goo blog サービス終了のお知らせ 

超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。第6話「おお!幽霊人間」 感想

2014-02-12 03:17:15 | アニメ

















天国と地獄。


















美月にとってはTSTを見られたこと、
あんな変な格好で悶絶していたことは当然ドン引きの対象になると思ってたみたいですが
意外にも・・・意外でもないですけど、夕哉兄ちゃんはそれにも理由があると考えて
結果的には真剣に彼なりに向き合ってくれたんですよね
何よりも引かなかった、笑わなかった
要するに嘲笑や差別の対象には一切ならなかった訳で、そういう所にも彼の生真面目さが出ている上に
その態度と真摯さに美月もまた気持ち救われた・・・というこれまた美しいお話でありました
美月は多分段々と夕哉に対する好感度を上げている最中なんだと思いますが
だからこそ変な子だと思われるのが苦痛だったわけで
でも実際のところ夕哉お兄ちゃんは思ってた以上に懐が深くちゃんと事情とかを考えてくれるような人だった
そんな夕哉に対して再び感謝の気持ちを表すエンディングもまたきれいにまとまってて良かったと思います
美月の可愛さやいじらしさは当然出ていましたが
それ以上に夕哉お兄ちゃんのすっごい真面目に考えてくれる気遣いが光りまくってた回でしたね

自分の家族だから、大切な義妹だからこそ
悪い方向には解釈せず、彼女の気を察して自分なりの意見を提示してくれる
その様子は「変な子」と引かれてる事を想定していた美月にとっては予想外の姿勢で
そんな夕哉なりの気遣いや優しさがこれまた美月の心には響いたんですよね
まず事情から先に考えてくれる性格というか
必要以上に責めてこない距離感に救われた感じ
そういう夕哉お兄ちゃんの些細だけど大切な「性格の美しさ」に美月がどんどん救われたり惹かれたり
結果的には美月の為の物語になっているところが観ていて素敵だなあ、なんて思います
これでまた一つ「雪解け」を果たした訳ですが
こういう風に彼への好感度や理解が積み重なっていく面白さこそが「妹ちょ。」の本質なんですよね
設定こそストレンジですがやってる事は至極真っ当な兄妹愛の物語だったりする
妹の奇行を垣間見ても引かずに怒らずに真剣に考えてくれる夕哉
美月もまたしたくてしてる事じゃないだけに、そんな夕哉の姿勢に毎度助けられ段々と好きになっていく
日和の為のお茶目だけではなく
その水面下では何気に夕哉が信頼出来る人間だと言う事実を知らせる構成になってて
そしてそれが最終的には美月の固かった心の扉をどんどんとこじ開けて行く・・・という
そういうこの作品ならではのメソッドが美しく決まってて観心地は抜群でした
ラブコメ的にも相当ドキドキ出来ましたし、
この調子でどんどんと「雪解け」の様子を描いていってもらいたいですね。今週も面白かったです!


日和は多少暴走気味ですが、
今週の日和は今までとはちょっと違う「恥じらい」があって非常に良かったですね
あそこでこの道を選ばなければ誰にも知られず滅んでいた彼女の気持ち
そして夕哉お兄ちゃんを幸せにしてあげたい願望
その想いにも切実なものはあるとは思いますが、流石に行為に及ぶのは行きすぎと言えば行きすぎ(笑
だけど結局は恥ずかしくて美月にバトンタッチしてしまった結末は因果応報ですかね
でもそんな彼女もまた新鮮で可愛かったと思います
これもある種のギャップなのかな(笑)。
彼女も彼女で重たく寂しい気持ちを抱えてるだけに最終的には幸せになって欲しいですね
なんかそういう事も強く感じつつ観ていたお話でした おてんばな部分が目立つのが玉に瑕ですが(笑)。

そして今週は相手役の夕哉の視点がいつもと比べて多かったですね
彼も彼で結構思春期入ってると思いますけど、すっごく真剣に義妹の事を考え続けていたり
なんとか美月を「変な子」にせず納得出来る着地点や理由を探してくれてたり
何というか、「決して見下さない」姿勢が格好良かったですし
雰囲気に流されない芯の強さも良かったと思います
でも一番はやっぱり美月の事を心から気に掛けてくれているその「優しさ」にグッと来ましたかね
彼の好感度は多分ずっと上がり調子のままだと思うのでここからの良い兄貴・家族っぷりも楽しみですね
ちょっとドギマギしてる夕哉兄ちゃんは正直可愛くもありましたね(笑
妄想の様子も面白かったですし、
きちんと登場人物に好感度が持てる作りはやはり流石のものがあると思います
個人的には今期のラブコメの中でも随一に好きなアニメですね 美月も夕哉も両方可愛いよ(笑

う~ん、しかしまあ、あんな格好であんなテンションで部屋に入って来るとは
実においしいシチュエーションでもありましたね
その分美月にとっては気が気でなかったでしょうけど(笑
ストーリーの流れは勿論サービスも目を惹く仕上がりで今週の出来栄えもまた良好と言えるものでした
そこも目立つけど、最終的には素朴さが滲んでるように思える塩梅が実に素敵でした
あくまで個人的な評価ですが、本音でそんな風に思いますね。


















Cパートはアニメオリジナルのアレンジでした
これじゃ夕哉の方がアレですな(笑
まあ基本的には「心配」から来てる行動ですけどね。
今週も登場人物の感情の流れ・気持ちがよく伝わって来て私的にお気に入りの回でした。




(アニメ)桜Trick 第5話「お姉ちゃんとお茶しよう!」「魔女とリンゴとお姉ちゃんと」 感想

2014-02-07 12:05:13 | アニメ

















今週はちょっと優ちゃんが意地っ張り?(笑)。
















最初の頃は春香が一方的に求愛してるような感覚もあったわけですが
(勿論優ちゃんは優ちゃんで春香を大切にもしてたけど)
今週分を観てると優ちゃんもすっかり春香にお熱状態みたいでその変遷が観てて楽しかったですし
優ちゃんもしっかりと嫉妬してくれる辺りに益々「本気になってる」感覚を味わえて観心地良好でしたね

なんというか・・・「いつだって好きな人の傍にいるのは自分でいたい」っていじらしい気持ち
「仲間外れにされたくない」という純粋な欲求を感じられたんですが
それも結局は「好き」「想い」の裏返しなワケで
それを考えると気持ち的にニヤニヤしてくるというか
しかも春香自身も別に作為的にやった事ではなくあくまで「優ちゃんのため」の行動であったワケで
そういう結果的には互いが互いを想って行動出来てるシンクロ感が観てて心地良いのかな、と
優ちゃんの為に一生懸命頑張る春香もまた心証良かったですし
そんな春香に求愛の意を見せる優もまたいじらしく可愛かった
そこからのキスもまたドラマチックでグッと来たなあ、って思ったんですが
春香としては以前とは違って優ちゃんの方から求めてくれる状況が嬉しくもあるんでしょうね
初回辺りでは春香の方が余裕ない感じにも見えてたのに、
今はそんな春香の大人な目配せが可愛かったりもする(笑
そしてそんな態度の裏には春香の根源的な喜びも垣間見えたり・・・素朴で良いお話でした
ちょっとわがままできつく当たる感じの優ちゃんもまた新鮮で良かったな、と
元来の性格からではなく水面下で春香への強い想いを感じられるからこそ可愛く思えるんでしょうね
でもサプライズでより強く喜ばせようと画策してくれた春香の気持ちもまた健気で素敵だったと思います
春香は人前でいちゃつこうとする困った部分もあるけど、それ以上に思い遣りの強い子だな~、と
二人の「想い」がしっかりと伝わって来る作劇がやっぱり大好きです。


後半は後半でそんな春香の優バカっぷりが冴えてましたね
具体的に書くと春香の優魔女推し、コトネのしずく魔女推し合戦かな(笑
お互いの恋人を盲目的に贔屓する構図がやたら面白かった上に春香の優への夢中っぷりがまた楽しかった
そんな中で結局美月会長の参加が確定したのもモヤモヤが残らず良かったかな、と思います
廃校が決まってるので、
もう二度と3年生と一緒に文化祭を行う機会がない
だからこそ、最後の「全学年で行う文化祭」をより特別なものにしたい・・・
そう考えると本当に参加も必然的なものに思えてくるから不思議ですね
そういう「儚さ」というか、刹那的な感触というか
それもまた「桜Trick」の魅力の一つなんだろうな、とは思います
喪失が決まってるからこそ、自分たちの手でより思い出に根深く残るものに変えていきたい
何気にそういった「能動」の要素がちょいちょい含まれてるのが個人的にいいなあ、と感じてます

そして美月会長と擬似キスをしようとした春香に対する優の嫉妬も良かったですね
ああいう場面で嫉妬して「くれる」って事は本気の証拠でもありますから
これまたニヤニヤ出来たワンシーンでもありました
その後の教室での隠れてのキスシーンもまたドラマチックで良かったですねえ
正直ああいうの観てるとドキドキしますしいかにも思春期!って感じのシチュでいいですね
教室の中なんだけど、そこだけは二人だけの世界というか、空間を捻出してるというか
ロマンチックな雰囲気が多々出ていて素敵なシーンでありました
いつも思うけどキスシーンまでの持って行き方がいちいち情感というかセンスがあって好きですね
今週もまた適度に二人のラブラブっぷりを拝めて最高でしたし切り口も違っていて新鮮でした
今週は優ちゃんのが何気に嫉妬回数多いっていう(笑
優ちゃんも今やすっかり春香バカになりつつあるなあ。それもまた観てて楽しいです。
優ちゃんがどんどん春香に夢中になっていってる感覚が堪らない。
















毎週感じてますが、
今週は特に官能的な要素が強めだったと思う
この手の作品にしてはキャラに色気がしっかり付着してるのがまたお気に入りです
ゆずの貧乳ネタも個人的に笑えました(笑)。美月会長がまた色気ムンムンでヤバいッス。




(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。第5話「いけないボディ・スナッチャー」 感想

2014-02-05 11:39:20 | アニメ


















女の子の気持ち・・・。とってもアンニュイかつ官能的な回でした。
















何故TSTを見られて恥ずかしく思うのか、と言えば
元々TST自体恥ずかしいものですけど、それ以上に「あいつに見られた」というのが重要なんだと思います
ちょっと雪那に対する嫉妬心みたいなものも出てきて夕哉兄ちゃんを意識しつつある今だからこそ
そういう姿を見られたのが堪らなかった、優しい彼にたどたどしくされるのに耐えきれなかった
同時にそういう姿を過剰に気にし恥ずかしがる美月は最高に乙女ちっくで
女性としての矜持なんかも感じたりしたんですけど、
それがきっかけで日和と衝突する場面もありました
普通に考えれば美月の言ってる事が「正しい」事ではありますが
日和は日和で重たい感情を抱えてる女の子だったりするから余計に辛いんですよね
最後にはそんな日和の姿が夕哉にも見えるようになるわけですが・・・正直原作読んでるのに
「この後どうなるんだ?」って気分になっちゃうのはやはりそれほど突き抜けたストーリー展開だからですかね
結末は既に分かってますが気持ち的には未読の気分でワクワクドキドキしながら来週を望みたいと思う
何気に美月の夕哉に対する想いとか好感度が着実に上がっている辺りの「ジワジワ感」が素晴らしいですな
正直サービス展開も含めてむっちゃ濃くて面白い内容に仕上がってたのでは、と思います

そんな美月ちゃんのアンニュイな感情に触れるのも個人的には楽しいですね
雪那さんを見て思わずプロポーションを比べてしまったり、劣等感から一緒に遊びたくなかったり
パレオの下を気にして退屈そうにみんなの遊ぶ姿を眺めてる感じとか私的にツボでした
そんな中でも時折夕哉を気にしてテレたり嫉妬したりとバランス的にも良好
その上ちょっと危ない時には構わず助けに行く正義感、
今回は失敗してしまったけれどそれもまた主人公らしい健気なアクションで良かったと思う
そういう女性ならではの気恥ずかしさだったり遠慮する感じがいかにも乙女の思考回路って感じで
こういう部分にも女流作家ならではのラブコメだなあ、って垣間見る事が出来て非常に良いですね
そしてその後の夕哉兄ちゃんの疑似暴走で思わず想像してイッっちゃう辺りのえっちさも良かったです(笑
官能的な想像もしつつ少しずつ想いを寄せていく感じはある種の真っ当さがあると思う
そんな「妹ちょ。」が個人的にはずっと大好きなんですね。


相手役の夕哉お兄ちゃんに関して言えば今回も今回で「王子様」やってましたね
美月のピンチにすぐにお姫様だっこして連れていく行動力、TSTを隠す為に見せた機転の効いた行動
そして水着を2枚着用している用心深さ・・・というか結構気にしいな感じ?(笑
も結果的には助けになったし
風邪を引いた妹の為にしっかりと料理を作って律儀に出してくれる気の利いた性格もまた良い
こんなに優しくて構ってくれるお兄ちゃんだからこそたどたどしい態度がキツかったんでしょうな
でもなんか、そんな風に頑張って「家族」やってくれる夕哉兄ちゃんは素直に格好良かったです
こんな兄ちゃんならばこの辺で意識し始めるのも仕方ないよなーと思うくらいには、ね。

でも斯く言う夕哉兄自体も美月の性格の妙だったりTSTを目撃した事で
少しずつ彼女を「女性として」意識しつつあって、その描写もまたラブコメ的には良かったですな
何も気にしない聖人ではなく彼も彼で内側には悶々とした感情を抱えている、という・・・
彼の妄想もまたニヤニヤ出来て気分は良好な回でした
美月の友人も夕哉兄ちゃんを気に入っていたりさり気にそんな部分でも王子様モードを出してますね
そういう周りからも格好良い、と思われてる人に構ってもらえる多幸感も観てて面白いポイントのひとつ
男性向けのラブコメという範疇に収まる作品だとは思いますが
そんな中でも女流作家らしい部分もあるのが浮き足だってなくて好みです
相手役がきちんと格好良い男で、頼りにもなって、性格も思い遣りに満ちているという
だからこそ美月の心身の変遷にも説得力が生まれている「真っ当さ」がやっぱり観ていて心地が良い
今はまだプライドの関係で軋轢が発生してますけど、これまた「過程」の一部ではあるので
ここからのエピソードを観ていくのもまた至極楽しみです。

一方で正太郎と萌亜の描写も挟まれましたねー
こっちはこっちでまたリアルな「兄妹」の図って感じで観てて楽しいです
二人とも思春期だなあ、というか、原作だとこの二人の単体エピソードも描かれてるので
そっちもまたアニメ化して欲しいですね なければぜひ原作6巻を読んでもらいたいです(宣伝 笑)
若はげ、とかの絡みもまたコメディ的に笑えて良かったですね
絶頂のシーンも多々あって官能満点な回でもありました
その水面下で密かに恋心が芽生えていく塩梅もまた見事だったと思う
夕哉兄ちゃんの格好良さも往々にして発揮されていたし、この調子で突っ走って欲しいですね
個人的に応援しています。シリアスに官能と色々と濃厚で面白かった。
















それにしても毎回次回予告が面白いですな(笑
サービスシーンが多々あるのにも関わらず登場人物の心情もきちんと描いていく
その本質を忘れないある種の「生真面目さ」こそが「妹ちょ。」の面白さなんだと思います。
少しずつ二人の想いが変わりつつあるスライド感が楽しかった5話目でした。来週はOP発売ですね。



(アニメ)桜Trick 第4話「すっぱい大作戦?」「もしかして肝試し!?」 感想

2014-01-31 12:57:17 | アニメ


















どっちがより「子供」なんだろうね。


















「桜Trick」を観てると優と春香がどっちが大人でどっちが子供なのか分からなくなりますね
何度か書いてますけど見た目的には優の方が幼いし行動も子供じみてますけど
時折春香の方が意地張ったり駄々こねたり、
優以上に子供に見える時があります このアニメで面白いポイントってやっぱそこだなあ、というか
一方的じゃないからこそ二人のバランスや絡みに熱中出来るんじゃないか、と今週観てて感じましたね

もっと深く掘り下げると優ちゃんは所謂一般的な子供らしさ、
お化けを怖がったり誰かに無性に甘えたりまあ可愛らしいものが多いです
一方で春香の場合は自分に甘えてくれなきゃヤダ!って気持ちだったり
もっと自分を愛して欲しい気持ち
いつだって優ちゃんの隣にいるのは自分でいたい、という独占欲に近い気持ち
そう考えるとある意味春香の方が非常識的でやっかいではあるんですけど(笑)。
でもだからこそ春香が強く強く優の事を想い続けてるのが伝わって来るので心証は悪くないです

個人的にあんまり片方が引っ張っていく恋愛模様は好みではないので
優と春香みたいなお互い未熟な面があってお互いカバーしていくって方向性がとても好きだし、
私の感性にフィットするんですよね 二人ともまだまだ幼さが滲み出てるからこそ応援したくなる
そしてそんな中でも気持ちが通じ合った時には最大限にニヤニヤ出来る、っていう。
今週もまた素敵な瞬間を多々観れて眼福も眼福だった30分間でした。
私的には恋愛と官能はセットだと思ってるので
その点でも個人的趣向に合致する感覚で観ていて心地良いですし適度に興奮も出来ますね(笑
1話で期待した通りにこの二人のラブラブっぷりを突き抜けた形で見せ続けてくれてる信頼感も好き、です。


優の方がどちらかと言えば常識的だと思うのは
彼女は彼女で少し甘えんぼ気質が残ってはいますけど
結構自分たちの立場に自覚的というか、
二人の関係性を「まとも」だとは思ってない節が見受けられるんですね
誰もいない放課後の教室で熱烈なキスを求めてくる春香の想いに応えつつも
「バレたらどうすんの」「詮索された」とか春香に注意を促してくる
その優の視点があるからこそ余計にドキドキ出来る、っていうのはあるかもしれません
春香はもうOPの歌詞通りに「いつだってどこだって」って状態が恒常的になってますけど
それにちょっとストップを掛ける優ちゃんの役割が物語に良いメリハリを生んでいるなあ、と
優についてたメロンパンのこぼれカスを平気の平左で食べる春香に対して引く模様も何気に笑えた(笑

ただ、そういう過剰な求愛に常識的な視点を持ち出すだけではなく
時には春香の狂おしいほどの求愛に対して優もしっかり応えてくれる場面があったり
別に「まとも」だとは思ってないけど、だからといって自分の気持ちに嘘はつかない
春香の想いに誠実に応えてあげる思い遣りだったり、自分の想いもごまかさない「強さ」だったり
そういう点はある種の「大人っぽさ」も感じられてやっぱり素敵な女の子だなあと
夕焼けに染まる教室の中で
彼女を慰めるかのようにキスをするシーンは有無を言わさず美しかったと思う
優もいつも春香の頼もしさに助けられてるけど、その分寂しがり屋な春香を優もまた満たしている
そういう関係性がいつも観ていて素敵だなあ、なんて思いますね 
恋愛に関しては周りが見えなくなるほど心酔してしまう春香のいじらしさと
多少そこに対する分別は持ちつつも彼女を置き去りにもしない優ちゃんのいたわり
それらが毎回深く感じられるのがやっぱ個人的に好きだなあ、と
これからも二人三脚で歩んで行って欲しいものです。来週の二人もまた楽しみです。


そして先週に引き続き美月会長が面白い回でした(笑
こういう「詮索」をしてくるキャラって役割的には確かに必要ですし
だからこそ余計に燃え上がる感覚もあって悪くないですね
それに彼女自身も春香に惹かれてたり色々と面白い展開になっていきそうです
でも最終的には優と春香の関係性を認めてくれればなあ・・・とは個人的に思います
後ろにいる楓に気付かなかったりゆずの名前を間違えまくったり、優を怖がらせてた事に無自覚だったり
性格的にも天然ですっごく可愛かったですね(笑 そして作中ナンバーワンのグラマーっぽいです。

今週一番笑ったギャグはしそジュースよりも優ちゃんの唇のが甘かった~ってやつですね
のろけ過ぎな上に優ちゃんの恥ずかしがる反応が面白くて笑ってしまいました
後半の優とペアになれなくて駄々こねまくる春香も面白かったですが。
そして妄想が現実になるネタも意表突かれて良かったと思う。時には都合良く行く、っていう(笑














それにしても汗ばむ描写がすごく良かったですね
個人的に汗とか暑さとか気にせず無我夢中で絡み合う、ってシチュが好きなので
なんというか、毎週情感の演出が半端ないです。だからこそ不思議な感動があるんですよね。
何者も干渉できない、誰にも止める事が出来ない深い関係性が観ててグッと来てしまう。





(アニメ)最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 第4話「ハートキャッチ日和ちゃん」 感想

2014-01-26 00:23:59 | アニメ





















原作ファンとして「ありがとう」って言いたい。
















正直ここまでこのエピソードを美しくアニメ化してくれるとは思ってませんでした
いや、第1話の冒頭の追加描写の丁寧さの時点で「原作の本質分かってそう」とは感じましたが
本当に原作の本質を理解して脚本書いてくれたんですね・・・ってなんだか感慨深い気持ちになってしまった
それくらい今週は素晴らしかったと思いますね 純粋に感動出来たし、積み重ねの良さも十分に出てた
そして何より夕哉お兄ちゃんがあまりに格好良すぎました(笑
こういう真っ当に格好良い奴に惹かれていくって方向性はやっぱり女流作家のラブコメいいなあ、って
そんな風にも思えますし美月の心情の変遷や顛末の描写も色々と説得力があって良かったなと思いました
特に彼女が流した涙の意味合いがストレートに伝わって来る丁寧な作劇にはグッと来ましたね

元々松沢まり作品のちょっとくすぐったい恋模様とか真っ当さが好きだったので
アニメ化するのはいいけれど変な方向にねじ曲げられたりしないかな、という考えも少しありましたが
ここまでやってくれるんならもう安心して任せられるというか、それが凄く嬉しかったです
これまでのお話も順当に面白くニヤニヤの量も多めでしたが
松沢まりの真骨頂はこういう情感溢れる描写だったりするんですよね
それがめいっぱい炸裂する、そこをしっかりと広げてくれるような脚本に仕上がってたのが素晴らしかった
戸惑いつつも段々夕哉お兄ちゃんに心惹かれていく美月、気付きを与えてくれる日和、真っ当な夕哉兄ちゃん
どのキャラクターも最高に輝いてて観終えた後に胸がじんわりと暖まるようなお話でしたね
上手い具合に着地も決まっててこのエピソードを観れただけでもアニメ化に価値があったんじゃないかと思える
それぐらい原作のエピソードを丁寧に広げてしっかりと解釈してくれた手ごたえを感じられる傑作回でした。
「これだよこれ!」って大きく叫びたくなるようなラブコメの神髄が詰まってた回だったと思う。


アニメ版の感想ではよく書いているけど、
アニメ版だと原作よりもちょっと日和の意図が分かりやすくなっているように感じます
要するに、今回の妹チェンジ騒動、もっと言えばその前の乗っ取り計画については
「自分だったらもっと可愛い妹を演じれる」
「自分だったらもっと夕哉兄ちゃんに優しく出来るし幸せにしてあげられる」
そういう感情が際立ってしまったからこその行動だったんじゃないかなー、と思います
思春期といきなり出来た家族故に素直になれず必然的にそっけない態度を取ってしまう美月
日和の存在はエロの為でもなくトラブル演出の為でもなく
そんな美月に対する「気付き」として必要だからなんじゃないかなって観てて感じれるのが素敵でした
その過程で勿論そういう嬉しいサービスも発生しますけど、そこが本題や本質じゃないんですよね
こうやって結果を振り返ってみれば、日和の存在が確かに美月に良い影響を及ぼし
「私可愛くない妹だったんじゃ・・・」という気付きを与えている
そういう地に足がついた部分、
しっかりと目的を段階を踏んで進めてくれる真っ当さが日和の描写の時点でよく出ているなあ、と
それがもうこの世には存在しない日和が出来る、伝えられる、そして伝えるべき事でもありますから。
 同時に、ある意味今回は「VS美月」的なお話でもあったんだと思います
美月よりも自分の方が夕哉お兄ちゃんが大好きだし、妹出来るし、負けない、と。
だけど、夕哉が出した答えは例え不器用でも自然な方が良い、そのままの美月で構わない
仲良くなるのなんて無理矢理する事じゃなくて時間を掛けて近づければそれでいい・・・という
至極真っ当で、大人で、何よりも美月自身の事を思い遣った上での答えだったんですよね。
その時点で取り敢えず今回の「勝負」は美月が勝った、
だからこそ日和も流した敗北の涙・・・
日和がただ単に私欲の為に憑依したって訳でもないんだよ、というのがしっかりと伝わって来る作劇で
だからこそ美月にはその想いを汲んでやって欲しいな、と日和にも感情移入出来たのも大きかったと思いますね
中々のおてんば娘だったりもするけれど(笑 根はそんなに悪い子でもないんですよね。
そんな日和が少し思い出してもらった事で気持ち救われたシーンもまた観てて心証良かったですね
きっと松沢まりさんの事だから日和に関しても何らかの救いを用意してくれるはず。
でも、記憶に残ってる、忘れ去られてない事が今の彼女の最大の救いなんです。

で、中々素直になれなかったり恥ずかしいあれやこれを見られてついついそっけない態度になってしまう美月
心の中では段々と恥ずかしい気持ちも薄れ「日和の方がみんな幸せなのかな」なんて
途中から結構なネガティブモードに入ってしまいます
私個人的にこういうテーマ性のお話が好きな事もあってこの辺のカタルシスも満点でした
でも、夕哉お兄ちゃんは別に美月の性格は嫌じゃない、
難しいけれど、だからといって「変えたい」とか「変わって欲しい」なんて思わない
そのままで、自然なままで段々と仲良くなれればいいんだ、と、そんな自分を否定しなかった
変わる事も強要しなかった。そういう傲慢な考えではなくしっかりとした誠実な考えを向けてくれた
その事実が「日和の方が・・・」なんて思ってた美月の心を揺さぶり涙を流させた
夕哉お兄ちゃんの本質的な格好良さに触れて感動してしまったんですね
それまでは男性不信で中々男性の他人を信じる事も出来なかったけど
紆余曲折あって今回美月ちゃんは初めて信じる気持ちになれた、壁が壊れた瞬間をみれた―
っていうだけで個人的にはなんだか感動しちゃいました(笑 翌日、ちょっとだけ照れた表情で放った一言も
さり気に兄への感謝の気持ちもそこはかとなく感じられるようで実に素敵だったと思います
こうやってしっかりと兄貴を格好良く誠実に描いて、
美月が段々と意識するのに違和感のない土台を作れている生真面目さが実に好きです
ここから美月ちゃんも少しずつ変化していくのでその辺も是非順当に描いてあげて欲しいですね
一人の少女が気持ち救われた瞬間をはっきりと観て感じれた時点で紛うことなき傑作回です。

夕哉お兄ちゃんは男の目から見ても素直にいい兄ちゃんですね
まず料理が作れる上に美味い、って時点でスペックが高い(笑)。
それに鈍感な部分はありますけど妹の変化には敏感ですし、即座に察して反応出来る機敏さも兼ね備えている
今週はそんな彼のドキドキの心情も描かれててそれもまたラブコメ的な面白さに貢献してたと思います
その上で、情欲に流されずにしっかりと自分の意見を、想いを伝える事が出来た彼は本当に偉い。
真っ当に可愛いヒロインと真っ当に格好良い相手役というのが「妹ちょ。」の良さの一つであります
その「良さ」が存分に滲み出ていたのもまた今週分を高評価する理由ですね
みんなの想いがストレートに伝わって来て、
二人の少しの雪解けという「結果」をもたらした・・・
そこに至るまでの描写の面白さや濃さが尋常じゃなかった4話目でした
松沢まりファンとしてはやっぱりファン冥利に尽きるアニメ化かもしれませんね。
っていうか今の時点だと確実にそう。時折挟まれるサービス描写も含めて最高に面白かったです!
やっぱり美月ちゃんみたいな恥じらいと強いプライドを持ってる女の子っていいですね。
だからこそ余計にサービスシーンが映える印象で逐一ニヤニヤ出来ました。
声優さんも各自合っててその点でも好きなアニメ化です。

















色々書いたけど、結局は冒頭の一言に尽きるのかもしれない
それくらい今週の出来栄えは原作ファンとして嬉しいものでした
正直自分と同じ原作ファンにも観てもらいたいなー、と(笑

先週も書いたけどOPの歌詞は本当に「妹ちょ。」らしくて聴くたびにいいなあ、って感じます
個人的に「誰のせいなの~影響はもう甚大」の辺りが好みですね
美月を掴んで日和が空を飛んでるカットも純粋に楽しそうで観てて気分いいです
そしてはじめはギョッとしたEDもこれはこれですっごく可愛いな、癖になるなって思えてきた(笑
「妹ちょ。」の本質的な良さがたっぷり詰まった内容で大満足でした。
やっぱ「妹ちょ。」大好きです。心から。