いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

文明と非文明。 (理想と現実) civilization and anti-civilization

2011-12-07 19:40:32 | 日記
 (1)文明(civilization)と非文明(anti-civilization)の社会対効果について、双方局所的で一方的な擁護論はいつも述べられるけれど自己満足にすぎずに、全体として共存共栄のために(あるとすれば)どうかかわっていけばいいのか、広い視野で語られることはまずない。

 文明と非文明に相乗効果があるとすれば、それぞれの欠点(demerit)、不利益を指摘して推進ブレーキをかける役割ぐらいなものだ。進むべき方向性は反比例して、価値観、満足観(心の豊かさ)、達成観の基準(scale)がまるで違う。

 文明は、人口比率に比例して経済成長、技術開発にまい進して、結果として地球環境を破壊し、地球温暖化ストップに追われている。
 人口増加、近代化に比例した技術開発により、電力源として環境破壊にロスの大きい自然エネルギー活用に変わる、環境適応型の安定多重機能供給の原子力発電にシフトした。
 この原発が自然災害に破壊されて、人間の生命、財産、生活を半永久的に奪うというパラドックス(paradox)文明論だ。

 近代化、情報社会化した今夏の日本は大震災で電力供給不足に陥って、使用制限により社会機能が停滞して経済、社会、生活に大きな不利益を生じた。
 いっそ、文明を止めて電力に頼らない自然環境のリズムに沿った社会生活に人間が合わせるべきだという非文明論だ。

 増え続ける世界人口比率(70億人突破)の食糧、生活、仕事、収入、財産にどう対応していくのか、文明、非文明、双方論だけでは解決の糸口も見えない現在だ。

 (2)日本の原子力発電の技術開発力を外国に輸出する4か国原子力協定が本国会で承認された。すでに日本の技術開発力を評価して原発技術輸出の話が進んでいる外国政府との信頼関係構築と未来社会(文明)への技術開発力の持続可能性を維持するための承認だ。

 賛成した民主党からは、反対(退席も含む17人)投票も出た。福島原発事故、収束不透明、将来にわたっての住民被害の大きさから収束、災害防止が急務で安全性に問題のある原発技術の輸出には賛成できない(報道)と言うものだ。

 しかしその国内では、危険な(安全性が万全ではない)原発に頼らない自然エネルギー(光、風、水)回帰の電力源シフトが検証中だ。
 この承認決定も一過性のものであり、自然エネルギーシフトによって同時に見直されることになるのだろう。
 当然、日本の人口比率は確実に減少傾向にはあるが、未来社会がどうであれ(超近代化志向を止めれるのか)自然エネルギー回帰シフトでこれに対応設計できるのかの文明、非文明の基本理念、理論の問題はある。

 文明と非文明の理想論の中で、たとえばわれわれは戦争など望むべきもないが、いつもどこかで局地戦争は起きており、誰もがこれを止めれないでいるのが「現実」だ。
 今年、日本で起きた近代化スキルの原発の安全性、電力供給問題に理想論と現実論、文明と非文明論がどうかかわっていくのか、あるのはミスマッチの「現在論」だ。

 このミスマッチを痛く体現した日本では、文明と非文明論の融合地点を探す努力は必要で、真面目に取り組めば答え(solution)は見つけることができる。

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