新しい包丁3本手に入れた。
自分で買ったものではない。親戚からのプレゼントである。
先日、夫が釣ってきた極小の鯛4匹を刺身(三枚おろしの1枚が一片)にしてM嬢にご馳走したら
「ちょっとぉ~、よく切れる包丁を買った方がいいわよ!」
とはっきり言われてしまいくさっていた。
生前姑からも
「嫁子さん、切れない包丁を使っていますね?」
と言われたことがある。
姑は視力がほとんどなかったので、私のたてる包丁の音だけで判断したのだが
ご明察! ビックリした。
私は道具の善し悪しにはあまりこだわらない。
いや、こだわりたくても生活事情がそれを許さない。
料理攻略のための最重要アイテムである包丁にしても安物の古物だし、その他台所には所狭しとダイソー・ブランドが雑然と積み上げられている。
以前、三兄の家で台所仕事を手伝って驚いたことがある。
兄の家の台所グッズは、鍋・釜・包丁に始まってスプーンやフォークにいたるまで、燦然と輝く重厚な超高級品ばかり並んでいたのである。
使い勝手は申し分ないし、手入れもよく行き届いている。
それぞれのアイテムが、みんな主役のような誇らしげな顔をして出番を待ちながら台所の雰囲気にとけ込んでいた。....いいなあ....
厳選されたお気に入りアイテムに囲まれて家事をすることに憧れながらも、いまだに我が家の台所は貧乏臭く、まともな包丁1本買うこともなぜかためらっていた私。
夫の大漁が続けば包丁を新しくしなければならないと思っていたところだったので、このタイムリーなプレゼントはありがたかった。
さて写真は、新鮮な夏野菜(胡瓜、茄子、茗荷、青唐辛子など)を、みじん切りにして醤油(もしくはめんつゆ)をかけ回しただけの山形県の郷土料理『だし』である。
ご飯の上にかけたり、麺の薬味にして食べる。
以前山形出身のタレントさんがテレビの番組で紹介していたものなのだが、簡単かつ食欲をそそるので、我が家の夏の定番メニューとなっている。
見た目よりはずっと美味しいのでお試しあれ!
包丁がすごくよく切れるのでドキドキしながら慎重に作った。