなく彼女なりにある程度の健気さは持ち得ている
そのバランスがやっぱり良いなあ、と感じた3話目でした
雪那姉さんが意外と美月を心配して構ってくれる「いい人」だった憎めない塩梅を含めて素敵な回でした
後半のドキドキしながら笑える感じも良かったけど、夕哉の誠実さが垣間見れた前半が特に好きです。
















しかし日和のぐぬぬ顔はアニメ版ならではの遊びって感じで面白かったですね
後半は逆に美月が似たような作画でデレ顔を叩き出していたり、
前半と後半のコントラストもまた冴えていた回でした。着実に事態が進展していく地に足のついた感じが好み。
そして原作の素朴な良さも滲み始めていて原作ファンとしてもとても嬉しかった回でもありました。
OPの歌詞もちゃんと聴くとすごく良く出来ててファン冥利に尽きるアニメ化かもしれない。




(アニメ)桜Trick 第2話「もうひとつの桜色」「放課後はハリーちゃんと」 感想

2014-01-17 13:32:04 | アニメ

















放課後キスタイム。


















2話目でも「これが彼女たちの普通」と主張するかのようにキスを繰り返してた訳ですが
どのキスにも趣や雰囲気があると思うんです そこが個人的に好みなポイントですね
友人のキス模様を偶然見ちゃって自分たちもしたくなっちゃったり
春香が自身の欲望だけではなく、本気で優と高校通えなくなるから辛いと吐露した後のキスだったり
帰り際の官能的に高まったからこそ、そして自身に尽くしてくれたからこそ素直に交わす愛情的なキス
あくまで私の尺度ではありますが「なぜここで?」っていうタイミングはなかったと思うので
そこがある種の真っ当さを演出していて観てて気持ち良かったです
気持ち良かった・・っていうのは
もちろんダブルミーニングですけど(笑 やっぱり独特の色気があって突き抜けててスゴイわ。
放課後の教室で静かに燃え上がる二人、情感も率いて・・・っていうのが物凄くツボを突いてくるんです
観ててドキドキするというか、いけないことを垣間見ている感覚にもなる、その甘酸っぱさが大好きなんだ。
客観的にみれば女同士かもしれないけど、そんなんお構いなしに彼女らは彼女らの世界を構築している
その一般から切り離された感触、二人だけの世界が広がっている感触にもまたグッと来ます
若干変態成分が多い(笑)春香と
恥ずかしがりながら本音を曝け出していく優のカップリングの素晴らしさ
どんどんと素直になっていく彼女らの過程を観ているだけで面白い作品ですね
これからは春香の一方的な欲求でもなくなるみたいなのでその変遷も含めてこれからが楽しみ
破格のクオリティだった初回に引き続き独自のエッセンスを強く感じられたこれまた最高の2話目でした
一方が盛り上がっている感覚ではなく、二人とも熱中し始めた感覚が観てて嬉しかったしニヤニヤしましたね
やっぱり恋愛はお互いが強く求めあうのが一番!

個人的にはそんなプチ変態(笑)の春香の様子を眺めてるだけでも退屈しなかったです
なんでしょうね、ただ単に生活態度だけなら優よりも春香のがよっぽどちゃんとしてるように思えるんですけど
思考の仕方に関しては春香よりも優の方がよっぽど常識人に思えるというか・・・
だから多分観てて退屈しないんじゃないかなあ、と思います
まじめな部分と変態的な部分が上手く混ざってるので
それがメリハリになってるというか、
それは優ちゃんも同じで基本的には怠惰かつ子供っぽい姿を晒してますが
春香が暴走しそうになると常識的に彼女を止める役割を果たしている、という
子供っぽいけど常識人、大人びてまじめだけど思考は斜め上の二人
そういう組み合わせ的にも抜群の相性に仕上がってるのが観てて楽しいんだと思います
お互いのアレな部分を自然に補完しあう間柄というか・・・
特にすぐに妄想癖が飛び出し発情状態になっちゃう春香を冷静に諌める優の視点が面白い(笑
思わず百合関係をオープンにしそうになっちゃった春香をつねって牽制するシーンがあったり
春香は自分らの関係性に盲目的なんだけど、優はその普通じゃなさに自覚的なんです
それをわきまえつつも、本音も濁したりしない・・・という
キャラ設定が実に秀逸だと感じますね
本能には逆らえない、
肝心な部分は素直に自分を曝け出してくれるちょっとツンデレに近い緩急があるのが個人的に好きです
春香もまたそんな彼女の本心を察して明け透けに喜ぶ仕草がとても可愛いですね
相変わらず物凄いレベルの嫉妬深さを垣間見せたり、
優の事を想い出すと周りがドン引くくらい振り切れて感情表現が豊かになってしまうキャラ性がユニーク
テスト中にキスを想起しちゃってモジモジしている優を見て興奮して倒れるオチは笑いました
その他にも百合に対する反応が諌められるぐらいに過剰なのも面白い
情感、趣が強くあって観てて気持ち良かったのは勿論
土台となる二人のキャラクターが個性的で際立ってるからこそ観てて退屈しない
そういう真っ当な正しさも往々にして感じることが出来たのも2話で良かったポイントですね
声もかなり似合っていて春香も優もかなり活き活きとノリノリで演じられている印象が私の中であります
春香のちょっとイっちゃってる感じとか優の無邪気な可愛らしさとか聞いててとても心地良いです

個人的には課題の件で優が春香を道づれにしたところとか(笑
あとはコトネとしずくが階段下で事故ってる場面を見て「一大事だ」って叫ぶところの
二人の反応の仕方がまるで違うものだったのもユニークで良かったと思います
本筋だけではなく、細かい部分でも楽しく感じるのがこのアニメのいい部分ですね


そうそう、2話目も普通にギャグが面白かったです
ストーリーと一緒に味わえるからなのかどれも普通にクスクス出来る感じ
ノート見せてもらうために色香で誘惑する小悪魔な優ちゃんとか
笑ってても口元だけは怒ってるしずくとか
気持ち悪いハリーちゃんとか(笑
勝手に妄想して壁ドンした挙句ゆずのせいにするシーンもまた面白かった
楓が美少女ぶって非難されるシーンも面白かったし(でも結構イケてなかった? 笑)
前述のように変態的妄想の数々、楓とゆずすらそういう関係だと妄想する暴走っぷりも楽しかったですし
単に百合描写云々だけではなくギャグもしっかりと笑えるのが1話に引き続きとても良かったです
ゆずちゃんは何気に某あかりんのようなイジられキャラっぷりを確立し始めてますな。
天丼的に広げつつ、彼女と楓のエピソードなんかもいずれは期待したいです。
色々な意味で「濃厚」なアニメだと感じますね、これは。

コトネとしずくの関係性の描写もすごく良かった
要はメリット・デメリットだけの関係性とかじゃなくて
そうじゃない「無償の気持ち」も欲しかったという心情なんじゃないかと
確かに観返してみると環境や身内のことだけでしずく自身には触れてはいない
だから彼女のモヤモヤも納得出来ますし、不敵にからかいつつ乙女の表情を見せたコトネもまた可愛かった
その後しずくがいるから・・・と言い直した一連のシーンもまたドラマチックで良かったですね
いつも明るくないから怒ると更に仏頂面になってしまう、なので無理矢理取り繕う、という
そんな性格もまた生きてるキャラだな、リアリティあるなと思えました
真剣に恋愛も描いてくれるのがまた好印象です
個人的にはしずくは当然ながらコトネの意外な表情なんかもこれから見てみたいですね
コトネ自身もしずくを強く想ってる気持ちが伝わって来た塩梅が素敵でした。
次回も楽しくニヤニヤ出来そうな回で期待!です。














それにしてもOPの昔の歌謡曲みたいなアレンジは中毒性あるよなあ
あれもこのアニメを更に独特なものに押し上げてると思う
ちょっと浮世離れした感じというか。
少し淡い色合いの作画もまた好みで観ていて終始心地良いアニメかと思います。
すごく「純」な気持ちがストレートに伝わって来る作劇が大好きだ。



(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 第2話「嵐の中で輝いて」 感想

2014-01-12 18:13:44 | アニメ


















やっぱどうしても書きたくなっちゃって・・・。
初回の感想も同時に書き下ろしたのでよろしければどうぞ。

















1話を観た時は割とキャラデザ寄りで松沢さんっぽさはそこまで感じなかったんですが
2話では結構意識して原作っぽいカットを出そうとしてくれてる気概は感じました
それがまず嬉しく、日和なんかは原作に負けないくらいキュートで活き活きとしてる感じに描いてくれて
自分の大好きな原作に命が吹き込まれる喜び、のようなものを私なりに感じています
こういう感覚は割と久々なんですけど
やっぱり以前から松沢作品全般が好きだったのでそう感じるんでしょうか
小倉唯の声も思ってた以上に似合ってる印象ですし日和が一番アニメ化に際して良い描かれ方してると思う。

この作品は所謂最近流行のラノベ風タイトルではあるんですが
実はそう見えてそれらとは決定的に違うポイントがあります
例えば俺妹でもはがないでもはまちでも俺修羅でも脳コメでも、漫画のわたモテでも
こういう文章系タイトルっていうのは決まって「言ってる奴」が主人公なんです
主人公の置かれてる状況を自ら説明している、というコンセプトな訳で。
 だけど、「妹ちょ。」に関して言えば「言ってる奴」は全然主人公でも何でもなくて
主人公は妹の美月でその次に日和がいる・・・という何気に法則破りになっている
要するに「言われてる奴」が実は主人公なんですね
これがよくよく考えてみると結構面白い上にさり気にざん新というか、ある種の応用的というか
逆に言えば「紛らわしい」って事でもあるんですけど(笑 しかしこの時点でやはり意外性あるなと思ったね。

話は逸れましたが、アニメ化でより活き活きと描かれるようになった日和の話。
前回の感想で日和に関しての軽い考察をしたんですけど今回もまた振り回しているようで
実は結果的に美月の為になっている・・・という描写が多々観られました
まずは運動に対して、授業に対して消極的な美月を
引っ張るかのように憑依して活躍させて持ち上げてみたり
一回おだてられた分その意識は次に繋がるだろうしそれ自体が彼女へ向けてのメッセージになってるなと
要するに「もっと能動的になってよ。」と さり気にクラスメイトの好感度も上げる事に成功してる。
 そして、引っ込み思案で人見知りで言いたい事も言えない彼女を尻目に
堂々と「トイレ行きます」宣言もまた無神経ではなく彼女の為を思っての発言だと思う
直接言葉には出さないだけで、そういう細かい部分に美月への水面下のメッセージが込められていて
それに触れるのが個人的にやたら楽しかったりもしたんですが
決定的だったのは「死んじゃいたい」って零した美月に対して「死ねば」と言い放ったシーン
自分はもう誰に心配をされる事もなく、心配をしてくれるような人も誰もいない
その現状に気付けずに甘えている美月に関して
彼女の本音がバシッと出た好シーンではないでしょうか
本当は周りにはいい人たちばっかりなのに、思春期故素直になれない美月に対しての牽制のような言葉。
日和が美月に与えているのはトラブルだけではなくそういう「気付き」だったりもするんですよね
ゲージが一定値下がると死ぬ、っていうのも未だに仲良くしようとしない美月へのハッタリかもしれないですし
日和のわがままを聞いているようでその実美月自身への快方を手伝っている作風でもあります
彼女の存在は色々と刺激的ではありますが
そういう地に足の付いたメッセージ性を感じる事が出来るのもまた良い部分ですね

ただ、女の子のそういうのもっと認められても~的な台詞に関して言えば
原作の時から思ってたんですが随分と生々しいですね(笑
こういう部分もめっちゃ好きなんですが。
明け透けというか、
遠慮がないというか
女流作家が描いてるだけにやたら説得力を持っているのが素晴らしく。
普通にオナニーシーンがアニメで描かれているのは正直「よくやった。」と
それも含めて真っ当な人間ですからね
ある意味下ネタの極地を観ているようで個人的にはすんごく面白かったです(笑)。
こういう「生々しさ」もまた「妹ちょ。」の魅力の一つなんですよね。


さて、1話ではまだ素直になり切れなかった美月ですが
2話では日和の言葉に諌められたり徐々に夕哉の魅力に気付き始めたり
段階を踏みつつ変化も見られました
こうやって原作のテンポを大切にしてくれる姿勢は評価すべきですね
結果的には大惨事になったけど(笑 不器用ながら本気で心配してくれた夕哉兄ちゃんの誠実さ
加えて風呂上りの邂逅(笑)にちょっとドキドキしつつある乙女模様の描写
この作品の本質は、
そういう少女漫画的なエッセンスと男性向けサービスの融合だと思っているので
その意味では正にバッチリ!な後半でもありましたね 夕哉の靴だけの玄関を見て
ちょっと意識しちゃう描写等そういう繊細な心証描写がちゃんと光っていて満足度高めでした
最後には再び「ようすがおかしい」と揶揄されても仕方のない奇行を不可抗力で取ってましたけど(笑
でも、順調に相互理解までの道程は歩み始めてる感覚をきちんと掴めたのが嬉しかった2話目ではありました
ここから美月ちゃんもどんどんと変化していくのでその過程をアニメでも楽しみたいですね。
夕哉もアニメでも普通に格好良く頼れる兄ちゃんに描かれていて一安心でした
何気に彼が買い物行って料理も作ってる描写も挿入されてましたし
一種の憧憬を抱かせるには十分とも言える作劇でしたね。面白かったです。

で、初回は放尿達成後に快楽を味わっている展開で終わったわけですけど
まさか次の回でも放尿があるとは思いも・・・いや、当然ながら知ってました(笑
知ってたけど今週観て「ああー、天丼的な意味合いだったんだ」って改めて思った感じです
あれはあれで夕哉の美月意識に貢献している重要シーンなんですが
こう、しっかり観てると随分アナーキックで中々に恥ずかしい場面ですな(笑
単純に笑いましたけど、
でもそんな風に恥辱にまみれてる彼女も個人的には好きです。はい。
そして終わり際の前述のオナニーシーンに関して言えばサービス的にもすごく良かったですね
やってる事は官能の極みなんですけど、日和の描かれ方がキュートなせいかポップに可愛くも映ります
二人の絡み的な意味合いでも楽しめたのもプラス でもそれもある種の「リアルさ」を付随する為でもあるので
決して無意味にもなっていない塩梅もまた良かったです 日和の願望の一部なんですよね。
そして夕哉を素直に受け入れる為の行為でもあるという。


















原作の旨味を真っ当にアニメにしてる印象なんですが
その中でも日和のキャラ性が洗練されてる感覚なので原作ファンでも色々と気付けて面白い。
なので、原作ファンも是非一度観てもらって色々と気付いてあげて欲しいですね。
日和の夕哉お兄ちゃん好きが本気で伝わってくるのも好みなポイントです。




(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 第1話「美月SOS」 感想

2014-01-12 16:24:02 | アニメ



















記念すべき初回。原作ファンの視点で書きます。



















この1話が放送される前、なんだかすっごくドキドキして
いちファンなだけなのに緊張しながらTVの前で待機してたんですが
それくらい原作・・・っていうか作者の松沢まりさん自体が大好きなので
その意味では今期最も期待していた、クオリティの良さを願っていた作品なんですね
他にも原作が大好きな開始アニメもありますが松沢さんは10年選手で初のアニメ化、ですから
そう考えると何だか感慨深くて自然に興奮してしまっていたのかもしれません。

「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」略して「妹ちょ。」は元来の松沢作品に比べると
明確にサービス方面への意識を強化した「変化作」になっており
元々こういう作風ではないんですけど
そんな中でも徐々に「松沢さんらしさ」が出てくる塩梅が個人的に大好きで
極端に男性向きにアガる仕様と元来の松沢さんのセンスが融合しているのがこれまた好みな作品なんです
原作通りに行くのであればこれから段々と繊細な心情描写、素朴な心境描写が出てくると思うので
取り敢えずはこれからの変遷や描かれ方に期待したい・・・と思える初回でしたね。
設定等は飛び道具的ですけど
実際は結構段階を踏んで恋の行方が描かれてますし
この作品の本当の目的は過剰なサービスではなく「互いが互いを受け入れる道程」だと感じているので。


で、この初回に関してざっと感想を述べますと
まずは普通に面白かったです(笑 正直2話を観る前までは放尿達成で終わりかよ!?っていう
そういう気持ちもあったんですけど2話を観たら「天丼的な意味合いだったのね」と素直に納得出来ました
まあそれがなくとも単純にこの辺りの美月ちゃんの様子は良い意味で滑稽で面白くはあったんですけど。
自分自身も道端で強烈にしたくなって、でも出来なくて必死にトイレまで辿り着いて
ようやっと解放された時の喜びは知っているので
その意味でも感情移入出来・・・ってこんな話はいいんですけど(笑
この一連のトイレ騒動はアニメオリジナルですが原作で観れなかったTSTの使い方を観れて
中々良かったかと思います まあ女の子の恥辱メインだと誤解されそうな危険性も含まれてましたが(笑

「妹ちょ。」のメインテーマは関係性の雪解け、相手を素直に受け入れることだと思っています
冒頭の夫婦の会話もアニメオリジナルなんですけどあれはかなり上手かったと思います
元々美月は難しいお年頃で人見知りで、母親との生活を大切にしていて
そんな中に勝手に(実質的に家族とはいえ)それまで他人だった人物が多少馴れ馴れしく入ってくる
そういう状況に辟易している主人公の美月の心身的成長だったり「受け入れ」を主に描いている作品なので
その意味じゃ冒頭のオリジナルの会話シーンは原作の意図を汲んだ脚本で個人的には正解だと思う
あれでより美月の態度に説得力が増しましたし、感情移入も出来るようになった
だからこそ夕哉兄ちゃんの頑張りが光る作劇にもなり得ていますし
彼の格好良さも際立っている
所謂本当に際どいシーンが規制されてるのはまあBlu-rayなんなりで再確認するとして
この作品本来のテーマである「どんどん素直になっていく過程」が重要視されてたのは嬉しかった
こういう部分を忘れずに原作の良い部分を更に伸ばすようなアニメ化になって欲しいです。
ちょっと早いけど日和の介入によって美月があっさりお兄ちゃん好きになるギャップ&
その後の元通りになる時の不条理感もきちんと面白かったです
確かに、「ようすがちょっとおかしい」ですよねー(笑
まさかこのタイトルで実質スタートを切る演出になるとはね。これまた原作好きにとっては嬉しいポイント。

日和は、単なる自己満足やいたずら心から美月に憑依している訳ではありません
勿論大好きだった夕哉お兄ちゃんに対する未練やいちゃいちゃしたい欲望もあるんでしょうけど
恐らくはそんな夕哉お兄ちゃんの意図を汲み取らず邪険にする美月が許せなかった
自分の想い人がそういう扱いや苦労を背負ってるのに見兼ねた気持ちもあったんじゃないかな、と思う
要するにもっと夕哉の人間性の良さや優しさ・気遣いに目を向けて欲しいというか
結果的には夕哉の幸せを願ってる子なんじゃないかと
「そんな風に扱うなら変わって」、と
そういう心情を感じながら観るのもまた楽しいかもしれませんね
今はまだ振り回しているだけですけど後々彼女の行動がプラスになって行くので。
トイレに入ってる時に色々言ってくれた言葉を美月が全部拒絶した事に日和がムカっと来て、
その想いに応えようとした描写が実に象徴的でありました そういう繊細な部分にも注目して欲しいですね。




















振り返ってみれば色々と「気付き」のある内容にもなっていて中々好印象です
未だ受け入れられない美月、受け入れられようと頑張ってる夕哉、そんな関係性にメスを入れる日和
トライアングルの模様が何気によく出ていた初回だったと思います。原作の補完描写にもさり気に拍手。

あ、それと正太郎は授業中漫画読んでるな(笑)。