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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

(アニメ)琴浦さん 第2話「初めての・・・・・・」 感想

2013-01-23 00:15:32 | アニメ










Helpless and Helpless。










辛いのは1話だけだと思ってたらそんな事はなかったぜ!
というか、心を読まれるって事は口に出さずにダメージを「意図的に」与えられる事でもある訳で
凄く上手い使い方だな~と思わなくもない。琴浦さんの性格上話すことも出来ないだろうし
陰湿な行為をするには使い勝手の良い人物でもあるんですよね。
その上部長の過去を知った事で同情もあっただろうし、完全に拒否することも出来ない
また他人と関わってしまったことで大きなダメージを受けてしまった琴浦さん
容赦のない救いなしの表現の数々に不思議と魅せられましたが
だからこそ真鍋くんの優しさやその中で感じる嬉しさが際立つって事でもあって
真っ当にシリアスなドラマを日常アニメの中に組み込めてる印象でめちゃくちゃ面白いです。
そもそもゆるゆる系統はここ最近飽和状態だったとも思うので
その意味でもパンチがあって面白い
何より純粋に物語としての出来が良いんですよね。ハラハラする展開があって、ドキドキする温かさもあって
やっぱり今期の続編でない純粋な新番組の中では一番好きだなー、と思いました
感情移入の度合いがやっぱ違うと思う。
本当に一刻も早く琴浦さんが満たされる事を願って止まないですもん。
仲間が増えればその分危険性も増す、という事実をきれいに描いていた二話目でしたが
デメリットがある分、気持ちを共有して前に進めるメリットもあったりして
きちんと光と影が描かれてた塩梅が素敵だな、って
本当に良いアニメだと思います。
今回もガッツリと心にくる展開を思いっきり楽しめて大満足でした!むしろここからが始まりでしょうね。

個人的に感じることとして、この国の人々はみんなを全部同じにしたがるというか
群れてたり徒党を組むことが正しいと考えている節があります
要するにマイノリティを攻撃することで各々の自尊心を守っているきらいがある
始めから最大公約数に入ってるから好かれるという傾向
でも、
マイノリティはマイノリティでちゃんと存在してるし、望んで少数派に入っている訳でもない
「みんなと同じだから正しい」「みんなと同じだから好き」っていうのが本当に正しいのかは謎ですね
むしろ自分なりに考えて自分なりの答えを出せる方が正しいんじゃないかなって思います
その点で真鍋くんのような自然体で誰にでも接する事が出来るのもまた一つの才能
特に何も知らない、深く触れてないのに偏見で悪口言っちゃうような人が多いからこういう事態に発展する
それもまた仕方のない事と言えば仕方のない事なのかもしれませんが
出来るなら曖昧に何かを嫌うこと
考えもなしに何かを否定することは良くないんじゃないか
そういう事を観ていて個人的には思いました。何事にも誠意が必要という話ですね。


部長は自身の願いの為に琴浦さんを半ば利用した訳ですけど
その根底には世間から罵られて悔しいという気持ちが存在していて
それを考えると動機も分からなくもない
自分が泥を被ろうとしたわけですし
ただ、その方法だけが必ずしも正しいとは限らない
同じように迫害されて終わる可能性もある・・・という事実と危険性を知れたのではないでしょうか
彼女もまた厳しい生い立ちなんですけどね。不祥事起こした芸能人の子とかも大変でしょうね。
部長の場合、親側に否がないってことは分かってるけど証明も出来ない
それでずっと苦しむんだろうけど
彼女もまた琴浦さんと出会ったことでまた何かが変わったり良い方向に進んでいってもらいたい
「ごめんね」って本心から思ってくれてた描写は思わず泣きそうになりましたね・・・。本当は良い子なんだよね。
気付けば殆どのキャラに感情移入が出来る良い作品になっていました。

その一方で、コメディ部分も好調で
エロスの貴公子の活躍が半端なかったですね(笑
口に出さずとも好意が逐一伝わるっていうのはラブコメ的には便利で良いですよね~
この二人は出会うべくして出会った二人だと思うので違和感もなしに感情移入も出来るしね。
特に朝のスカート履き忘れの妄想が一番楽しかったです(笑
お前の頭はエロスばっかりかっ!
・・・ま、年頃的には相応か。彼のそういう下らない考えが逆に琴浦さんにとっては救いになってるんでしょうね。
というわけでこれからもジャンジャン妄想お願いしま(略








今回も上手くシリアス成分をドラマとして作中に混合出来てて真剣に観て楽しむ事が出来ました
不満一切なし、後はライバルの彼女がEDみたいに溶け込んでくれるのを待つだけか
それもまたドラマチックになりそうですけどね(笑
琴浦さんの表情や仕草の一つ一つが本当に微笑ましいし、嬉しい気分になる。そういうアニメです。最高。




僕は友達が少ないNEXT 第2話「ホモゲ部」 感想

2013-01-18 03:29:19 | アニメ











翻弄されつつ、翻弄しつつ。










今週も面白かった。どこが面白かったのかと言うと、夜空と星奈の関係が対等になりつつあるから・・・
というのが一番の理由ですかね。1期ではお馴染み夜空の星奈いびりが久々に炸裂しましたけど
後半になったら逆に星奈が夜空を無意識的に翻弄する形になってて
徐々に対等になっている感覚が実にいいなあ、と
友達っぽくなってきたというか
一応いつも一緒にはいますけど、ぶっちゃけ仲良しで~す♪って感じでは決してないじゃないですか(笑)
だから余計に一歩前進というか、よりフレンドリーになってきてんのかなあ、と
勿論完全にそうなってる訳ではないんですが
最後の小鷹の表情が正にそれの象徴ではあるんでしょうね
それに加えてマリアの変遷に関しての描写だったり、本当に夜空は偏屈に思えて
色々なものを与えたり築いてきたんだなあ・・・と考えると彼女の株を上げたお話かもしれません
夜空も夜空で実は素直でいい子だったりするんですよね。
そういう面が見えてきたのも良かったし
何より可愛げがあって、割と均等にヒロインの魅力を抽出出来てるのが2期の特徴なのかなーと
1期は途中まで夜空さん憎まれ役みたいな部分もありましたからね・・・(笑
その意味でもいいバランスになってきましたし
彼女の描写にも期待出来そうで
益々の期待が高まった第2話でした。特に小鷹と答えあわせをしてる最中の無邪気な笑顔にヤラれました!
ただ、落としどころをどこに設定するかは未知数ではありますけどね。
そこもまた個人的には頑張って欲しいポイントの一つですかね。成功を祈ってます。

1期では夜空は小鷹に対してそこまで積極的にデレていた印象はないんですが
2期だと初っ端から理科に嫉妬する場面が見受けられたり
友達同士のキスに憧れたり、
そして二人で一緒に友達らしい行為に勤しんだり・・・微妙にタガが外れかけてる印象でドキドキします
それもまたある意味1期の最終回をああいう形にしたからこその効果というか
そこまで急に変わった?という感触もなく自然に思えるのが良いです
彼女の小鷹に対する想いはもう分かってる訳ですから
だから、個人的に1期は1期でちゃんと落としどころを用意して終わりましたけど
夜空の本当の魅力、実はいじらしくて健気ってところをちゃんと見せる為にもこの2期は絶対に必要だったな、と
改めて思ったりもしたのでした。星奈が無防備で無垢な可愛さを持っているとしたら
夜空は見守りたくなるタイプの可愛さかなあ・・・って思ったり
2期では彼女の掘り下げにも期待してましたが
早くもその片鱗が出てきて楽しかったです
でもやっぱり一番良かったのは夜空の勇気や能動が無駄じゃなかった、って結果が出始めた描写かな。
単にネタだけではなく、テーマ的な進展も垣間見れたのが良好な二話目でした。
次週はまた王様ゲームっていう最高の題材なんでワクワクしますね!(笑
ストーリー的にも前進を感じられた「過程」のお話でしたね。


もう一つ触れておきたいのが見た目やイメージだけ、要するに少ない情報で判断される事への批判かなあ。
こういうもの申すような細かいテーマ性の配置は流石「俺妹」フォロワーなだけの事はあって
微妙に考えさせられる前半だったと思います
一面的な考えはよくないと言うか、
一部分だけで決め付けられるほど物事や表現は単純なものではないんだと
イメージやよく知りもしないのに「何となく」で悪口や批判をする事ほど安易なものはないですしね
ホモ一つとっても実はそこに感動があるパターンだってあり得ますし
子供向け番組で興奮する事だって普通にあるでしょう
誰かが炎上した時だって
通りすがり的な人間が無知にも関わらず偉そうに意見をする事もあったり
もう少し「知る」「理解する」事に対して敏感になっても悪いことではないんじゃないかと
少なくとも最初から偏見まみれで何となく嫌ってるよりはよっぽど正しい姿勢だと個人的には思います
そういうテーマというかメッセージみたいなものがさり気に水面下に隠されてる
そこもまたこの2話で特筆すべきポイントだったかなと
最終的には嫌悪感のあったもので感動しちゃう事も実はよくあったりしますしね(笑
まあ要するに安易な決め付けはどうなの?って提起に感じたという話ですね。
夜空の結果的にハマってしまった顛末が実に象徴的で。

後はまあ、エロゲーの方が卑猥に感じるのは仕方ないかなと
ホモってある意味潔いですからね。妙に正々堂々としている感があるというか。
それにしてもCMで区切るって面白かったけどニクいな・・・(笑
肉だけに!









主題歌、今回のは買おうかなと思ってるんですが
発売は2月なんですね。微妙に遠いな、と感じつつ(汗
でも本当に作品に合ってる気がして素敵ですよね。



(アニメ)琴浦さん 第1話「琴浦さんと真鍋くん」 感想

2013-01-14 23:59:25 | アニメ










こたつに入ってみかん食おうとしたら平手打ちされた気分。










うん、なんというか、地獄みたいな話でしたね・・・。
ある種スクイズ的な、予想を大きく裏切る鬱アニメだった訳ですが
いきなり主人公がコテンパンに打ちのめされる、しかもそれが10分以上続くので
個人的には気が滅入ってしまいました
同時に、変なシンパシーを感じつつ(笑
現実はこんなもんだよなあ・・・って

ただ、これどうしようもないと言えばどうしようもないんですけどね。
実際目の前の人物に自分の心境を言い当てられたら気持ち悪いと思うし、付き合いたくなくなると思う
物心付くまで放出しっぱなしなのも結局子供ならではの無防備さが招いた悲劇であって
琴浦さんはずっと琴浦さんでいただけ
でもマイノリティの存在はマジョリティにとっては邪魔で
輪の中には入れない
だから一人であることを選ぶ
そう考えると案外共感出来ない話でもない。

なんせ、心が読めないとしても他人との距離感や相性で悩み苦しむ世の中だ
その上で汚い戯言や感情が丸見えだったら「今の」琴浦さんみたいになっても仕方がない
だけど心の中で野暮ったい下心や苛立ちを表すのは決して悪ではない
誰にだってあるでしょう、そういうこと
心の中で他人の死を願ったり
心の中の考えに罪なんてものはないし、あっちゃいけない
だからこそどうしようもなく空しくてやりきれない。どこにも居場所がない。
設定はファンタジーですけど、内容や描写に関しては目を塞ぎたくなるくらい現実的で観ていて辛い(笑
ああしかし、私自身どう考えても琴浦さん側の人間なんで感情移入をせざるを得ない
こういう人間の汚ねえ部分を描いた作品が大好きなんですよね。
しかもこの絵柄でやるから余計に悲惨に思える。
徹底的に暗い、
でもだから側に寄り添っていてくれる力がある。
暗い現実の中でも生き抜こうとする意思をもらえる。
「琴浦さん」、今期の続編でない純粋な新番組の中では今の所一番響きました。
他人と関わらないと言う選択肢で一番磨り減ってるのは他ならぬ自分自身という言葉も痛い。
だからこそ、これからの「結実」に、琴浦さんの「能動」に期待したい。
そこまでの過程を楽しみたい。見守りたい。
個人的にはそういう気分ですね。なんというか、ショッキング過ぎて心が凍りつくような「厳しい」初回でした。
この絶望と希望が入り混じったテンションが最後まで続く事を願います。という訳で。









このアニメ最速が中部地方で関東だと4日遅れらしいですね
需要はないかもしれませんが、個人的にどうしても書きたかったので書きました
両親がケンカする場面では心が折れそうになったぜ・・・(笑
エンタメというよりドキュメントって感じですが
鬱屈に価値を見い出す人なら間違いなく気に入る事が出来るでしょう。絶望って儚いけど美しい、そしてリアル。
そんな中で歩くから人生に価値が生まれるわけで。



僕は友達が少ないNEXT 第1話「やはり俺の青春はまちがっている」 感想

2013-01-11 03:13:04 | アニメ











ビックリするほど星奈が可愛い。










なんでこんなに可愛く感じるんだろうか?っていうのを色々と考えてみたんですけど
星奈って今時のギャルっぽいというか、結構居てもおかしくないような女の子だなー、と思って
小鷹との距離感だとか関係もすっごく自然で馴染んでるなあ、と
だから素直にニヤニヤ出来たんですけど
正直小鷹が普通に格好良い男だからっていうのも個人的にはありまして
はっきり言うと釣り合ってるように感じるんですよね(笑 傍から見れば割とお似合いの二人と言うか
そういう部分は他のラブコメにはあまりない真っ当さではありますね
大体女の方が美人なのが定石ですし。
だから観てて純粋に楽しかったしラブコメの旨味を搾取も出来たし、今後の展開も楽しみだし・・・
って事で滑り出しとしては特に文句もない磐石の一話だったと思います
本人も知らぬ間に将来の夫候補にされてるのが笑える(笑
まあ小鷹も無防備にナイト宣言かましちゃったしね(勿論知人としてなんでしょうけど)
今後どういう感じでラブコメ展開に移行していくのかが至極楽しみですね。
彼の思春期男子っぷりもニヤニヤ出来ました。
相変わらず間抜けだけど、どこか憎めない面々の描写
きっちり楽しませてもらいました。
基盤となるキャラクターの出来がイイので30分過ぎるのも早かったです
目的がはっきりしてた分1期以上にテンポ良く感じた一話だったかも。今後もこのテンポ感でよろしく願う。

星奈は話し方や格好こそやや生意気で今風に映りますが、
中身は思った以上に滑稽で、かつ親しみやすい女の子なんですよね
勿論ギャルっぽいと言っても本格的なギャルっぽさを身に纏っている訳ではありませんけど
そういう部分でギャップ的な可愛さとかあいらしさを感じざるを得なくて
「憎めない」をここまできれいに具現化したキャラも早々いないかと
それでいて天然でもありますし、
夜空なんかにおもちゃにもされてるけど、その無垢な性格もまた外見とのギャップがあって面白いんですよね
おしりぺんぺんとかされちゃったりね(笑 高飛車に思えて時折ビックリするくらい純粋な笑顔好意を向けてくれる
その上でお約束のラッキースケベも発生したりと
星奈の魅力を余すことなく出し尽くしてくれた印象ですね
それだけではなく、
実は夜空に関してツンデレ的な一面があったり小鷹の勉強に協力してくれたり
小鳩と話す為に相手の好きな作品を観たりと能動的な部分もちょこちょこ垣間見れたので
お話的な部分でもオチも含めて個人的にはほぼ満足出来た作りでした
小鷹って変な主張もなくスッと格好良さを見せるタイプなので
その点でも素直に観れていいです
2期もまたこの調子でみんなの滑稽で実はちょっとずつ前進してる日々を楽しんでいけたらなと
なんかもう素直に、自動的に楽しめた30分間でした。やっぱりどこか陰のある設定のが自分は好きらしい。


2期で期待してるのは、夜空との関係がどれだけ描かれるのか、ってのもあります
基本的には星奈のが可愛いしお似合いだと感じてますけど
でも1期の最終回を観てたら夜空に感情移入をしてしまう節もあった訳で
星奈一強になるのも個人的には違うかな、と
友情が愛情に変わるのか
それともこういう距離感をずっと続けていくのか。原作未読なのでその辺は割と期待してますね
微妙に態度自体は柔らかくなってるのは感じましたけどね。星奈に謝るところとかね。
冒頭のいがみ合いの時点である程度クスクス出来たのも良かったかと。

後は、OPEDに関しては明らかに良くなってると思いました
1期のOPは好きは好きだったんですけど、やや口ずさみにくかったですからね
その点直ぐに覚えられて口ずさめる2期のテーマの方が好みかなと
EDに関して言えばそれぞれの「繋がり」とその尊さを示唆させる映像も見事でしたね。
色々とナチュラルになっている印象の一話目でした。
やっぱり大好きだなあ、この子たち。







改めてキャラ造詣が秀逸だな、と感じられた2期一話目
納得が出来るだけでここまで違うものなのかと思いました。類似作品と比べてね。
めちゃめちゃ面白かったです。
2期でもまた小鷹の頑張りに期待しつつ(笑



好きっていいなよ。 第1話~3話 感想

2012-10-25 22:38:18 | アニメ



★第1話




今期のアニメ感想一発目(二発目があるかは分かりませんが・・・)は、これに決めました
色々とじっくり観て様子も伺って、一番面白いと感じたものを書こうと思ったんですが
今の所何が一番面白くて、好きなのか?って自問自答したら
浮かんだのがこれでした
というか、3話目を観てちょっと鳥肌が立つくらい素晴らしいなと思ってしまったので
それ込みの評価ではあるんですけどね。そこまで踏まえた上で、改めて1話の感想から書いていこうかな、と。


で、その3話目を観てからこの1話目をまた観返してたんですけど
結構初期の段階で複線が多く撒かれてるな、と(笑
主人公のライバルの存在とか
中西の軽口にあさみが微妙に嫉妬してる様子だとか
後は大和にキスされた時の走馬灯のような映像美の中に隠された、家庭の事情らしきもの
風景描写だとか、清廉とした雰囲気だとか、相当に真剣に作り込まれている、本気度が伝わって来る1話で
リアルタイムである程度注目してはいたんですけど、改めてめっちゃ完成度の高い1話目だな、と。

これは後々書こうとは思ってるんですけど
まあぶっちゃけ少女漫画原作とは言っても、内容とか流れとかは
少年誌のラブコメと大差ない作りになってるから(笑 その意味でも入りやすい
主人公が男か女かってだけで、その方法論みたいなのは案外同じなんですよね
その上で、この物語って色々と説得力があるように思えて。
この時点では大和は単なるハンサムですけど、
3話目の時点で彼の意図とか人間性が浮き彫りになっていくので、見返してみると色々納得出来る。

大和がめいに着眼、アプローチしたのってただ単に都合の良い出会いって訳ではなく
それはきっとめいが周りと比べて異色な存在だったから
体の良いあんちゃんな自分よりも
顔とか、見た目だけで食いついてくる「群れ」以上に
とても人間らしい孤独な存在、それが「群れ」の中にいながらも
ある種の孤独を感じている彼にとっては、きっと惹かれたのではないか、と

だとしたら、めいにとってはある種のシンデレラストーリーな訳ですけど
彼女は彼女で、劣等感や他人に対する不信感、拭えない猜疑心がまとわり付いている為に
そう簡単には上手く行かない・・・いや、上手く行けないんですけど(笑
そこからは「努力」が必要。
そういった意味では、案外じっくりやってくれてんなあ、とか
割と展開に対しては好意的な目線で見てたりします。少なくとも、行動に対するシンパシーはありますから。


最も個人的な琴線に引っかかったのはそんなめいのキャラクターですかね
この子は本当に他人とは思えないくらい変な共感を受けざるを得ない主人公でして(笑
今流行のやれやれ系とは一線を画した
ナチュラルボーン卑屈人間、
誰も信じられない
「群れ」に拘る連中がバカバカしく思える
下らない連帯感を押し付けられるのが嫌い
だから孤独を選んだ
凄くね、学生時代の自分を思い出すようでね(笑 
ずっと一人で窓の外を眺めながらSyrup16gやTheピーズを聴いてた高校生時代を彷彿とさせます。
要するに、暗いのが素敵だね、人間らしいね、自分好みだね、って話なんですけど(笑
展開は早い、と言えば早いんですが
その辺のめいのメンタル的な部分に関して言えば
割と丁寧にじっくり描かれているとは思う
だからこそ、真剣に夢中に観れる作品なのは間違いない
そんな彼女の精神的な成長や、孤独感からの解放を願いつつ
今後もしっかりと物語と向き合おうと思います。

散々「ダメだ」とか、「期待しない」とか思ってても感じてても
ちょっと優しくされると、大抵の根暗はコロッと懐いてしまうもんなんですよね(笑
そこも含めて、中々にリアルに描写出来てるんじゃないか?って思います
願わくば、そういうセンシティブな視点で転がっていけば、と。
3話目込みの評価で語ってますけど
1話目単体で観ても、中々にクオリティの高い、そして急展開に対しても素直に楽しむ事の出来た
正に磐石たる1話目だったと思います。何だかんだ言いつつ恋愛系が一番好きかもしれん(笑







またこのアニメ、OPEDがやたら空気読んでて素敵なんですよね。
タイアップとか、大人の事情とか抜きで
純粋にそのアニメに合ったテーマソング、BGMをあてているその真摯な感じも好きで
雰囲気、キャラクター、脚本、演出、テーマ性全部含めて
個人的には今期ベストかな、と
純粋に思います。
そんな訳で、今後も感想を書いていくのでよろしくお願いします。


それにしても、スネオヘアーの音楽と声は本当に恋愛系のアニメに合うなあ・・・。





★第2話


なんかこう・・・この作品の男子って言うのは非常にまっすぐに感じられますね。
大和はパッと見チャラいし、中西はスケベマンな訳なんですが
「嘘」がないんですよね。
何もごまかさないし、本音で行動してるし
色々な意味で堂々としている、今時珍しいぐらい直球な奴らなんですよ。
信じて欲しいから本気のキスをする、信じて欲しいから胸も大好きだと宣言する
割とドロドロしてるようで観心地は爽やか、的な・・・
そんな感じがします
正直思ったほど嫌味がない
むしろ自分に素直に生きてるなあ、とちょっと感心するくらいですね。
大和は女癖が酷いような言われ方ですけど、実際は女の子達に諦めさせる為のキス、
じゃあ何でそれをするのかって言えば
みんな彼の見た目とかそういうのばっかりを見て
ちゃんと彼自身を見てないから、誰もが似たような人間ばかりだから
だからこそ、誰とも似てないめいに惹かれた・・・と考えれば
随分と辻褄も合う気がする
要するに、心がきれいな女性が本当は好き、自分を曝け出せる繊細な子が好きなんだ、と。
ここまでイケメンなキャラクターは滅多にお目に掛かれないと思うんですが(笑
男の自分から見ても、嘘偽りの無い素敵な人物だなあ・・・と
素直に思います。
何よりも、存在が面白い(笑


それで、段々と大和に惹かれていくめいの描写はこの回も最高でした
半分ストーキングしたり(笑
「お代はもう頂きました♪」の部分で顔赤らめたり
無自覚に告白をしてしまったり
夢にまで見たり、
とにかくめいの反応を見るのが無性に面白いんですよね。それはきっと、こういうぼっちの
いかにも恋愛は不得意、縁が無いです。ってそんな女の子の目覚めていく姿を観るのが好きだから
初めにサバサバとして無愛想なシーンを散々見せられたからこそそう感じるわけで
構成って意味合いでもしっかりしてるなあ、と
あさみが怒る云々も、
言われてみれば確かにそうなんですよね。
大和が好きなようにも思えたけど、その割には他人と同じぶりっ子キャラだし
逆に中西に対しては素で接しているように見える、それこそが好きである証拠なんだと。
こういう伏線の張り方は、好き嫌いは置いといて面白いなあ、とは思います。
そんなキャラの無垢っぷりやまっすぐさが伝わって来る良い作品
当初はもっとドロドロなのかな?と思ってたけど
回を重ねる度に興味や関心が増えていく自分がここに居ます。
少女漫画原作のアニメってそこまでハマらない事が多いんですけど、これはめっちゃ好きですね。
勿論現時点での評価に過ぎませんが、キャラに嫌味や臭味がなく純粋に観れる。
そこがこのアニメの最も良いポイントなのでは、と思います
これからもめいちゃんのドギマギっぷりとか(笑
大和のイケメンっぷりとか
素直に楽しみですね。初見では展開の早さも感じましたが、改めて観返してみると
一本筋が通ってるな、とも思えて更に面白く感じられました。雰囲気描写も素敵な仕上がりなので
その意味でも何度も繰り返して観るのにも堪え得る作品なのではないでしょうか。
実際、録画したものをちょくちょく観返してますし(笑
凄く良い作品だと思います。


それにしても、中西の演説は何度見ても吹き出してしまうなー(笑
こういう少女漫画原作の作品でああいう巨乳キャラが出てくるのって珍しいよね・・・。
それに中西の演説とか、胸揺らしを楽しむ様だとか、
女性的な感じはしない
結構男子脳で描かれてる部分もあるんじゃないかな、と思ったりもする
だって、物奪って追いかけてくる時の胸の揺れを楽しむ、なんて
いかにも成年漫画にありそうなネタじゃないですか?(笑
キスの雨にも驚いたけど、
そういう大胆な描写が結構多いですね
それもまた良い意味で攻めてていいと思います
それにしても本当にあさみっちのおっぱいが中西のものになってしまった・・・!
出来ればこの二人の描写もちょくちょく挿入して欲しいものです。

それと、大和の台詞もいちいち印象的なんですよね
「来ない理由がない」とか
「好きってことなんじゃないですかね」とか
そこで敬語を使うセンスが堪らん(笑
ここまでバッチリ決まってると、流石に認めざるを得ないよな。
しかも、何の他意も無く、そのまんま思ったまんま行動してる節があるから
その点でも個人的には嫌味を感じることなく好きになれたのかと
今後のイケメン台詞のオンパレードにも期待してます。


多少ベクトル、いやジャンルそのものが違いますけど
このニヤニヤ具合は去年の「ましろ色シンフォニー」を髣髴とさせるニヤニヤレベルですね。
微妙にアナーキックな部分も含めて自分好みの作品である事は間違いない。
次回予告のめいちゃんもまた凄く可愛くて堪らないです。はい。






★第3話



今期のアニメの特徴として、キャラを変人にして立てようとしたり笑いを取ろうとしている作品が多い
だけど、流石にそんなもんばっか観てたら辟易もするわ!って気分なんですよね。
ちょっとした洗脳感覚と言うか、
それでいて急にシリアスぶっ込んでくるもんだから余計に節操がない
そんな中で、このアニメはちょっとしたオアシスみたいな作品なんです。
少なくとも、言動が理解出来ないって事は自分の中では今まで一度もないので。
結構ちゃんとした作品だって思ってます。




◆大和の意図

彼が何故めいちゃんに気を掛けるのか、と言えば
本人も言っていた通りめいちゃんがカメレオンじゃないからなんでしょうね。
周りの色に染まらない、気持ち悪い徒党にも入らない、自分を貫いて生きているめい
そんな彼女に反応したという事は彼自身もまた、
本当は八方美人を辞めたいという証拠でもあるのかも
事実めいちゃんと付き合い始めて(つーか、勝手に宣言 笑)からは
割と一途なようだし
それまでの軽薄そうな描写は真実かどうかも分からないんですけど
ただ単に周りのテンションに合わせて、群れからはぐれないように自分を守ってただけなんでしょうね。
だからこそ、めいちゃんに気を掛けっぱなしで、群れから卒業したいと考えているのかも
まあ男性視聴者的にはそっちのが懸命だとは思いますが(笑

でも、大和は猫に馴染んでもらう為に必死に通い詰めたり
めいの細かい変化にも気付いたり
実際噂で聞くよりはよっぽど良い男の様に思える
それもまた大和なりの「努力」って事で、それをめいちゃんもしてるか?というと・・・。



◆人を信じよう

大和はよく分からないミステリアスな部分もあるけれど
そういう不安要素のある中でも手探りで人を、他人を信じていく
それこそが人生である、という
この作品のメッセージ性ってそこなんじゃないかと
色々と変な噂、偏見、劣等感とかが渦巻く中で
それでも一歩踏み出して、信じて、関係を築いていく
その過程こそがある意味この物語の本質のように思える。めいちゃんは努力をしてないんじゃなくて
そこに向かうまでの覚悟がなかっただけだから。結局事実がどうであろうが間違ってようが
「今」大和がめいの事を想って一生懸命努力して行動してるのこそ事実ですから
ある意味似た者同志
片方は群れからの卒業のため
片方は孤独からの卒業のため
さり気にwin-winの関係を育んでいって欲しいなあ・・・と
個人的には思ってます。それにしても、自分と吊り合わない異性と歩いて劣等感を感じるって
少年誌のラブコメと本質的にはやってる事全然変わらないなあ、って思いました(笑
要するに女も男も潜在的な願望に差異なんてないって話ですね。



◆努力もしないで

努力もしないで何かを得ようとするな、というのは正論は正論だし
そうあるべき、というか真理だとは思いますけど
唯一つ言いたいのは
努力をしたからって何もかもが手に入ると思うな、とは
少し感じましたね。勿論何かを得ようとするには、それ相応の対価=努力が必要なんですが
結局努力しても頑張っても、報われないなんて事は日常茶飯事でもある訳で
そこをどうにかしてがむしゃらに歩んでいくのが人間
説教ならまだしも、
他人を蹴落として何かを得ようとしてる時点で結局は自分だって卑怯と言えば卑怯
要するに単なる八つ当たりに過ぎない、って話なんですけど(笑
それよりも、
「諦める努力」のが全然重要だと思うけどね。
頑張ったら頑張った分だけ報われるって世界の方が非現実的だと思うから。







凄く丁寧に物語が紡がれてる印象でやっぱり好感度は高いです
願わくば安易にドロドロにせずに、最終的には爽やかになる方向性でお願いしたい。
キャラは多少ぶっとんでるようで意外と筋は通ってる作品だと思います。
他の女子と比べて何一つ媚びず、顔を気にせず
真っ直ぐに自分の態度を示したからこそ惹かれた、って理由付けは秀逸だなあ、と。