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超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

γ-ガンマ- 第16話「巨人のヒーロー アルトゥロマン」 感想

2014-06-14 00:01:00 | γ─ガンマ─














ようやく最新号の感想。と、言ってももう十日前の話ですけど!


















来月4巻が発売して本誌でもセンターカラーだそうです
久々のカラー尽くしって事で今から楽しみですな
3巻の描き下ろしカラーは凄い内容でしたが4巻ではどうなるのか・・・
まあそれだけじゃなくプロフィールやカバー裏も充実してるので色々と楽しみですわ。

その前に今月号もしっかりとアンケート出しましたよ
今月号もそこそこの位置で結構安心しましたが新人の作品がスパッと切られててゾクッとしました
単行本派はともかく本誌でも読んでる方は是非善意でアンケ投函お願いします
やっぱりその作品が好きならば自分の意思を伝えた方が良いとは思います。
何も「γ」に限った話ではなく、、、。特に男はね!









先月号に引き続きいよいよ「勝ちに行く」意思がはっきりと伝わって来る回でとてもワクワクしました
これまで「彼ら」にやられっぱなしだった分ここからは是非勝ち上がる彼女らの姿も観たいです
というか、この漫画は結構パロディやオマージュが出てくる漫画ではありますけど
割と現実主義的な部分がありまして
そんな簡単には勝てないし
感情や根性論だけではどうにも出来ない「現実」が存在する
そういうシビアな部分も容赦なく描く作品だとも感じている訳です
ファンタジーの中に存在するリアルというか・・・今回ヒカリが戦いを敢えて避けたのもその傾向が顕著で
あれもまた現実的選択、少年漫画的カタルシスを放棄しても伝えたかった彼女の「選択」なんですよね
そこが「γ」が他作品とは違う個性的な部分だと思ってるんですけど
ある意味SQだからこそやれる作劇なのかな、とも思います

「今は勝てない」、だからこそ
「先を見据えて」、いつかはヒカリの仇討も成功させて欲しいですね
出来ればミユキを関与させた形で、それならばきっとめちゃくちゃ燃えると思います(笑



今回はヒーローと怪獣との関係性にも触れられていました
怪獣はnot悪である、怪獣もヒーローも本質的な部分では何も変わらない
ただお互いに自分達の居場所や身を守っているだけ、ただそれだけの話~というメッセージ
逆に言えばそれ以外の目的、単なる征服欲や破壊衝動的な行動はスッパリと悪と定義付けるような話で
それはそれで分かりやすくて良かったと思います
こういうメッセージ性なんかもこの作者らしい誠実で地に足が付いた描き方で良かったんじゃないかなー、と
だからこそ最後の大爆発でやっつけるシーンも映える訳で(笑
あれは正直格好良かったと思います。恐らくウルトラとゼットンのパロディですね。
そこに荻野純の持論を乗っけた形だと感じました。面白かったです。

にしても、敵側の連中がナチュラルに憎たらしいですな(笑
変に余裕ぶってるというか、むしろこういう奴らこそ余裕がなくなってる所を観たいです。
それが観れるのもそう遠くはない・・・と感じられた最新話に仕上がっていました。
フレイムべインの事もあるし、反撃の瞬間の数々に思いを馳せる毎日です。



一方ミユキはもう完全にヒカリちゃんに傾いちゃってますね・・・(笑
ヒカリちゃん下着状態でしたがここまではっきりとパンツを描くのも珍しいような
荻野純さんは何気にこういうシーンを入れたくて仕方がない気がするなあ
まあ別にウェルカムではあるんですが(笑

個人的にはここまで来たらいっそヒカリルートでもいいかもなあ、と思ってますね
とはいえ久々に再開した姉妹描写もあれはあれでいいものでした
ユリはミカちゃんとのコンビが良い感じなので是非彼女とも
後はマリーナ隊長とのやりとりももっと観たい所です
取り敢えず・・・久々のガチ百合シーンもとても楽しくニヤニヤ出来た次第です(笑)。
今回のミユキの発言通りいつか本当にヒカリちゃんが勝利出来る日がくればいいな。
















オマージュあり、メッセージあり、百合あり、そして今後への期待感も含んだ中々の回でした
相変わらずシャープで、でも感情の放出もきちんと表現出来る作画も大好きですね。
来月分も楽しみです。



γ-ガンマ- 第15話「博士でヒーロー ナイトダイバー」 感想

2014-06-13 22:49:42 | γ─ガンマ─















1か月前分の感想です。遅い・・・。


















毎回目次から先に観るんですけど、この回やたら掲載位置が高いんですよね
はっきりと前から数えた方が早い位置まで登って来ました

が、実はリアルタイムで観た時は逆に不安でした(笑
今月号も高かったのでその不安は若干薄れましたけど、でも正直この位置に載ってるのは嬉しいですね~

いやホントSQって容赦なく新人の漫画は下位送りになるパターンが多いから・・・
ここまで上がって来ても絶対的な安心感はないので(やっぱベテラン優遇の雑誌だし)
まだまだアンケ出し等頑張って行きたいと思います
個人的にはいつか表紙飾って欲しいなあ、と期待しながら読んでいます
取り敢えず荻野純っていう作家は可愛い絵柄で熱い内容を描ける作家さんなのでこれからも大事に扱って欲しい


この回は久々にガールズコメディ?っぽくて楽しかったんですけど
同時にここから「勝ちに行く」と宣言した回であり
敵組織の動きや真相が掴めた回でもあり
ユリが中心になって結構クスクス出来た感触もありつつシリアス成分もまた多めな印象の内容になってました
いよいよ物語が動きだしそうな気配もあってこれからの展開が素直に楽しみになって来ます

ディスチャージやブラウニングを手に掛けた男である榊の存在もユリにしっかりと伝わり
ここからユリがどういう行動を取ってどういう風に彼と対峙していいくのかが実に楽しみですね
この物語はヒーローの本心や本懐を描くと同時にある種の復讐物語的な側面も持っています
それをどういう風に処理していくか・・・が、個人的に楽しみなポイントですね
特にディスチャージの件は凄く重い出来事だったのでね
段々とユリも主人公らしくなってきて頼もしさを感じる今日この頃です
マリーナ隊長とのやりとりが水面下で色々な感情を受けるような流れでなんだかグッと来ました。
言い訳も後腐れもないユリの表情を見て隊長もきっと内心救われたんじゃないかな・・・と思いつつ
順調に物語が進んでいる手応えが大きく感じられた一話に仕上がっていましたね。
ドクター系の新キャラも入って益々味方勢も頼もしくなりました。














それにしてもユリとミカちゃんは何気に良いコンビだ(笑
微妙にユリが姉気質っぽくなるのもイイ感じですね
もうちょっとこのコンビの活躍も個人的に観たいです。ミカちゃんの話は本当に良かった。



γ-ガンマ- 第14話「憎しみに囚われたヒーロー フレイムべイン」 感想

2014-06-08 06:40:33 | γ─ガンマ─














2か月前の掲載分の感想です。














スクエアは元々ベテラン有利新人不利っていうイメージがありましたが
「γ」目当てで購読を再開してじっくり読んで行くと本当にイメージ通りで戦々恐々としています
所謂円満終了を迎えるのは大体ベテランか中堅の作品で若手でそこまで辿り着くのは相当至難の業っぽいです
だから完全な新人作家である荻野純さんを応援したくて感想を始めたんですね
凄い好きな作品ですし、雑誌の傾向を見てるとある程度の危機感を持つ事は重要だと思ったので
取り敢えず感想書いてアンケート葉書を出してファンレターなんかも出したいな、と

「γ」よりも後に始まった新連載が続々巻末で他雑誌に移籍されたり終了を迎えているのを見てると
やはり生き残りの厳しさを感じざるを得ないですが、それでも「γ」はしっかりと続いてくれてるので
それがいちファンとして今は少し嬉しいですし誇りでもあります
まだ「安定」でもないと思うのでこれからもしっかりアンケ等で応援していければいいですね。
読み始め当初はミユキ派でしたが今はかなりユリ派に傾いております(笑
彼女が報われて欲しいな~、と思いながら毎月読んでますね。


で、このお話は相当暗い、強い感傷を受けるようなお話に仕上がっていたと思います
所謂「ヒーローになりたかった」のではなく「君にとってのヒーローでありたかった」だけの行動原理
だからこそ読んでいて途方に暮れるフレイムべインの心情が伝わって来てとても良かったんですが
その分今後の彼の変遷も同様に気になって来る感じで種を撒くような回だったと感じました
でもその種が種で強烈なものではあったんですが・・・(笑

ある意味ユリとの対比になっているのかもしれません
同じように大切な「絆」を失った二人のヒーローではありますが
一方はそこから立ちあがって
一方は憎悪の感情に駆られて地団駄を踏む段階が続いている
マイティブロウの言葉を借りるならば生き残った人間が死者の価値を創り上げていくので
その意味だとユリに比べてフレイムべインはまだその領域には達してないかもしれません
要するにユリの方が大人って事ですね

でも、地団駄を踏む期間もそれはそれで必要だと思ってるのでいつか彼の成長も拝んでみたいですね。
そう期待させるようなエッセンスも十分に感じられた(個人的に)のが良かったと思います
フレイムべインことゼンくんの気持ちがストレートに伝わって来て好感触
恩返しの感情、仇を晴らせなくて悔しい気持ち、そしてそれが自分にも向かっている事も・・・


それにしてもレイさんは本当に可愛かったですね(笑
天真爛漫な性格、男を励ます女性としての魅力に満ちていたキャラクターでした
そして相変わらずのムチムチ&ミニスカ具合が実に最高だったと思います
やっぱり荻野純さんは絵が達者ですし女性を描くのが上手いな、と
そうまじまじと感じられましたね
だからこそフレイムべインの怒りも悲しみも伝わって来る訳で構成も良かったと思う
ふたりのちょっとほのぼのしたやりとりに読んでて癒された回でもありました。
後何気に珍しいノーマルカップル候補だったのかな・・・?(笑

しかし、ユリちゃんも負けじと凄く可愛かったな
協力を頼むシーンのちょっと小生意気な雰囲気が実にツボでした
個人的にこういう女の子も大好きなんですよね

それと教室で一人で窓を眺めるシーンの清廉とした美しさ!
妙な生々しさを内包しつつもちょっと昔を思い返せるような感覚もあって大好きなシーンです
ああいう「一人ぼっちで窓を眺めている」みたいなシーンが私は大好きなんですよね
だから余計に見入ってしまいました
情緒的なシーンも描かれる作家さんなのでこれからもずっと見ていたいですね
その後の教室でただ一人絶望を抱えてるユリちゃんもあれはあれで印象的でした。
そんな状態から何度も這い上がってるユリちゃんこそ作中で一番タフな人物である証拠
主人公としての矜持が存在する所以なんでしょうね。
めちゃくちゃお気に入りのキャラクターです。



















正直この回が載った時は今までと比べて掲載順が低くかなり不安になったんですけど
それに反比例して読んだ後に確かな「温もり」と「傷」が残る良回に仕上がっていると思います
主人公のユリの描かれ方も含めてお気に入りの内容ですね

これからも応援、続けます。
もしお好きでスクエア購読でしたら善意で投票お願いします。



γ-ガンマ- 第13話「現状最強のヒーロー 魔法少女ミカちゃん」 感想

2014-03-05 22:34:55 | γ─ガンマ─
















遂にミカちゃん回!
コミックス3巻の感想も書いたのでよろしくお願いします
今回は描き下ろしでめっちゃ官能的なカラーイラストが付いてますぞ!
おまけも相当盛りだくさんなので本誌派もぜひぜひ。
















で、さっそく不満なんですが
今月のスクエアのヒロインカレンダー?
なぜユリとミユキがいないのか・・・今月からVOMICもやるんだからそこはプッシュして欲しかったぜ
まあ今月はセンターカラーだったので、それだけでも喜びに値はしますけどね
いいんだ、コミックスで物凄いカラーイラストを拝めたから・・・

でも久々のセンターカラーイラスト見たらテンションが上がりましたね
めっちゃ可愛い!この子!みたいな感じで(笑
ピンクのツインテとかアニメにしたら映えそうですなあ
すっごいパワフルで元気が伝わって来るミカちゃんのカラーイラストごちそうさまでした
出来ればもっと高い人気を誇れるようにファンとして応援頑張らなければ
具体的に言えばアンケート、コミックスの購入
それと結構検索で来てる人もいると思うのでそういう方に協力を仰ぐことかな
自分ガンマ大好きなんで同じくガンマ大好きな人出来れば一緒に頑張りましょう。ってことで。
まあそれにしても一ヶ月でいっぱいカラーイラスト拝めるのは全然良いことですけどね
今月は沢山ガンマで楽しめてちょっと幸せですね。


内容に関しては、まず受験で卒業かあ・・・と思ったのが一つですね
これで益々ミユキとヒカリちゃんルートが完成されてしまうのかあ、と思うと
ニヤニヤしたり少しユリちゃんが可哀想だなあ、と思う気持ちもあったり(笑
まあでもユリはユリでミヅキちゃんとミカちゃんとこれまた可愛い同士に恵まれてますからね
それはそれで絡みや掘り下げが楽しみだったりします
一緒に卒業式で微笑む二人は立派な百合ップルっぽくて素敵ですねー
その分ユリちゃんが孤立してやさぐれちゃってますが(笑 そんな彼女もまたある意味素敵ですね。
ある意味というのは具体的に書けば嫉妬キャラとして、という意味合いですけど(笑)。
さり気にそういう三角関係的な意味でも楽しめそうな予感?

そんなミカちゃんが何の曇りもなく「魔法少女は夢と希望を叶えるのですよ」と言い放ったシーンは
なぜだか少し泣きそうになりました 外見的には幼い少女なんだけど
その胸の内は大人以上に大人してるというか
ヒーローとしての矜持を感じるというか
もっと言えば本気で「死なない」という覚悟をしてる堂々とした選択に胸が熱くなったんですね
セリフだけ抜き取れば勇ましいけれど、その背景には色々な想いがあるんだろうなあ・・・っていう
今までで最もプライドを感じさせるような真っ直ぐなヒーローがミカちゃんでした
端的に見れば「自己犠牲」なんでしょうけど
本人的には全く「自己犠牲」を意識すらもしていない(と思う)
現状最強だったのも頷けるくらいヒーローらしいヒーローだったのが新鮮だなあ、と
あの屈託のない笑顔は理屈じゃなくグッと来る感覚としとやかな強さを感じて本心から素敵だと思いました
悩む暇も余裕もないままヒーローとしての誇りと意地を掛けて敵と真っ直ぐに対峙する、、、
それもまた一種のヒーローの在り方ですね
誰よりも純粋で、誰よりも強くて、誰よりも儚かったミカちゃんのヒーローとしての最期が
ストレートに格好良くて眩しくて胸に突き刺さって来たこれまた印象に残る回でした。
今まではただのチョイ役だったのに今回でグッと好きになってしまいましたね~
やっぱり覚悟を決めた人間の表情はいいものだと再確認しました。
ミカちゃんはちゃんと選べてたんですね。

そんな風に「ヒーローの強さ」を描いたと同時に
お話的にも進展がありました
まずはレドネフ隊長が以前榊に殺された総隊長の孫だったという事実
そしてそこからディスチャージ殺しの犯人たちの足跡を掴めるかもしれない、という展開
これは個人的にはワクワクしましたし対峙の瞬間なんかも今から楽しみです
その過程で少し隊長と和解?出来たような感覚もありましたけど
これは何かのフラグな気がしますね
そしてレドネフ隊長はいつかブルートレインみたいになっちゃう可能性も感じるので
その意味では心配でもあります でもユリが隊長の気持ちを察して隊長が少し救われたのは良かったですね
水面下で少しずつお話が進んでいくのがガンマの楽しい部分の一つです

もう一つ、今度は憎しみに捉われた危ないヒーローも登場しました
これまた新しい切り口で次回を読むのがまた楽しみになってきますね
彼は以前にも一度登場済みのキャラクターです
来月もまた濃ゆそうなお話に仕上がりそうでドキドキします
ミカちゃんもこれだけで活躍はきっと終わらないでしょうしまだまだ深く楽しめそうですね
展開の進捗状況もヒーロー描写もそしてヒロインズの関係性も(笑 思いっきり面白がっていけたらいいなと。

















それにしてもユリとレドネフ隊長のシーンはやっぱり良いですね
どっちが正しいも間違ってるもなかったからこそ、お互いが大人になる必要があるというか
水面下で漂っている情感の深さ含めてまた一つこの漫画の奥深さを感じられたワンシーンでした
気が付けばどのキャラも好きになれてる描写力が流石だなあ、って思います
それと前述の通りミカちゃんが腹括ったシーンは傑作カットです。

小ネタ的な部分に触れるとフレイムベインは安定のバンプネタとして
個人的にはNICO Touches the Wallsのネタが出て来たのがやたら嬉しかった(笑
巻末コメントでベストを絶賛したと思ったらいきなり「エトランジェ」て!
でもコミックス読み返してて気づいたんですけど山中町の銀行の名称が「B.C.G」なんだね
既に一度使われてたのか・・・と思いつつ
ネタ元を探るのも何気に楽しい漫画になりつつあります

今月のユリちゃんも天使でした!アンニュイな表情もまた可愛いんだよな。




γ-ガンマ- 3巻/荻野純

2014-03-05 18:38:49 | γ─ガンマ─


















荻野純「 γ─ガンマ─ 」3巻読了。


















まず描き下ろしのカラーイラストの絵柄がヤバすぎて早速お世話になっちゃったYO!
なんて官能的で肉感的なイラストを描かれるんだ荻野純さんは。
有り体に言えばミユキとヒカリが裸で絡み合ってるイラストなんですが
表情といい二人ともグラマラスなボディといい男子的にグッと来る仕上がりになっております
本誌派の方もこれは絶対にチェックして欲しいですね~もう2冊買って1枚壁に飾っときたいレベル。
いやはや本当に荻野純さんはサービス精神旺盛な方ですよ!
去年ファンレター出したら元旦に年賀状が届いたしさ~直筆メッセージ付きの。
ちなみに記事も書きました→漫画家からの年賀状~荻野純さん、KAITOさんありがとう
そんなのっけからド級のファンサービスが炸裂する3巻はこれまた過去巻にも劣らぬ面白さになってました。

本誌の感想も毎回書いてるんですが
改めてまとめて読んでみると色々と目的が理解出来て更に面白いです
この3巻ではまず今まで匂わされてきた榊を頭とした敵一派の作戦や行動が主にあって
いよいよ本格的な攻防になっていくのが非常に面白かったですね
その中で新しい因縁や伏線も生まれたり
まず読者をワクワクさせるというのが一つの目的だったんじゃないかなあ、と
ヒカリの敵役の登場だったりホーネットマンが新たに抱いた一派への想いだったり
この先の対峙や展開を想像すると真っ当にワクワクする要素がこの巻では多いですね
最終的には「してやられた」という展開になっていくんですが
その中でも一矢報いる描写がちょこちょこあったり
ヒーロー側もヒーロー側で健闘していたのもまた良かったかなと思います
本格的なバトル描写だったり緊迫感のある展開の楽しさだったりスリルという点でも優れてる新刊になってます

そんなこの先の展開を煽ったり順調にストーリーが進んで行く面白味がある一方で
勿論「ガンマ」は単純な少年漫画ではないわけで
付随しているドラマも当然あります
それはお互い大人になって昔ほどシンプルな関係性でもいられなくなって
少しぎこちない友情模様を披露していたホーネットマンとブルートレイン、本名はヒロトとショウの物語
お互いがお互いを想って勝手に使命や義務感を背負っていた二人が最終的には
昔のように素直に手を組んで
ヒーローとかそういうのさえ取っ払って
ただただ共通の幼馴染であるマイを傷付けられたから二人でぶっ飛ばしてやろうぜ!と
どんどん複雑な線がシンプルに解けていく過程には改めて単行本で読んで胸が熱くなりました
ヒーローとヒーローという半分は仕事や義務的な関係性を続けていた二人が
紆余曲折を経て「ただのともだち」に戻れた一連のシーンはとても素敵だったと思います
ブルートレインがホーネットマンを想う気持ちもきちんと伝わって来ましたし見ていて清々しかったですね
長年遠回りをしてきた二人が素直に力を合わせて想いの丈を話して本当の共闘を果たす顛末が素晴らしかったです
そういう「男子の友情」をこれ以上ないくらいの形で描けてたのがこれまた素敵な新刊だったかな、と
お話を順当に進めつつメインキャラの絆をジワジワ深めつつ
その一方で「ヒーロー以前の関係性」を掘り下げた真っ当なドラマが面白かったです
その分最後の「結果」に関しては物悲しさも残りましたけど、
でもだからこそ緊迫感が増しましたし記憶に残るようなシーンであったとも感じます
水面下で色々と抱えていた二人がようやく何の手枷もなしに分かり合えただけでも救われたのかなと思う
またこれから先のホーネットマンの活躍だったり目的を遂げる瞬間も実に楽しみになって来ます
荻野純さんは百合だけではなく男子の友情も描けるポテンシャルの高い作家さんだなあ、と
だからこそ美少女漫画好きにもヒーロー的少年漫画が好きな方にも両方読んでもらいたい作品ですね
ホーネットマンとブルートレインの「あのシーン」では思わず涙が出そうになりました
これまた個人的には名作エピソードだったかな~と
そういう「個人的な」理由で動くのもまたヒーローを人間くさく描くこの漫画らしいですね。
この先敵一派がどういう作戦で来るのか、そして彼らをどう攻略していくのかが楽しみです。


で、そういう感動的で沁みるエピソードがあると同時に
メインキャラたちの友情だったり関係性に関しても掘り下げられます
実はレドネフ隊長がユリを想って行動している事や
ミヅキちゃんとユリたちの絡み(変な意味でなく)だったり
そして一番重要だと思ったのはミユキとヒカリの絡みと掘り下げですね
以前にも増して深化していく二人の関係性と空気感には有り体にニヤニヤ出来ましたし
有言実行を続けるヒカリちゃんの雄姿もまた純粋に格好良かった!
ミユキのヒカリに対する愛情も伝わって来たり
一方でそんなより親密になっていく二人に対してユリが嫉妬したりと百合的にも勿論面白いです
相変わらず主役の姉妹はラブラブっぷりを貫いていたり本筋以外の部分でも楽しめるのがいいですね
先述のように巻頭には描き下ろしの超官能的ミユキ&ヒカリのカラーイラストもありますし
ただ堅いだけの漫画じゃないのも良いですね
後さり気に加筆でお色気が増えてるのも素晴らしい 第9話のミヅキちゃんのスカートが短くなってたりね(笑

描き下ろし、おまけに関して言えば正直これまで以上に大量でしたね
恒例のカバー下の姉妹百合イラストはミユキからだけではなくユリからキスをしていたり(ニヤニヤ)
ライトブライトことヒカリちゃんのお着替え&スーツ解説漫画があったり
ラフスケッチのクリスマスを舞台としたおまけ漫画
キャラプロフィールに
話と話の間におまけカットも挿入・・・と
多分これ本誌で読んでた方も余裕で新鮮に楽しめてお得感あるんじゃないだろうか
と言う訳で本誌で一度読んだ方も是非是非手に取って改めて読んで感じて欲しいものですよ
あとがきも今回も書かれてますし邦楽ロックの小ネタも相変わらず多くてそっちが好きな人も楽しめます
レドネフ隊長の好きなものが意外だったのと裸にひんむかれて赤面してるヒカリが可愛かった(笑
熱さも可愛さも同時に楽しめる大好きな漫画です。この巻も最高の内容で嬉しかったですね。

今、心から大好き、この子たちを守りたいと本心で思える漫画の一つです。
ユリちゃんのホーネットマンをスパッと信じてあげたり仲間の為に激昂出来る姿勢も良かったなあ。














今月のジャンプスクエアではセンターカラーで登場です!
もし単行本で気に入られた方がいれば善意で本誌でも支えてあげて下さい
この続きから読めますし、今のスクエアは正直戦国時代化してるからファンが頑張らないとね。
私も毎月アンケート投函中です。

それと今週からジャンBANGでVOMICがスタートするのでそれも要チェックです
取り敢えずはそれなりにプッシュはしてくれるようで良かった。
これからも応援頑張るぞ。