心と神経の哲学/あるいは/脳と精神の哲学

心の哲学と美学、その他なんでもあり

沖雅也の美学

2012-12-04 15:36:32 | イケメン

沖雅也の記事へのアクセスがコンスタントかつ非常に多いので、もう一度取り上げます。

彼は数多くのテレビドラマと映画に出演したが、そのうち最も有名なのは『太陽にほえろ』のスコッチ刑事役である。

スコッチ刑事は英国流の紳士術を身に着けた長身のダンディでクールな刑事という役柄である。

しかし、その反面、盆栽を愛する繊細さもあり、どこか孤独の陰りを携えていた。

ここら辺が彼のイメージにぴったりだったのである。

彼はある意味で明治期以来の日本の男性タレントでNO.1のイケメンだったのかもしれない。

まさに不世出の、稀代の、水も滴るいい男であった。

それに神話性を与え、永遠なものたらしめたのは、壮絶な飛び降り自殺である。

それについては次の記事で。


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小谷野敦の『もてない男』

2012-12-04 08:51:24 | 作家・文学

先日、ブックオフで小谷野敦の『もてない男』(ちくま新書)が105円で売られていたので買った。

くだらない本の見本だから手元に置いておこうと前々から思っていたのだが、きもいから躊躇していたのである。

それにしても、よくこんなこと書くなー、と思う。

小谷野敦は秀才だけど天才ではないな。

この点は茂木健一郎も同じ。

目先の売り上げに目が行って、独創性を放棄している。

小手先の技術、器用さに頼って、魂がこもっていない。

東大出身で頭の回転は速いが、立ち止まって考えることが苦手なんだろう。

誰か『もてる男』という本を書く人はいないのかなー。


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