ミラノ・ポルディ・ペッツォーリ美術館所蔵 華麗なる貴族コレクション展の初日に行ってきました(2014.4.4)@渋谷Bunkamuaザ・ミュージアム
2014年4月4日(金)に開幕した ミラノ・ポルディ・ペッツォーリ美術館所蔵 華麗なる貴族コレクション展の初日に早速行ってきました
この日は心配された雨も途中から止み 桜も散り際の精一杯の美しさを讃えていました
会場は比較的すいていてゆっくり鑑賞できました:
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 それはヨーロッパで最も優雅な邸宅美術館と言われているそうです
ミラノ有数の貴族 ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリが 先祖代々の財産を受け継ぎ さらに蒐集した珠玉のコレクションを 「すべての美術コレクションは永久公開されるものとする」という氏の遺言のもとに美術館として設立したのです
このミラノの美術館の見取り図には 一階には18部屋(「噴水のある大階段」を含めて) 2階には4部屋もあり それぞれの間には絵画 甲冑 タペストリー 時計 祭壇画 グラス その他数多くのコレクションが時を超えて展示されているのです
邸宅そのものも大変素晴らしく 会場ラストのVTR映像で堪能できました 今回は約80点が日本初公開されていますが ミラノに行くことがあればぜひ行って見たいものです
* * *
展覧会のチラシにも使われ この美術館のロコマークにもなっている横顔の「貴婦人の肖像」 これはチラシは横向きなので写っていないのですが ルビーと真珠の首飾りをつけています
ルビーは愛の情熱を 真珠は純潔を表しており 結婚を暗示している つまり婚約の際に描かれた肖像らしいとのこと ルビーは原石です
第4章「黄金の間」に展示されている 初期ルネッサンスを代表するピエロ・デル・ポッライウォーロの この《 貴婦人の肖像》 これは 小さいながらも珠玉の作品で見惚れてしまいました
また サンドロ・ボッティチェッリの 彼らしからぬ作風で描かれた晩年の作品であるテンペラ画の板絵「死せるキリストへの哀悼」 これは興味深かったですね
ボッティチェッリといえば「春」「ヴィーナスの誕生」等で有名ですが この作品はサヴォナローラの禁欲主義の影響を受けて かなり異なったイメージの晩年作で ペッツォーリ氏が亡くなる数日前に購入したとされています
ラファエッロ・サンツィオに帰属するという もっとも初期の作品「フランチェスコ会派聖人たちが描かれた宗教行列用十字架」 この十字架に描かれたテンペラ画には 最近の研究によって ペルジーノ工房の修行時代の作風が見て取れるそうです
そして 修復によって一躍 1510年代のティツィアーノ・ヴェチェッリオの作品である可能性が高まった「紳士の肖像」 これはX線調査により 絵の下絵には別の人物像が塗りこめられていたことが分かったそうです
ペッツォーリ氏の生きた時代はリソルジメントの時代で ロマン主義への熱狂の時代でもあったそうです
独身で後継者のいなかった彼は遺言により 美術館の代々の館長はミラノ市が任命するに等しく ミラノ市と彼との結びつきの強さを感じさせます
展覧会は こちら (2014.4.4~5.25開催)
見どころは こちら
*4月から渋谷の日伊学院・欧日協会ドイツ語ゼミナールに(ドイツ語ですが)通うことになったので 早速初日のレッスン後に渋谷東急Bunkamuraのこの展覧会に こちらも初日に行くことになるとは思いもよりませんでした!! レッスンはドイツ語ですが(たまにイタリア語が混じる...(笑))フロアではイタリア語を話すこともあって 両方できて嬉しいです!!
美術館・ギャラリー ブログランキングへ
にほんブログ村
2014年4月4日(金)に開幕した ミラノ・ポルディ・ペッツォーリ美術館所蔵 華麗なる貴族コレクション展の初日に早速行ってきました
この日は心配された雨も途中から止み 桜も散り際の精一杯の美しさを讃えていました
会場は比較的すいていてゆっくり鑑賞できました:
ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 それはヨーロッパで最も優雅な邸宅美術館と言われているそうです
ミラノ有数の貴族 ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリが 先祖代々の財産を受け継ぎ さらに蒐集した珠玉のコレクションを 「すべての美術コレクションは永久公開されるものとする」という氏の遺言のもとに美術館として設立したのです
このミラノの美術館の見取り図には 一階には18部屋(「噴水のある大階段」を含めて) 2階には4部屋もあり それぞれの間には絵画 甲冑 タペストリー 時計 祭壇画 グラス その他数多くのコレクションが時を超えて展示されているのです
邸宅そのものも大変素晴らしく 会場ラストのVTR映像で堪能できました 今回は約80点が日本初公開されていますが ミラノに行くことがあればぜひ行って見たいものです
* * *
展覧会のチラシにも使われ この美術館のロコマークにもなっている横顔の「貴婦人の肖像」 これはチラシは横向きなので写っていないのですが ルビーと真珠の首飾りをつけています
ルビーは愛の情熱を 真珠は純潔を表しており 結婚を暗示している つまり婚約の際に描かれた肖像らしいとのこと ルビーは原石です
第4章「黄金の間」に展示されている 初期ルネッサンスを代表するピエロ・デル・ポッライウォーロの この《 貴婦人の肖像》 これは 小さいながらも珠玉の作品で見惚れてしまいました
また サンドロ・ボッティチェッリの 彼らしからぬ作風で描かれた晩年の作品であるテンペラ画の板絵「死せるキリストへの哀悼」 これは興味深かったですね
ボッティチェッリといえば「春」「ヴィーナスの誕生」等で有名ですが この作品はサヴォナローラの禁欲主義の影響を受けて かなり異なったイメージの晩年作で ペッツォーリ氏が亡くなる数日前に購入したとされています
ラファエッロ・サンツィオに帰属するという もっとも初期の作品「フランチェスコ会派聖人たちが描かれた宗教行列用十字架」 この十字架に描かれたテンペラ画には 最近の研究によって ペルジーノ工房の修行時代の作風が見て取れるそうです
そして 修復によって一躍 1510年代のティツィアーノ・ヴェチェッリオの作品である可能性が高まった「紳士の肖像」 これはX線調査により 絵の下絵には別の人物像が塗りこめられていたことが分かったそうです
ペッツォーリ氏の生きた時代はリソルジメントの時代で ロマン主義への熱狂の時代でもあったそうです
独身で後継者のいなかった彼は遺言により 美術館の代々の館長はミラノ市が任命するに等しく ミラノ市と彼との結びつきの強さを感じさせます
展覧会は こちら (2014.4.4~5.25開催)
見どころは こちら
*4月から渋谷の日伊学院・欧日協会ドイツ語ゼミナールに(ドイツ語ですが)通うことになったので 早速初日のレッスン後に渋谷東急Bunkamuraのこの展覧会に こちらも初日に行くことになるとは思いもよりませんでした!! レッスンはドイツ語ですが(たまにイタリア語が混じる...(笑))フロアではイタリア語を話すこともあって 両方できて嬉しいです!!
美術館・ギャラリー ブログランキングへ
にほんブログ村